「抱き方」の指導のみで、授乳が１００％成功するとは思っていません。
授乳は、赤ちゃんの大きさ（体重）と吸引力、舌の適当な長さなどと、ママの乳房の形や乳頭の長さ、乳輪部に柔らかさなど、多くの両者の要因がからみあっています。私はそのことを 「赤ちゃんとママの相性」 と云っています。
ですが、私がお会いして指導してあげた親子は「抱き方」を指導することで、ほとんど成功しています。
現在は我が家でのボランテヤとしての指導になりますが、先日は授乳用のマットを持参して２８００グラムの女子でした。
私は、マットを使わないでママの抱き方 「大仏様スタイル」 で、横抱きのポーズ１つにしています。
ママは胸をつきだして、脇をしめて乳頭の真正面に赤ちゃんの口を置くと、赤ちゃんは唇に触れたものに口をあけます。
口を大きく開けたら、片方の手で、そっと口に押し込むのです。
カップルは１０人１０色で、私が言うほど簡単に上手にできないかもしれません。
古今東西、人類発生以来、営々と継続してきた授乳という行為が、難しいわけがないと考えつつも、母乳よりもミルクを選択して久しく、
抱き方に苦労することは、分からないわけではありません。
親から子への継承の途切れた一つが、上手な抱き方なのかもしれません。
