水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

教養

2017年03月14日 | 日々のあれこれ

 

 「たなばた」の後半に、「アルヴァマー序曲」のフレーズが出てくるところは、みんなすぐ気づいて楽しそうにする。ただ音が大元より難しくてコントロールしきれていない。
 その前のゆっくりの部分で、ここは「大草原の歌」という曲をふまえているんだよと言っても通じなかった。
 そうかもね、昔は流行ってほんとによく演奏されてて、西部地区発表会とかで必ずどこかがやってたと思う。
 うちの問題ではなく、よその学校の生徒さんにとっても、メジャーな作品ではないのではないか
 まして、ここには「コヴィントン広場」がかくれてるんだよも、通じないだろう。
 そういうネタは知らなくても、音楽は楽しめるけど、知っているとなお楽しい。

 『騎士団長殺し』は、教養があればあるほど、楽しめる。
 絵画一般とその中における日本画の位置づけ、その背後にある明治以降の日本の歴史について、少し知っているだけでずいぶん違うだろう。
 といっても、自分は絵はわからない。美術史を話題にした評論文は商売柄読んでいるので、なるほどと感じる部分はあった。
 日本史や世界史の知識も、太平洋戦争って何? レベルの人だと意味不明になるところはある。そんな人は村上作品は手にとらないかな。ムダに知識が多い人は、「南京事件」の捉え方がおかしいと文句を言うかもしれない。
 あと、クラシックやジャズの造詣が深いと雰囲気がつかみやすい。
 知識に依存して作品を読もうとする姿勢は、かえって芸術性や文学性から遠ざかる場合もあるので、そのバランスが難しい。

 「ララランド」には、「ニューヨーク・ニューヨーク」はじめ、これは踏まえて撮ってるよねという作品はある。
 もちろん観たことある人は、より楽しめる。「ララランド」を一番楽しめるのは、業界人じゃないかな。
 自分も過去の名作など知らないが、それでも十分に素敵な作品だと思った。
 映画の歴史は知らなくても、場面や風景に対する「教養」があれば、もっと味わえたのにと思う。この公園はあそこか! あの場所から見た夜景だ! みたいな。
 あ、「チアダン」見ながら、こんな河原は福井にはないはずだけどなあと思ってみててたら案の定ロケ地はちがってたから、方言も大事だけどせめて足羽川や平和堂とかで撮影してほしかった。

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