WOODBASE BLOG.

普通の主婦が製材所の事務員さん始めました。

丸太の製材

2010-01-27 | ⇒ 製材日記
午後から丸太の製材のハナトリをしました。

4メートルの杉丸太・径は30cm未満と小ぶりなサイズですが、
中心で6寸~8寸くらいの梁を製材。



丸太を横から見て、年輪をチェック。
一年かけて成長した部分がひとつの年輪で、濃い色は冬の間にゆっくりと成長した部分(冬目)、うすい色は夏の間に成長した部分(夏目)です。
夏目の方が冬よりあたたかい時にたっぷり成長するので、年輪巾が広くなっています。


ぎっしり目が詰まっています。



挽きたての梁となる製材品。
まだ乾燥されていないので、表面は湿っていますし、と~っても重いです。
材木業界に入って、初めて挽きたての梁を見たときの感想は「おいしそう!!」でした
表面はものすごくみずみずしくって、とても綺麗だなって思いました。



梁をとる前に、周りでできてきた板。
あまり節のない役物と、節のある一等材と。


そして挽きなおしたときなどに出てくる、薄い板や厚みにばらつきがあるような板も用途があります。
上の写真は「ケンジメ」と呼ばれる野地板になります。
「間〆」って書いて「ケンジメ」だそうです。
間は一間(2m)のこと。2mの野地板で坪売りするから「間〆」、なるほど!

そのほか、建築部材では使えないところも、お箸や紙の材料になったりとほんとに丸太一本まるまる捨てるところがありません。ええことです。



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墨付・刻み見学会

2010-01-26 | ⇒ EVENT
1月ももう終わりそうですね、
新しい年が始まって、あっという間の1カ月。
この前までお正月だったのに早いものです。
いまだに伝票などは”2009年”と日付を書きそうになります。


さて、1月24日(日)大阪の(有)羽根建築工房さん主催の大工墨付け・刻み見学会に参加してきました♪



実際に、大工さんの手仕事を間近で見ることのできる見学会。
写真はちょうど奈良・生駒の家に使われる、吉野杉の構造材を墨付け後、棟梁が刻んでいるところです。



刻みの後は、梁の継ぎ手を組み合わせるところも見せてもらいました。
「追掛大栓継ぎ」。
「木殺し」と呼ばれる、接合時にホゾを玄翁であらかじめたたいて組みやすくする作業のこともお話に出ました。
そうすることで組みやすくなるだけでなく、圧縮されていた木の復元力を活かして接合力が増すという利点もあります。このほか、大工道具の展示なども行われてました。


ふだんは見れない、大工さんの加工の技術や木の扱いの話に、みなさん熱心に聞き入っていらっしゃいました。




ウッドベースからは吉野の木のこと、一本の木からどんな木材製品ができてくるのか、天然乾燥と人工乾燥の違いなどなどお話させていただきました。
木と一言でいっても、とれる部分によって、用途も実にさまざま。

なかなか一言で説明することは難しいですが、多くの方に正しく木を使う方法や快適な木の住まいのことを知っていただけるとてもいい機会でした。

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組木のおもちゃ

2010-01-19 | ⇒ その他


奈良の御杖村の工房に行ってきました。
木楽舎さんという、糸鋸で木のおもちゃを作っている木工作家の方です。


こちらが作品のひとつの組木のパズル(桧)。
一本の木の中にどんぐりや木の葉のモチーフのパーツがある
とてもかわいいデザインです




ひとつひとつのパーツを崩すと・・・



こんな感じで、立体のパスルみたいにまた組み立てて遊ぶことができます♪♪
子供たちにも大人気です♪

さて、このおもちゃ、パーツを見ていると、
木の葉やどんぐりの形など、鋭角に折り返してくりぬかれています。
ふつうの糸鋸だと、こんなに細かく形をくりぬくことって難しそうです。。。


工房に遊びに行ったときに見せていただいたのが、この糸鋸でした。
とっても細くて長い刃で、厚み15cm(!!)までなら大方この糸鋸で切ることができるそうです。




樹種は北海道の桂が組木としてよく扱われるそうです。
慣れた手つきでどんどん糸鋸を扱っていきます。

パーツの切り抜きから、仕上げのサンダーがけまで、あっという間の作業。


木楽舎さん、見学させていただきありがとうございました^^



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薪の季節です!

2010-01-09 | ⇒ その他
今日は午後からお客さんがきました。
お世話になっています、大阪で設計をしていらっしゃるストック建築設計事務所の七條さん。

以前にも薪を何度かお届けしたことがあるのですが、今日は大阪から吉野まで車で薪を取りに来てくださいました。



杉の端材と、たくさん余って行き場を失っていたクヌギの枝たち。
黙々と作業に励む七條さん。



できた薪たち。
めっちゃ綺麗に積んではります!
(不器用な私だったらおそらく3段目ぐらいで崩壊していたと思います。。。)


これだけの薪だと、残りの冬は越せそうでしょうか??
薪ストーブ、いいですね!


またウッドベースに立ち寄ってくださいね^^

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ドライングセット

2010-01-09 | ⇒ WORKS
構造材の注文で、ドライングセットという方法で構造材を人工乾燥機に入れました(釜入れといいます)

ドライングセットとは何ぞや??

↓↓ ホームページより抜粋 ↓↓

 一般に材面割れは、乾燥過程で発生する応力変化に影響されて起きます。乾燥初期は表面から乾燥が進み、深部はぬれたままでも表面が収縮しようとする引張応力が働き、これを緩和しようとして表面割れが発生します。ドライングセットは高温低湿乾燥の下で木材のリグニンが軟化することによって高まったレオロジー(軟弾性)を利用して表面だけを一気に乾かすことによって、表面を伸びた状態で乾燥させ、表面に大きな引張応力をセットする方法です。




。。。詳しくはホームページをごらんください^^
天然乾燥と合わせて説明しています。

先日、乾燥機に入れていた構造材の釜出しをしました。

こちらは釜出し前の様子。

Before 



釜出し後。After



木を乾燥機に入れた後って、なんだかりんごっぽい香ばしい??(あんまり表現上手じゃないです;)匂いがします。
表面の寸法の縮みなどが抑えられるので、表面割れもしていません。


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新春

2010-01-06 | ⇒ NEWS
新年 あけましておめでとうございます。


本年もスタッフ一同、どうぞよろしくお願いいたします。
2010年が素晴らしい年でありますように。




近所の年越しどんど焼き。

気持ちを引き締めて、今年も元気いっぱい頑張ります。


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