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口内細菌、腸で増えると潰瘍誘発   慶応大や早稲田大などの研究チーム

2017年11月17日 23時48分00秒 | 矯正歯科と医療情報
 口腔内の細菌が腸の難病に関係しているかも知れません。
 口内細菌、腸で増えると潰瘍誘発 治療薬開発に期待という記事を朝日新聞から。快腸生活から、潰瘍性大腸炎の原因は口内のクレブシエラ菌?新しい治療法開発に期待?という記事を。マイナビニュースから、口には腸管に定着すると免疫を活性化する菌が存在する - 早大と慶大という記事を参照しました。


http://www.asahi.com/articles/ASKBM4CTKKBMULBJ00H.html?iref=comtop_list_sci_n01


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 口の中にすむ細菌が腸の中で増えると、腸に慢性の炎症が出るクローン病や潰瘍(かいよう)性大腸炎といった難病を引き起こしたり悪化させたりする可能性があると、慶応大や早稲田大などの研究チームが動物実験で確かめ、10月20日付の米科学誌サイエンスに発表した。治療薬の開発に役立つ可能性があるという。

 クローン病などは原因がはっきりせず根治療法がない。研究チームは、患者の唾液(だえき)を、体内に細菌がいないマウスや遺伝的に腸内に炎症が起きやすいマウスに口から投与し、腸などを分析した。マウスの腸内では「クレブシエラ属」と呼ばれる細菌が増殖して免疫細胞の一種を過剰に刺激し、炎症を起こしているとわかった。健康なマウスでは炎症は起きなかった。

  
  
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  潰瘍性大腸炎の原因は口内のクレブシエラ菌?新しい治療法開発に期待?

快腸生活  2017/10/22 治療薬・治療方法, 豆情報 クレブシエラ菌
https://潰瘍性大腸炎完治.com/2017/10/22/潰瘍性大腸炎のクレブシエラ菌/


https://潰瘍性大腸炎完治.com/2017/10/22/潰瘍性大腸炎のクレブシエラ菌/


「潰瘍性大腸炎の症状が回復しない…」
「ステロイドも免疫抑制剤も効かない…」
「新たな治療法が開発されないかな…」

 潰瘍性大腸炎は難病指定されており、これと言った完治させる治療法がないのは皆さんも周知の事実かと思います。
 上記のように、症状が回復せず、今ある治療法では対応できずに悩んでいる方も多いでしょう。
 そんな方には、朗報です。
 2017年10月20日に潰瘍性大腸炎の方には非常に興味深い研究結果が発表されましたね。

 今回は、そんな潰瘍性大腸炎と新たな原因、新たな治療方法・治療薬が開発に進むのかについて考えていこうと思います。

  

■口内細菌がクローン病・潰瘍性大腸炎の原因?

 10月20日に発表された研究結果の内容は、私たちの口の中にいる細菌が、小腸や大腸に「定着し」増え続けていくと、クローン病や潰瘍性大腸炎などの慢性腸疾患を発症させたり、悪化させる原因になる可能性があると慶応義塾大学と早稲田大学の共同研究チームがマウスの実験により確認され、アメリカの科学誌サイエンスに発表したというものです。

 潰瘍性大腸炎に関する研究結果が色々出ていますが、今回の発見は潰瘍性大腸炎・クローン病の完治に役立つのではないかと、個人的には感じております。


■口内に潜む細菌「クレブシエラ菌」が原因?

  
    <出典:news.mynavi.jp/news/>

 今回の慶応義塾大学と早稲田大学の共同研究チームによる研究結果を私なりに簡単にお話ししようと思います。
 ご存知かと思いますが、私たち人間の口から消化管には多くの常在菌が存在しております。
 その細菌群は人間の消化活動や免疫機能に大きく関与しています。

 しかし、その私たちのカラダに潜む細菌群は潰瘍性大腸炎やその他の病の発症などに大きく関与していると言われておりますが、なぜ細菌群の変化が潰瘍性大腸炎などの発症につながるか等は不明とされていました。

 そんな中、今回の研究では、クローン病患者の唾液を無菌マウスの腸内に投与したところ、炎症を発生させる可能性がある細胞ヘルパーT細胞(TH1細胞)が増加していることがわかったのです。

 そして、その後クローン病患者のどの口内細菌が炎症要因細胞を増加させているのかを調べると、「クレブシエラ属」という細菌が腸内の炎症を発症させる細胞を誘導していることがわかったのです。

 さらに、健康な実験マウスの腸内にこの「クレブシエラ属」の細菌を投与しても、腸内で繁殖・増殖することなかったのです。

 そして、抗生物質を投与した実験用マウス(腸内細菌バランスを崩したマウス)に「クレブシエラ属」の細菌を投与してみると、腸内に定着し、繁殖が確認され、炎症要因細胞の誘導を招いていることが分かったのです。

上記の実験ではクローン病患者の唾液を用いた実験となっておりますが、潰瘍性大腸炎の唾液による実験においても、「クレブシエラ属」の細菌が、腸内に定着し、炎症要因細胞の増加が確認されたということです。

 つまり、簡単に言うと潰瘍性大腸炎患者とクローン病患者は、口内に潜む「クレブシエラ属」の細菌が、何らかの原因(抗生物質投与による腸内環境の悪化)により、腸内に「クレブシエラ属」の細菌が定着・繁殖したことが起因して、炎症要因細胞を多く腸内に誘導してしまったため、腸炎症疾患を発症したということになりますね。

  

■唾液で潰瘍性大腸炎とクローン病はうつるのでは?

 この記事だけを見ると、「潰瘍性大腸炎患者・クローン病患者の唾液を摂取してしまうと、病気が移るのでは?」と考えてしまう方が出てきてしまいますよね。

 ここで注意してもらいたいのは、この炎症要因細胞を招くとされている「クレブシエラ属」の細菌は、潰瘍性大腸炎やクローン病患者だけでなく、健全者の方々の口内にも存在しているということも発見されております。

 さらに「クレブシエラ属」の細菌が腸内に増加したとしても、腸内に「定着・繁殖」しない限り、炎症要因細胞は増加しないことが分かっています。つまり、健全な腸内環境・免疫機能がしっかりしていれば、「クレブシエラ属」の細菌が一時的に腸内に侵入したとしても、定着・繁殖することはないということです。

 今回の研究を読んで非常に新しい治療開発に役立つ研究結果かなと個人的に思います。この研究結果から特に感じた点・疑問に感じた点は以下の4点です。

  

①そもそも薬(抗生物質)が原因している。

 そもそも、この「クレブシエラ属」の細菌が私たち人間の腸内に定着する原因と言うのは、「腸内環境の乱れ・免疫機能の乱れ」が要因しているということです。

 研究結果では、抗生物質を摂取したことによる腸内細菌の乱れにより、バリア機能が弱まり、「クレブシエラ属」の細菌の定着・繁殖が引き起こされている可能性があるとのことです。

 つまり、薬を飲めば大丈夫!この医師の言うことを聞いておけば大丈夫!と考えることがどれほど危険かということですね。今まで、病を治すために飲んでいた抗生物質の飲み過ぎには注意が必要と書いていますが、どれくらいが飲み過ぎになるのかという問題も出てきます。

 薬は、最低限にした方が良いなと言うことを私個人は再認識しました。


②口内細菌が起因しているのであれば、今の治療は一体…

 口内細菌が起因しているのであれば、現在のステロイド・免疫抑制剤を使った治療は、まさにお門違いということです。そんな治療を患者に勧めながら、「潰瘍性大腸炎は治らない」と言っている医師って一体なんなんでしょうか。
 医師と言っても、ただ単にマニュアルに載っている治療を勧めているだけだなと再確認しました。


③腸内環境の重要性

 当ブログでは、度々腸内環境の向上が潰瘍性大腸炎の克服につながるとお話しさせていただいております。
 この研究結果により、その点も、さらに自信を持って言えるようになったと感じております。そもそも、腸内環境がしっかりと良い状態で維持されていれば、「クレブシエラ属」の細菌の定着は起きなかったのですから。


④食物繊維の重要性

 腸内環境を改善・向上させるために、一番必要なのは食物繊維です。
 潰瘍性大腸炎が食物繊維を摂ったらいけないと言われておりますが、その点もこの研究結果により、見直されればなと感じました。

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  口には腸管に定着すると免疫を活性化する菌が存在する - 早大と慶大

http://news.mynavi.jp/news/2017/10/20/210/
マイナビニュース

 早稲田大学(早大)と慶應義塾大学(慶大)は、腸内細菌叢の乱れに乗じて、口腔に存在するクレブシエラ菌が腸管内に定着することにより、TH1細胞と呼ばれる免疫細胞の過剰な活性化を引き起こし、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)などの発症に関与する可能性があることをマウスを用いて示したと発表した。

  

 同成果は、早稲田大学理工学術院の服部正平 教授と慶應義塾大学医学部の本田賢也 教授によるもの。詳細は国際学術雑誌「Science」に掲載された。

 消化管や口腔などには多様な常在細菌が存在し、ヒトの免疫系や生理機能に強い影響を与えることで、健康維持に大きな役割を果たしている。そのため、腸内に存在するさまざまな細菌種の数や割合の変動が炎症性腸疾患をはじめとするさまざまな病気の発症に関与しているとされている。しかし、このような腸内細菌叢の乱れから疾患発症につながるまでの仕組みは、不明な点が多く残されていた。

 今回の研究では、まずクローン病患者の唾液を無菌マウスに経口投与し、そのマウスの腸管に存在する免疫細胞の種類をフローサイトメトリーにより解析した。その結果、あるクローン病患者の唾液を投与したマウスの大腸において、インターフェロンガンマ(IFN-γ)を産生するCD4陽性のヘルパーT細胞(TH1細胞)が顕著に増加していることを発見した。

  

 そこで、このクローン病患者の唾液中のどのような細菌がマウス腸内に定着していたかを把握するため、このマウスの糞便から細菌DNAを抽出し、細菌由来の16SrRNA遺伝子をシークエンスすることにより網羅的に調べた。この解析から、約30種類の細菌が検出された。次いで、これらの細菌の多くを単離・培養し、それぞれの細菌を無菌マウスへ定着させたところ、クラブシエラ属のクレブシエラ・ニューモニエがTH1細胞を強く誘導する細菌であることを見出した。

 腸内細菌が存在している通常のSPFマウスにクレブシエラ・ニューモニエを経口投与しても腸管内にクレブシエラ・ニューモニエが定着し増殖することはなかったが、アンピシリンなどの抗生物質を投与したSPFマウスではクレブシエラ・ニューモニエが腸管内に定着し、TH1細胞を強く誘導することがわかった。このことから、通常時には元々いる腸内細菌叢が口腔から入ってきたクレブシエラ・ニューモニエの腸管内への定着を阻止しているが、抗生物質の使用などにより腸内細菌叢が乱れるとこの定着阻害効果が弱まり、クレブシエラ・ニューモニエの腸管内への定着が引き起こされると考えられる。

 さらに、クレブシエラ・ニューモニエの腸管内への定着がクローン病の発症・増悪に関与しているのかを調べるため、無菌の腸炎発症モデルマウス(IL-10欠損マウス)にクレブシエラ・ニューモニエを経口投与し、腸管炎症の状態を解析した。その結果、比較対象として大腸菌を投与したIL-10欠損マウスでは腸管に炎症が起こっていなかったが、クレブシエラ・ニューモニエを投与したIL-10欠損マウスでは強い腸管炎症が起こっていた。

 一方で野生型マウスにクレブシエラ・ニューモニエを経口投与しても、腸管でのTH1細胞の増加は見られるものの炎症は起こらないことから、クレブシエラ・ニューモニエの腸管内への定着がTH1細胞の過剰な増殖や活性化を引き起こし、宿主の遺伝型によっては炎症の惹起・増悪・遷延化につながっていることが示唆された。

  

 また、潰瘍性大腸炎の患者の唾液を無菌マウスに投与する実験を行ったところ、一部の患者においてクローン病患者の唾液投与マウスと同様に腸管でのクレブシエラ属菌の定着とTH1細胞の増加が観察された。加えて、健常者の唾液を用いた実験においても、腸管でのクレブシエラ・ニューモニエの定着とTH1細胞の増加が観察された。このことから、TH1細胞を誘導するクレブシエラ属菌は炎症性腸疾患患者だけでなく健常者の口腔にも存在している可能性があることが示唆された。そのため、例えば長期的に過剰量の抗生物質を服用した場合には健常者でも腸管へのクレブシエラ属菌の定着が起こる可能性があり、過度な抗生物質の服用には気を付けるべきだと研究チームでは説明している。

 なお、研究チームは同成果によって、今後、クレブシエラ属細菌を選択的に排除・殺菌する抗生物質などの開発やクレブシエラ属細菌が腸管内に定着させないような薬剤の開発を通して、これら疾患の予防法や治療薬の開発につながることが期待されるとしている。

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 めずらしく、3つも記事を参照しましたが、とても良く解りました。
 今後の研究に期待しましょう!!

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