大学の日。
午前は、CM同好会みたいな講義『映像メディア論』今日はスポーツCM特集。
有名なペプシのスカイダイビング(スカイボーディング?)CMとか
ジョン・ウー監督、ナイキのサッカーCMとか
スパイク・ジョーンズ監督、ソフィア・コッポラが新体操を踊る(!)ケミカルブラザーズのMVとか
スポーツがらみのCMを競技ごとに観ては寸評。暗くしてダラダラしゃべってると、数百人相手に大ホールのステージでやってるにもかかわらず、なんとなく深夜ラジオな気分。
午後は、VAC(Visual & Audio Creation)ワークショップの講評会。というか、制約なしに作ってきた個々の自由作品を前に、それぞれの立ち位置をはっきりさせ、今後なにをめざしていくのか、中長期的な課題を話し合う場。
とはいえ、「もっと大きいサイズの方がインパクトあるんじゃないか」とか「単品ではなく同傾向のものをもっと増やして連作にした方が良いんじゃないか」とか、そこにある実際の「モノ」に対してのアドバイスになってしまうのは、仕方ないことだ。
初期衝動から始めて、次第にテーマを絞り込み、自分の芸風を完成させていく…という「アーティストの成長史」を既に一般論として知ってしまっていて、どうしてもそれをさかのぼる意識で今そこにある作品を俯瞰してしまう僕たち教員と、前途に無限の真っ白な未来が広がっていて、先の事など見当もつかないままに、とりあえず今はこれが好きという気持ちだけで一点モノの作品を提出してくる学生の、意識の温度差をどう言葉で伝えたら良いのか。非常に悩む。
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放課後。研究室のスタッフが「ブログで読みましたけど『奇形人間の島』私も好きなんです!高校生の頃、映画館で観て以来!」と言うので、いささか驚いた。「でも女の子の部屋に『奇形人間』置いてあったら、部屋に男子が来たとき引かれるじゃないですかぁ」それは引くでしょうね。しかしそこで「オッ!石井輝男とは良い趣味してるねぇ!」なんて言ってくれる男の方が貴女には合うんじゃないでしょうか?とも思ったが口には出さず。そのかわり個人研究室から持ってきた中川信夫の『地獄』を貸してさしあげた。
『地獄』は、それこそ高校生のころ深夜のTV放送か何かで観て強烈なトラウマになった記憶がある。
前半はやたら陰気なムードと展開で悪人ばかりが登場するが、物語の中盤でいきなり全員死んでしまい(!)後半は全員が堕ちた地獄(血の池とか針の山とかの、純日本風の地獄)の描写がだらだらと続くだけ。…と、あらすじを書いていてもどうしようもなく脱力してしまう映画で、この種の作品にありがちなことに、盛り上がりもないまま唐突にエンドクレジットが出て、観客を心底暗い気持ちにさせてくれる。
後味の悪い映画と言えば、これも子どもの頃にTVで観た、ある西部劇を思い出す。
主人公のガンマンが悪党どもに延々いたぶられ、苦渋をなめる。当然、最後に一発大逆転で敵を倒すと思って観ていたら、突然その主人公が悪党に殺され、『開拓時代の西部では、このような無法がまかり通っていた』というとってつけたようなエンドクレジットが流れて、唐突に終わる。
「映画を観てた俺の時間を返せ〜ッ!!!!!」とTVを窓からぶん投げたくなるような作品であった。あれは一体なんという映画だったのだろう?タイトル御存知の方がおられましたら、ぜひとも御教示ください。
















