たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動 再び…

2014年05月14日 | 秋ヶ瀬公園

 なんだか何がどうなってこうなったのかよくわからないけど、このページがトップに来てくれたので、たか爺としてはこんなに都合がいいことはありません!? 2014年5月14日現在の「PS-3」から、元々の2012年5月の「秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動 再び…」の記事まで、順番を入れ替えておきます。


PS-3

 残念ですが、「秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動 四度…」となりそうです…。さらに残念なことは、信頼していた地元の野鳥クラブも結局は、同じ穴のムジナならぬ同じ野鳥カメラマンの「烏合の衆」にかわりなかったことですね…。デジカメが普及してマナーもなにも関係のない「烏合の衆」が全国的に蔓延する前から、いろいろと相談にのってくれていた方もいるので、たか爺としては本当に哀しむべきことでもあります…。

 明らかに営巣中の親鳥や雛を撮影しやすいような不自然な場所にかけられた巣箱は、とりあえずは公園管理者の許可を得たものとはいえ、餌をまいたり水場を作ったりしてでも野鳥の写真を撮りたい「烏合の衆」よりもさらに性質が悪い…。営巣中は親鳥も雛も逃げようのない完璧なトラップ、いわば森にかけられた大きな鳥籠と化しております…。今年もフクロウに来てもらいたいという一心で、バードウォッチャーとしての良識までなくされてしまわれたのでしょうか? 過去3年間の騒動との大きな違いは、この今後人為選択にもつながりかねない不自然な巣箱が発端となっている点です。

 そもそも、今まで営巣していた木が倒れたからといってすぐに巣箱をかける必要があったのか否か、本当のところはフクロウにしかわかりません。自然度の高いこの森が果たして、ワンダースクールの参加者の方たちをご案内しながら失笑するしかなかった不自然な巣箱に入るしかないような状況になっているのか、たまたま今まで営巣していた木の近くに巣箱があったので他の木を探す手間を省いて入ってしまったのか、こればっかりは誰にもわかりませんからね。

 日本野鳥の会へ問い合わせたところ、5月14日に下記のようなご返信をいただきました。

 巣箱に関しては、「旧営巣木の位置、新しく掛けられた巣箱の位置と状況、カメラマンの状況等、詳しい状況が把握できませんので、一般的な回答になることをお許しください。まず、巣箱をかける位置ですが、旧営巣木から近くに掛けられる場所があれば、それに越したことはないと思います。フクロウ類が営巣できるような樹洞のある木は、最近減少してきています。巣箱の設置は、木が生長し、樹洞ができるまでの補助的な物として、とても有効です。
 
ただし、目立たず、安心して営巣できる形が望ましいです。書かれているような状況なのであれば、公園管理者に状況を伝えて、巣の場所を移動していただいてはいかがでしょうか

 当然、今年はもう無理な話ですが、この件に関しては同日に公園管理者の方へもお知らせして、「今後について改めて所内で検討していきたいと思います。」とのご返信をいただいております。

 営巣中の野鳥の撮影に関しては、「当会(日本野鳥の会)では、営巣中の写真やヒナの写真を撮ることは、基本的に避けるようお願いしています。また、ホームページやカレンダー等、投稿写真を掲載していますが、営巣中等の写真は掲載していません

 ホームページ上での情報発信も、今年の騒動の発端であることは明白です。「ワンダースクール通信」のこのページでさえ、「秋ヶ瀬公園 フクロウ」とかで検索すると1ページ目には出てきてしまうわけですからねぇ…。
 地元の野鳥クラブが巣箱の設置や営巣の報告、営巣中の親鳥の撮影、さらにその写真をネット上に公開、そんな日本野鳥の会の提唱するマナー違反をしてまで「烏合の衆」を集めてどうするのでしょうか? 
もう少し考えてほしいところですね。まあ、「烏合の衆」はとかく群れたがるものなので、ネット上でさらに烏合の衆が烏合の衆を呼びこんで、情報はどんどん拡散していくことでしょう…。今後、警察沙汰になるような事態が起きないことを祈っております。
 まあ、2014年5月になって、ブログ等で今年の秋ヶ瀬公園のフクロウの画像をアップしている方たちは、自らのマナー違反をネット上に公開して恥ずかしいとも思わない方たちなので、何を言っても無駄なのでしょうが…。あまりひどい事態になるようならば、「野鳥写真マナー違反者たちのブログ」としてリンクページを作ってしまう手もあるのかな?

