断想さまざま

研究者(哲学)の日々の断想

8月30日(ツオーツ その1)

2017-08-25 16:00:38 | 2016夏・ヨーロッパの旅
 6時半起床。朝食後、短い読書タイム。10時半の列車でディアヴォレッツァ駅へ。ロープウェイで山頂まで行ってトレッキングをするつもりだったが、着いてみると雲が厚いので諦め、二駅戻ってモルテラッチという駅で降りた。ここから峡谷沿いにモルテラッチ氷河の先端へ向かう道が続いている。谷沿いの道で、眺望云々とはあまり関係ないので、代わりにここを歩くことにした。
 美しい峡谷沿いの道。景色の造りが、何となく日本の上高地を思わせる。林道の終点からは橋を渡り、広い河原の上を歩いていく。ほどなく氷河の先端にたどり着いた。
 青みがかった巨大な氷の塊が間近に見える。その下からはすさまじい勢いの水流がほとばしり出ている。氷河の先端が崩落したら危険だが、ぎりぎりまで近づいて写真に収めた。
 河原から林道の終点へ戻り、そこにいた男の人に写真を撮ってもらった。聞けばミラノ在住のイタリア人で、私が、二日後にミラノへ行ってそこから東京へ戻るのだと話すと、話が盛り上がった。自転車で回っているけれど、トレッキングもするらしい。私が「ディアヴォレッツァのロープウェイに乗るつもりだったけど、天気が悪いので諦めてここへ来た。」と話すと、「明日は天気がいいらしいから、もう一度チャレンジしてみるといいよ。」と勧めてくれた。
 彼とはそこで別れ、再び林道を歩き始めた。しばらくすると自転車で追い抜きざまに「コンニチワ」と声をかけられた。もちろんさっきのイタリア人である。たぶんあの後、スマホか何か検索したのだろう。私も大声で「チャオ!」と答えて手を振った。
 ほどなく駅に戻った。列車は一時間待ちだったので、用意してきた昼食を広げ、遠くに光っているモルテラッチの氷河を眺めながらくつろいだ。


モルテラッチ氷河遠望


氷河の先端部分


さらに近づいて撮ってみた


林道終点の広い河原


同じく林道終点にて。画面には日焼けした東洋人らしき人物も。


モルテラッチ峡谷の風景