日本共産党大会
2017年1月18日(水)
日本共産党の大会が15日から開催されています。一般紙にも大きく報じられていて、多分これまでの95年の歴史の中では、注目度が一番高くなっていると思います。
注目度の最たるものは、市民連合と野党との選挙協力に関してどのような方針を出すかということですね。既に大まかな方針は出していますが、より具体的にはどうなるの?ということです。
その共闘で最大のネックになるのが、自衛隊と日米安保条約です。報道によれば、「共闘に、日米安保条約や自衛隊についての独自の立場を持ち込まない」とありますが、それって、矛盾でありジレンマですので、綻びを生じる可能性があります。仮に、野党共闘で選挙に勝ち内閣に閣僚として入ることになると、共産党の立場を離れるの?ということになります。極論すれば、共産党の存立意義がなくなるということですね。
共産党の現時点の憲法9条の解釈ですが、違憲だが存在は認めるというものです。これって、どのように考えても論理矛盾です。この考え方を打破しないと、今後の展望(つまり政権への道ってことです)は開けないでしょう。
日米安保条約は、即時廃棄という立場ですが、これも実態からすれば、「即時」というのは無理があるように思います。中国の台頭により、(尖閣問題にみられるように)安全保障上脅威が存在している現状において、アメリカ軍が抑止力になっていることは否定できません。ただ、物事には二面性があり、日米安保条約の主要な側面はアメリカの属国としての扱いになっているので、段階的に日本が真の主権を行使できるような内容にし、将来的には、日米平和友好条約へ移行するという道が適当ではないかと思います。
そもそも、物事には二面性があるというのが、科学的社会主義を標榜する共産党の哲学的思考方法ですので、今回の党大会で、この問題にどのように応えるか、(二面性について論じるか)注目が集まります。
二面性ということで余談ですが、志位委員長って、主要な側面ではまともなことを言っていると思いますが、別の一面で、そりゃ可笑Cでしょうということも言っていますね。
先に行われた東京都知事選挙ですが、結果は、小池百合子氏が圧勝しました。共産党や民進党が押した鳥越俊太郎氏は惨敗しました。しか~し、志位氏は「大健闘した」と評価したのであります。私には、脳味噌がトコロテンになっているとしか思えません。事実を客観視できなくなれば、それは科学的社会主義者としては失格ということになります。志位氏の一面とは言え、情けない限りであります。というか、代わった方が良いのではないかとすら思えます。→代わらないでしょうね。
より、柔軟と思える小池晃書記局長に代わるとすると、大転換という可能性もありますが・・。
大会は、今日18日までで、一般紙でもその結果が報じられると思いますので、続報をしたいです。