 「ワンダースクール通信」はせいぜい1日100名程度ですが、会員の方、秋ヶ瀬公園や彩湖道満グリーンパーク等で親子での自然体験を楽しみたいと思っている方たち中心に読まれているようです。今回はからずも「招かれざる客」となってこのページを読まれた野鳥カメラマンの方は、とりあえず日本野鳥の会のフィールドマナーのご再読を!

 「近づかないで、野鳥の巣」(本物のバードウォッチャーなら昔から良く知っているはずの「フィールドマナー」より)

 「営巣中(巣作り中含む)の巣(巣穴・巣箱・巣台などを含む。以下同じ)、およびその巣にいるヒナあるいはその巣に入ろうとしている親鳥の撮影は避けましょう。」(デジカメの普及により急増中の烏合の衆向けに作られた「野鳥写真マナー」より)

 「印刷物やネットなどに写真を掲載する場合は、以上のことに留意して撮影されたものを使用するようにしましょう。」(同「野鳥写真マナー」より)

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 「通行の邪魔にならないよう撮影してください。特に道で集団になっていたり、三脚を並べていたりすると、通行の迷惑です。」(同「野鳥写真マナー」より)

 2014年5月7日(水)の画像です。すでに一般の公園利用者の通行を妨げるような事態にもなっていますが、なかには注意すると食ってかかってくるような危ないカメラマンもいますので、一般の公園利用者の方はくれぐれも気をつけて通行してください。
 12日に公園管理者へ確認したところ、すでにカラーコーンやバーを設置して通行できるようにはしてくれたようです。13日の夕方は10名程度でしたが、これから雛が顔を出しはじめるとどうなることやら…。

 先の日本野鳥の会からの返信では、「植物への被害や、利用者への迷惑行為については、自治体の条例等で対応してもらうことが基本です。公園等であれば、公園管理者が、ロープを張って立ち入り制限をすることもできます。公園管理者に、このような状況を、利用者の立場に立って伝えていくことが得策だと思います

 公園管理者の方からは、「ウォッチャー(写真)が園路を妨げている件については、本日も現場にてカラーコーンによる仕切りを拡大するなどの対応をしております。もし、他の利用者も含めて迷惑になるようなことがあれば、ご指摘ください。よろしくお願いいたします。」との返信もいただいています。本当にご苦労様です…。

 「秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動 四度…」の新しい記事を書いておこうかとも思いましたが、とりあえず今のところはやめておきます。今月は毎週末+平日で秋ヶ瀬公園へはかなり行くことになるので、行くたびに「烏合の衆」の動画だけは撮っておいて、あまりひどい事態になるようならば、「秋ヶ瀬公園の烏合の衆~これが今全国的な問題となっている野鳥カメラマンたちの実態です!~」とかのタイトルでYou Tubeに流したほうが、抑止効果はアップするのかな?
 たか爺は何度も危ない目に合っているし、参加者の親子や子どもたちに何かあってはいけないので、現場ではひたすら我慢我慢の予定ではおります…。我慢できる範囲で済んでくれるといいのですが…。


PS-2

先ほど、 「環境保全と両立するオリンピックの開催 のため、 葛西臨海公園のカヌー競技会場計画の見直しを!」というキャンペーンに署名しました。
一緒にこのキャンペーンを応援していただけますか?
以下のキャンペーンのリンクからネット上で署名ができる仕組みになっています。

http://www.change.org/ja/キャンペーン/環境保全と両立するオリンピックの開催-のため-葛西臨海公園のカヌー競技会場計画の見直しを?share_id=vieBDsPhlr&utm_campaign=signature_receipt&utm_medium=email&utm_source=share_petition


PS-1

 2013年の被害は、「初夏の森で虫さがし」事前調査参照。
 以下のページもご参考までに…。

秋ヶ瀬公園の現状

“餌付けオオルリ”の喜劇

やらせ野鳥撮影

野鳥撮影のマナーについて

野鳥観察&撮影のマナー

野鳥撮影マナーについて

 
 以下が、元々の2012年5月の「秋ヶ瀬公園のフクロウ騒動 再び…」の記事ですね。

 2012年5月23日(水)、そういえば週末のねりま遊遊スクール「親子で勝負! ザリガニ釣り」開催の連絡をしていなかったなぁと、秋ヶ瀬公園の管理事務所に電話を入れました。普段は8名以下の子どもたちか20名以下の親子という少人数だし、管理事務所の方もワンダースクールの活動内容を理解してくれていますが、練馬区教育委員会委託講座として開催する場合には、念のため改めて連絡を入れるようにしています。

