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「はやりを」河野裕子 桃食みて

2010-09-30 05:57:50 | クンストカンマー(美術収集室)
真剣に子を憎むこと多くなり打つこと少くなりて今年のやんま

真剣に子を憎むほど打てなくなる。憎んで打つことはただの暴力になるからだ。しかし消化することの出来ない気持ちは消えない。それは今年のやんまのように存在するのだ。トンボではなく「やんま」としたのがこの一首の臍だろう。

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