水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

私たちはどこへ向かうのか~高部大問氏の教え~(3)

2017年03月15日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「私たちはどこへ向かうのか~高部大問氏の教え~(3)」


 AO入試、一般公募推薦、指定校推薦などを利用した大学進学を考えている人もいるだろう。
 学力以外の要素、つまり人間的な面が合否判定に大きく関わるこれらの入試では、「これから何をしたい人なのか」「高校時代に何をしてきた人なのか」という点が問われる。
 そのように「問う」ことによって、大学側は「考え」ではなく、「考え方」を見ようとしている。
 自分が何をしたいのか、何をしてきたのかを、どれだけ具体的に語ることができるかによって、それは測られる。
 面接での受け答えや、志望理由書、自己推薦書という形で表現されたものを通して、どんな考え方なのか、どんな人間なのかを判断されるのだ。
 そう考えると「あなたが今までに一番がんばったことは何ですか?」という問がいかに有効なものか、わかるはずだ。
 本当にがんばったことは、具体的に語ることができる。
 具体的に語ることができる人は、本当にがんばった経験を持つ人であり、その先もがんばれる可能性がきわめて高い人であると推測できる。
 毎年、2学期になると、三年生の書く志望理由書や小論文を添削する。
 相当の文章量を求められる場合も多いが、自分の中に具体的経験がたくさんつまっている人は書きやすい。
 立派な「考え」が書かれていても、それを支える「考え方」が不足している人は、マス目を埋めるのにものすごく苦労する。
 「考え方」とは「具体的エピソード」だ。
 「具体的エピソード」は3年の秋になってからでは作れない。
 勉強でもいい、部活でもいい、何か自分が興味をもっていることでもいい、具体的に掘り下げて考えたり、こだわって取り組んだりした経験が、自分という氷山を大きくする。
 昨年一学期の学年だよりで、「ビリギャル」の話を紹介した。
 金髪ミニスカのギャルが、一念発起して慶應大学に合格する実話をおぼえているだろうか。
 ヒロインのさやかちゃんは、読者に向けてこんなメッセージを送っていた。


 ~ 「頑張る」って意外といいもんでした。
 もし慶應に落ちて別の大学にいっていても、同じことを思ったと思います。大学受験をして得られたものは、慶應に受かることと同じくらい価値のあるものだったと思うからです。なにも、頑張るそれが「受験」でなくてもなんでもいいと思います。何かひとつやり遂げることって人生何度も経験できるものではないし、こんな私でもそれなりにできたんだから、誰でも本気になればなんだってできるよ! と大声で言いたいです。
(坪田信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』角川文庫) ~


 「その人」は、がんばれる人かどうか、何にがんばる人であるかによって規定される。
 自覚がない人は、今から意図的にがんばってみればいい。

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