 そしたらなんと、今年もフクロウが営巣したようで、すでに3羽の雛が巣立ったとのこと。生態系の高次消費者であるフクロウが2年続けて営巣できるのは、この公園の自然度の豊かさゆえなのでとても喜ばしいことですが、「烏合の衆」の野鳥カメラマンたちが集まってくると、その自然を底辺で支えている生産者の植物たちが踏み荒らされて、壊滅的な打撃を受けてしまいます…。昨年のフクロウ騒動に関しては、http://wonderschool.iinaa.net/news1227.htmをご参照ください。たか爺がキレまくった3年前のレンジャク騒動へもリンクしています…。

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 夏草や烏合の衆が踏みし痕…。でも、今年は森の中まで立入禁止にするなど公園管理者の対策が早く、被害も少なかったようでひと安心。多分、秋ヶ瀬公園の野鳥と自然を愛する本物のバードウォッチャーの助言によるものだと思います。道をはずれない他の公園利用者も立ち入れなくなってしまって、迷惑な話ではありますが、これは仕方ありませんね。たか爺もレンジャク騒動の時のように血圧上げまくり、キレまくりにならなくて、本当に感謝です…。

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 あちこちに掲示してあった注意書きです。まあ、ロープの外は更地になってしまいますけれどもね…。23日はウィークデーだったので、バズーカ砲をかかえた人間は少なかったけれども、「立入禁止」の森の中に入りこんでいる輩も何人かいました。更地の奥の上が水色にかすんで見える植物はチョウジソウです。

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 チョウジソウは、埼玉カテゴリー・全国カテゴリーともに絶滅危惧Ⅱ類。秋ヶ瀬公園では普通に見られる植物ですが、すでに全国的な問題となってしまっている「烏合の衆」の野鳥カメラマンたちの「踏みつけ」によって、数が減ってきている場所も出てきました…。それでも、今回のように本物のバードウォッチャーと公園等の管理者が協力すれば、被害は最小限度に抑えられるわけです。鳥は鳥屋さん、じゃなくて、バッドウォッチャーはバードウォッチャーにお任せするのが一番かな!?

 執筆者の許可をいただいたので、最後にNACOT自然観察情報 ”こもれび” 第28号の<編集後記>から転載させていただきます。本当に野鳥が好きな人って、たか爺がブーブー文句を言っているレベル以上に、ここまで考えてくれているんですよねぇ~。

「最近、自宅の周辺で2羽のモズが盛んに鳴き交わしています。巣材らしいものを咥えて住宅の庭に入っていくところも見かけました。近くで巣作りしているようですが、観察したり写真を撮りたい気持ちをぐっと堪えて、静かに見守っています。最近、野鳥の写真を撮る人たちのマナーの悪さが目立ちます。今回、日野の野鳥写真展に協力させて頂いていますが、一番目立つところに以下の内容を掲示しました。

「野鳥の撮影はマナーを守って!」
■鳥の気持ちになって!
 ・人間に見つめられるのは鳥にはストレスです。
 ・レンズは大きな目であり銃口に見えているかもしれません。
 ・長時間野鳥につきまとうのは止めましょう。
 ・多人数でとり囲むのは鳥にとって迷惑です。
 ・鳥の気持ちになって考えてみてください。
■周りの環境を破壊していませんか?
 ・撮影しやすいようにと樹木を折ったり、草を刈る、川の石をどかす行為。
  さらにそこにとまり木を立てたり、流れをせき止めて池を作ったり、
  水槽を置くなど、環境を改変する行為はやめましょう。
 ・足元の草花を踏みつけていませんか。
 ・自然のままの姿を記録しましょう!
■巣の撮影は原則禁止!
 ・抱卵・育雛中は一番鳥たちが敏感な時期です。
 ・人が近づくことで繁殖に失敗するリスクが高まります。
 ・巣に近づくこと、写真撮影は慎みましょう。」

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