沈思雑感~哲学研究者の日々の感想

哲学研究者が日々の雑感をエッセイ形式でつづります

自転車が壊れた話(2)

2017-03-21 | エッセイ
 前回の記事を書きかけにしたまま、ブログの更新を先延ばしにしてしまった。忘れていたわけではなく、何となく気が進まなかっただけである。すると先日、手痛い「しっぺ返し」を受けてしまった。自転車で道を横断しようとした際に、縁石をよけそこなって転倒したのである。とっさに柔道の受け身の姿勢を取ることができたので、指にかすり傷を負っただけで済んだのだが。
 さて、これがなぜ「しっぺ返し」なのかというと、さぼっていたブログ記事の続きが、まさに自転車の転倒事故に関するものだったからである。かれこれ二年ほど前、今住んでいる部屋へ移ってきて間もないころのことである。引っ越し後の部屋の整理のため、備品の買い出しに奔走していた。事故はその最中に起こった。その日も同じように自転車で道を横断し、とある店の駐車場に入ったのだが、その途端、下から突き上げられるような感覚とともに体を投げ出された。乗っていたクロスバイクの前輪が外れてしまったのである。一瞬、何が起こったのか分からなかった。分かったときには時すでに遅しで、頭から派手に地面へ突っ込んでいた。頬骨から頭蓋を激しく打ちつけてしまった。終わったなと思った。意識は朦朧としていたけれど、ひどい打ち方をしたという自覚だけははっきりとあった。
 そばを通りかかった女性が119番に通報してくれた。すぐに救急車が駆け付けた。そのまま車の中へ運び込まれ、簡単な聴取と検査ののちに市立病院の救急センターへ向かった。
 病院に入ってまずしたのは傷口の洗浄である。痛む傷口を水で洗うのはイヤなものだが、意識が薄れていたのと、体中に疼痛が広がっていたせいで、傷口を洗われても一向に平気だった。洗われているのが自分の体だという自覚さえ、あまりないくらいだった。
 洗浄が済むと傷の応急処置に入った。頬骨の上の皮膚がベロンと剥がれていたので、看護士に「これ、切っちゃいますか?それともかぶせておきますか?」と尋ねられた。自分では判断がつかなかったので、「傷跡が残りにくい方にしてください。」と答えた。彼女はちょっと考えてから、皮膚を元の箇所にかぶせる処置をした。その後、頭部のCTスキャンをしたはずなのだが、どうもその間のことは記憶に残っていない。覚えているのはベッドの上で医師から「頭部は異常ありませんよ」と言われてほっとしたことだけである。
ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 自転車が壊れた話(1) | トップ | 自転車が壊れた話(3) »
最近の画像もっと見る

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。