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EVALA 特別講義@多摩美

2011年01月13日 | ニュース

2011年1月13日(木)
evala 特別講義
会場:多摩美術大学 レクチャーCホール




あのevala氏が自らのMAX/MSPプログラミングや立体音響の構築術について本邦初公開するということで、各方面からの反響や問い合わせがツイッターやメール経由でものすごい事になっております…!

これは大学の正規科目の講義なので、対象は当然在学生なのですが。(多摩美生は自由に聴講可)仮に外部からいわゆるモグリで聴講に来場した人がいても、不特定多数の学生と見分けてシャットアウトする事は不可能ですねえ、当方としては…(微苦笑)

+ + +

というか大学当局からはガイドラインとか出ていないけれど、学内で行われるこの種の祝祭的な講義ってむしろどんどん外部に公開していった方が良いのではないかと、個人的には思ってます。

・社会へのメリット:地域や社会に大学が資産(情報)を還元する機会になる
・学生へのメリット:外部の人も聴講しているという緊張感が刺激になり、新しい関係性や対話が生まれる可能性がある
・大学経営へのメリット:「こんな面白い事やってる、刺激的な大学」というイメージの浸透は、社会に対する大学のポジティヴな宣伝になるし、長期的には受験志望者への動機づけにもつながる


あえて「個人的には」というのは、「いや公開すべきではない」と考える人もいるだろうから。たとえば実際問題、満員になって学生が座れなくなったら本末転倒だし、「学生どうし」という信頼感で担保されていたセキュリティが、匿名的な外部の聴衆によって危うくなる(犯罪が発生するとか)可能性も否定はできない。

もっといえば「自分は学費払って聴講してる=大学を支えているのに、フリーライド(タダ乗り)で聴講するのは許せない」とクレームする学生がいても不思議はない。あるいはそういったフリーライダーに対し「講義(情報)という商品をタダでばらまく気はない」と考える教員がいても不思議はないだろう。そういう人々からは「あなた音楽家でしょ?コンサートだって聴衆全員から入場料をとるでしょう?」と言われるかもしれない。

けれどもコンサートにはフリーライヴというものがある。フリーライヴというのは、別に音楽家がタダ働きしてるわけではなくて(チャリティの場合もあるだろうけど)普通はちゃんとどこかからお金が出ている。ひらたく言えば、入場料収入無しにギャラを支払っても帳尻が合うよう、誰かが計算しているというわけだ。何かの宣伝だったり、とにかく人寄せが目的だったり。そこにはきちんとメリットが存在する。

講義の公開にしても、やはりデメリットよりもメリットの方がはるかに大きいのではないか。

いや、そういう言い方もよしておこう。損得勘定抜きにして、自分の中で「大学」って知のパラダイスというか遊園地というか、自由で風通しが良くて色んな人が出入りする、なんだかワクワクする場所であってほしい。結局それだけの話なんだよな。

だからといって「では外部からの聴講も正式に許可しましょう」とか決めてしまうと「そのためには入構許可証を発行して…」とかまた堅苦しい事になりそうだ。逆に今度は「学生だけを対象にして外(社会)では言えないような話をする自由」がなくなっちゃう気もする。(世間的な善悪とか著作権とか度外視して議論したり研究したりできるのも、大学のものすごく大きなメリットだ)

そういうわけで、この手の話はあまり大声で叫ばず、ひっそりと曖昧にグレーな感じで、どうにでもころべるようにしておくのが賢いやり方だと思うんだよね。物事すべてきちんと決めれば良いというものでもないと思うのです。


長々と書いてしまったけど、そういうわけで。
仮に外部からいわゆるモグリで聴講に来場した人がいても、不特定多数の(以下同文)

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