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仏の里美術館OPEN

2012-04-15 22:00:19 | 日記もの
高源寺から北の方に行った函南町の桑原地区というところに、仏の里美術館が4月14日にオープンした。オープン2日目ということで、普段静かな農村である地元では、凄いことになっているらしい。駐在さんとおぼしき人まで道路に出ていた。地元の人たちが地区をあげて、交通整理をしていて、美術館が出来たことを真剣に喜んでいるようだ。もともと、平安末から鎌倉・室町などの古い仏像を保管していた地区だけに、その信心深さも凄いものがある。このような重文級の古い仏像がたくさん遺っている地区も珍しいとしか言いようがない。戦災にも巻き込まれず、よくも今まで遺ったものだと感動するものがある。ここはもっと知られても良いところだと思う。惜しむらくは交通アクセスが悪いことかな。付近には公共交通機関というものはない。だから、自家用車で来るしかないのだ。県外の人とかだと、函南駅からタクシーに乗るしかないが、辺鄙なところにある函南駅では、タクシーがあるのかなぁ?
ということで、マイカーが多いため駐車場はきちんと作られている。美術館の駐車場以外にも、桑原区の駐車場がすぐ近くにあって、美術館駐車場がいっぱいだと、そこに停めることが出来る。今日は人出が多いらしく、最初から区の駐車場に誘導された。
 
ちょうどお昼時だったので、昼食はどうしようと思っていたら、「ワンコインそば」の表示が・・美術館の隣に桑原区の公民館があり、そこの座敷でそばを食べることが出来るようになっていた。そばと季節の野菜の小鉢がついて500円・・この日はタケノコの煮物がついていた。地元の人たちがそばを作って出している。この日は人が多かったらしく、しばらくすると「講評につき完売」ということで店じまいになった・・間に合って良かった。
それ以外にもオープニングイベントを美術館の庭でやっていて、テントを張って焼きそばやたこ焼きなどを作っている。買おうとしたら「サービスだから、無料です。気持ちだけ募金して下さい」と言われた。横には震災の募金箱がある。チャリティーでこのようなことをしていたのかーと、改めて信心深さを感じてしまった。
美術館は入館料300円、10人以上の団体と65歳位以上の人は200円になる。前にいた初老の夫婦が「65歳以上という年齢を証明するものが必要ですか?」と訪ねたら、受付の人が「仏様の前ではウソはありませんから、申告を信用します」と言った。これも信心深さからか。
最初に仏像について学ぶ部屋に通され、ボランティアらしき人が仏像の見方や見どころを説明してくれた。そして仏像展示室に入る。様々な時代の仏像があったが、やはり平安時代の優美な仏像と鎌倉時代のリアルで均整の取れた仏像が良い。鎌倉仏は日本史上一番完成度が高いなと思う。照明も効果的に鑿の跡が見えるようになっていて、効果的に使用されている感じがした。仏像ファンは必見の美術館だと思う。

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