極楽のぶ

~酔生夢想~
中途失明を越えて

極楽、三途の川を泳ぐ(6)

2017年08月09日 | マイストーリー
 ピンポ~ン♪ ここで訂正があります。
手術室入室のとき「白いビキニ・パンティ」を履かされた、と書いたが、なんと、あれは「ブルーパンティ」だったそうです。 私は白だと思い込んでいた。ブログを読んだ「うちのかみさん」からチェックが入りました(笑)ピンクでなくてよかったですけど。かみさんから色の説明は当時無かったのです!!

 さて、オペ翌日の朝、夜勤のナースおねいさんが、6時頃、おはよございま~す! と来られ、体重測ります! 一緒に歩いてナースセンターまで行きま~す。さ!頑張って起きましょう! ス・スパルタですね! 

 腹に力を入れると激痛! よろよろ起き、起きてから「あ、電動ベッドだったのに・・」と思う!!

 タコ足配線の管をあれこれ(抜けないように注意!)気を配っていると、ナースさんがもうまとめて持ってくれていた。さすが手際が良い!
 繋がってるものはだいじょうぶですから、立つことに集中していいですよ! た・正しい! すばらしい

 私が、右肘につかまっていいですか? と聞く。
 はい、どうぞ! ゆっくり行きますよ! うん、盲人なのは忘れられていないようだ!(笑)

 こんなことはここでしか書けないが、ナースの「二の腕」は皆、意外に太い、中年女性のタポタポと太い腕とは違う、仕事で鍛えられているしなやかな筋肉だ。ひそかに感心する。

 体重、術前より500g増えていた、へぇ、こんなタイトな観察は現役時代もしたことがない。
 そうなんですよ、術後は体重は増えますよ
 (そうかぁ、いわゆる体液増加、体動ないから浮腫なんですね)・・( )内はこころの中のことば・・。 

 あ! そのとき、T字帯がハラリと落ち、足元の体重計あたりにふわりと落ちた! およ! ねまきの下がフリ珍に!

 ねぇさん、ちっとも驚かず、
 あら!ちょうどいいから、このまま帰ってお部屋で新しいパンツに履き替えましょう! 
 え? バルンカテ(尿道管)は? 
 そのまま履けますよ、上から出せばいいので・・
 (そりゃそうだが、痛いのでは? きょう抜いてくれるはずなのでは? それが「ひと」への最大の復帰案件である)

 バルンは、ニッキン(日勤)で抜くことになってますから大丈夫、お楽しみに!
 そ、そうですか、ありがたい
 「日勤」とは、8時~17時の勤務帯のことであるが、これはちょい発見があったので、あとで説明しよう。

 部屋に戻ると、朝からかみさんが来ていた。

 早いね、もっとゆっくり来てもよかったのに。
 いえいえ、そうはいきません!(なんか、声がうれしそうである、なぜ?)

 昨夜、ホテルで急なキャンセルがあり、部屋をアップグレードされたらしく、ご機嫌なのであった。このひとは昔からそういうことが多い、 はるか昔、大坂梅田にひとり出張(パソコン先生の教官)した時、T社の名で予約してやったところ、なんと、やはりそのときもキャンセルが出たとかで、スイートルームに移された。 作業できるデスクがついており、ディナーはルームサービスを取って、デスクでPCの仕事をしてたんだそうだ。
 そりゃ、かっこいい! 人生で二度とないスイートルーム(笑)楽しんだそうです。 ルームサービス運んだ兄さんから、「お仕事たいへんですね! お疲れ様です!」と言われたのが悦に入っていたんである。 らしい、でしょう? このブログの読者さんなら、彼女の不思議がわかると思います。

 さて、今回は、あとで書くように、本院二度目の入院で、食事、トイレ、洗顔歯磨き、各タオルの位置、冷蔵庫、エアコンの扱いまですっかり対策(盲人として)できているので、前の入院の時のようにかみさんが、ばっちりつきそわなくても大丈夫なのである。

 ちなみに、この病室の感心なのは、冷蔵庫をベッドに寝たまま、手を伸ばして使える位置にあること、エアコンの微調整もボタンが頭上に並んでいる。寝ながらできるのだ。ただし、ボタンのラベルは読めないので、そこは凸型ボタンを勝手に貼り付けて、自分流にセットする。そのうえ、ベッドの両側の良い高さに広い棚があり、あくまでも、体動が制限されるだろう患者目線で作られている。前回(3週間前)の一次入院時の部屋(別室)もそうだった。空間認識が非常にしやすいということは、晴眼者にはもっと使いやすいわけだ。も、もちろん、導入時のかみさんのサポートは絶大だ(ここを書いておかないと、あとが怖い)。

 家内と昨夜の不眠の苦しみを話していると、やがて、夜勤のナースさんがさわやかにやってきて・・
 極楽さん、わたしはこれで外れます、日勤と代わります。ありがとうございました。頑張ってくださいね。
 あ、はい、お疲れさまでした。気を付けてお帰りくださいね。ほんとにありがとう! 

 この「できるナース」については、もう2件触れておきたい。 昨夜10時に回診に来た時、もう水分を飲んでいいですよ、と言われた。
 冷蔵庫には、淡水とイオン水があったのだが、聞かでもよいのに、どっちでもいいか? などと聞いてみた。 きっと、ねえさんと話したかったんだろうね、俺。

 彼女、一瞬考え、や、まだ水だけにしてください! と、(私の判断で?)言った。まだ、電解質は
止めましょう! ただの水だけにしてください。

 なるほどぉ、そりゃ徹しすぎだろうが、理論は納得だ。術後当日の夜である、何が起きてもおかしくない。
 術後出血、胆汁漏、腹膜炎、敗血症性ショック、腎不全、なんだって起こりうる、当院のレベルなら限りなくゼロに近いことだが、電解質ひとつ取っても、点滴でイン(in)を把握できているわけだから、ちゃんと把握は続けたい。 点滴は「ソリタT3」といってNa+が低くK+が多い、細胞内液の組成なんである(読者はさっぱりわからなくてよろしい笑)。つまり、彼女の一瞬の判断は、ベクトルとしてはまったく正しい!、彼女たちは、自分で考え、責任もって発言している姿を見せている、立派である。
 そう書くたびに、閣僚を頂点とするこの国のおっさんたちの「大量知的崩壊」にこころが痛い。

 もう一点はねえさんの優しさだ、さすがに炎症ひどかった手術のあとで、昨夜は8度の熱が出た。解熱剤の使用は断り、アイスノンを頼んだが、アイスのんはすぐ温かくなっちゃうから、氷枕作りますよ!ちょっと待ってね! と、氷枕作ってきてくれた。
 これは助かった。それに、氷が違うのか?枕の質が違うのか、いつまでも冷たさが持続する不思議な氷枕だった。前回入院のときも発熱したが、アイスノン希望してしまったため、1時間も持たないアイスノンに泣かされた。

 やがて、日勤ナースがやってきて、
 極楽さん、おはようございます。本日担当させていただきますYMと申します。よろしくお願いします。

 彼女が出ていくと、かみさんが、昨日の看護師さんもすごく綺麗(美人)だったけど、きょうの看護師さんも、すごく綺麗だよ。どっちか言うと、きょうのひとは、あなたが好きなタイプだよ!笑

 くそぉ、見えないと思って、悔しいことを言う。
 問題は、紙パンツの色しっかり教えろよ! である。

つ・づ・く
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 極楽、三途の川を泳ぐ(5) | トップ | 極楽、三途の川を泳ぐ(7) »

コメントを投稿

マイストーリー」カテゴリの最新記事