水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

本気を出す

2016年11月07日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「本気を出す」

 みなさんに直接影響しないが、2020年からセンター試験に替わる新しい共通テストが実施される。
 現在、記述式問題の導入方法に関して、誰がどう採点するのか、採点の公平性は保たれるのかなど問題点があげられ、議論がすすんでるようだ。
 そもそも、なぜセンター試験が見直されることになったのか。
 それは、今の全問マーク式では本当の学力は測れていないのではないか、1点刻みの試験であり知識の詰め込みになっているのではないかという批判があったからだ。
 高校生が今取り組んでいる勉強を、価値が低いもののように述べる意見さえメディアで見聞きすることがあった。
 そういう意見を聞いたときに、「そのとおりだ、こんな勉強に何の意味があるのか、だから根本的に俺はやる気が出ないのだ」という気分になってしまうこともあるかもしれない。
 斎藤学先生も、こう書いている。


 ~ 僕自身、学生のときにいちばん苦労したのは「本気を出すこと」でした。
 部活はやりがいがあるし、友達と遊ぶのだって楽しい。勉強しなきゃとわかってはいるけれど、気づけば毎日があっという間に過ぎていく。明日からがんばろう、来週から本気を出そう、とスタートを先延ばしにしながら、なかなか本腰を入れられずにいました。プールサイドでモジモジし続けていたんですね。
 アクセル全開に出来なかったのには、忙しさ以外にも理由があります。勉強に対して、心のどこかでこんな疑問も持っていたからです。
「何のために勉強しなきゃいけないのかわからない」
「将来、自分が数学や理科を使う仕事に就くなんて思えない」
「詰め込み型の勉強って、時代遅れなんじゃないの?」
 ああ、もう勉強したくない! と思ったとき、みんなが一度は考える問いであり、言い訳じゃないかと思います。 (斎藤孝『受験のキモは三日で身につく』角川文庫) ~


 斎藤先生も言われるように、「勉強なんて無意味だ」という気分になったときは、「あ、おれは今現実から逃げようしている」と感じるべきだろう。
 自分が本気になれない原因を、自分以外に求めることを辞書的には「卑怯」とよぶ。
 人は、やらない理由を見つけ出すことについては、みな名人だ。
 しかし、それが言い訳にすぎないことを誰もがわかっているはずだ。
 どうすればいいか。「つべこべ言わずにやれ」というしかない。
 他にやりたいことが見つかり、どうしてもそっちをやらなければならないのなら、仕方が無い。
 しかし意味を実感できなくても、やるべきことはある。
 意味を見いだせないこと自体が、実はその人の未熟さを表していることも多い。
 心配しなくていい。今は一点刻みの試験に対応するための詰め込み勉強をたっぷりやればいい。
 今みなさんが詰め込んでいる知識が、詰め込む行為そのものが、必ず人としての財産になる。
 無責任な大人の意見を聞いて、心揺れ動かされてみたり、行動を躊躇したりしなくていい。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 選択(5) | トップ | 何のために »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL