おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

遠い日の再会

2017-03-19 22:58:22 | Weblog
その人は 丸い背中を見せて
年月を 語る背中は
妙に 物悲しい

ワタシデス
アナタノ ムスメデス


他人のような顔をして
他人のする挨拶をして

駄目でしょ 
そんな風に 現れては
そんな姿を 見せては


幼い子供を捨てた 若さは
どこへ 置いてきたの

他人のような顔をして
他人のする挨拶をして

それ以外は なにも
どんな言葉も 

話さない
話せない

長い年月は取り戻せない
取り戻す気もない

他人のような顔をして
他人のする挨拶をして

その背中は 泣いているようだ
丸い背中は なにも言えない

その背中から 逃げるように
離れた 私は

涙の湖を 泳ぎ
涙の岸に 泳ぎつき
数年を 涙の岸辺で 過ごした。

その人が 逝ったことを 知った日
その人を やっと 捨てることが
できると 思った。


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1 コメント

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もう少しだけ… (izukun)
2017-03-20 13:30:37
 「おもむくままに・・・!」
 (ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。)

 私小説と同様に、詩の世界に「私詩」とでも呼ぶべき分野があるとすれば、「遠い日の再会」はwithkeiさんの作品の筆頭に挙げられるものと感じました。

 冒頭に掲げたwithkeiさんのブログタイトルからは、すべてのことをあえて律することもなく、身をゆだねていくという趣旨が濃厚にあらわれていると感じていたのですが、その原点にあるのが「遠い日の再会」なのだろう、との強烈な読後感が残りました。

 その人を やっと 捨てることが
 できると 思った。

 以下は、私流でまことに恐縮です。
 もう一度、涙の谷を歩くことになるのかも知れませんが、この記憶をどうぞお捨てにならないで、もう少し背負っていってくださいませんか。
 きっと、このことを客観化することができる日が来ます。

 そうして、その日から、「おもむくままに・・・!」だけでなく、「あるがままに・・・!」が加わり、withkeiさんの新たな詩の世界が広がっていくのではないかと思われます。
 気が付けば、withkeiさんが背負っていた人は、あなたの腕の中にあるかも知れませんよ。

 まことに勝手なことを申し上げた失礼、ご海容ください。

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