『BOBBY』2006年アメリカ、監督、脚本エミリオ・エステヴェス
1968年6月5日、大統領候補ロバート・F・ケネディが暗殺された
LAアンバサダーホテル。事件16時間前から暗殺の瞬間まで、
22人の様々な人間の苦悩や衝突、和解、別離、出逢いを描くことにより
ボビー(RFK)の理想をさりげなく伝える秀作☆☆☆
ロバート・F・ケネディは、暗殺された大統領JFKの弟。
ベトナム戦争の最中、「寛容の精神で団結して良い国を作ろう」と呼びかけ、
大統領に立候補する。映画には当時のニュース映像が巧みに配され、
群像劇とアンサンブルを奏でながらラストに突入する。
『ボビー』の素晴らしい点は、ボビー賛美の台詞がないにもかかわらず、
長引く戦争、公民権運動、貧困、差別に苦しむ人たちにとって、ボビーが
”希望”であっただろうと思わせることだ。さりげない会話の遣り取りから
観客がメッセージを読み取れるかどうかで、好みが別れるだろう。
*******************************
ボビー本人の誠実な声、演説の内容がまっとうであることに気づいて
ハッとした。自分もアンバサダーホテルにいるような臨場感があった。
主役級の俳優たちの絡みが楽しめる上、監督自身も出演しており、
その役が効いている!アル中の歌手(デミムーア)を支えている夫役。
彼がホテルを去るとき、男がホテルに入ってきて悲劇を招く。
ベトナム戦争が若い世代に影を落としていたことは、イライジャ・ウッドと
リンジー・ローハンのエピソードでわかるし、公民権運動の舞台裏は副料理長
ローレンス・フィッシュバーンが教えてくれる。メキシコ移民との逸話が印象的♪
ホテル支配人(ウィリアム・H・メイシー)と妻でホテルの美容師(シャロン・ストーン)の関係にはヒビが入る。シャロン・ストーンとデミ・ムーアの絡みでは
シャロン・ストーンが寛容な人に描かれ”理想”を体現していると感じた。
監督の父マーティン・シーンも妻役のヘレン・ハントと心がすれ違う男を演じ、
色々な階層の人たちが病んでいる時代の空気を映すのに力を貸している。
ボビーの選挙事務所で働く白人青年2人がアシュトン・カッチャーに
LSDを飲まされてハイになる辺りは、ヒッピー文化を連想させ、
映画全体に流れる音楽も当時の雰囲気で楽しい♪
ラスト、ボビーが銃弾に倒れるまでの揺れる映像に引き込まれ、
ショックを受けるが、同時に、喧嘩した人たちが仲直りしたり、
助け合ったりする様子も描かれており、救いを残した仕上げ☆☆☆
アンソニー・ホプキンス、クリスチャン・スレーター、へザーグラハムが
どんな役まわりかは劇場で確かめて
この映画がアカデミー賞作品賞をとってもよかったと思います
1968年6月5日、大統領候補ロバート・F・ケネディが暗殺された
LAアンバサダーホテル。事件16時間前から暗殺の瞬間まで、
22人の様々な人間の苦悩や衝突、和解、別離、出逢いを描くことにより
ボビー(RFK)の理想をさりげなく伝える秀作☆☆☆
ロバート・F・ケネディは、暗殺された大統領JFKの弟。
ベトナム戦争の最中、「寛容の精神で団結して良い国を作ろう」と呼びかけ、
大統領に立候補する。映画には当時のニュース映像が巧みに配され、
群像劇とアンサンブルを奏でながらラストに突入する。
『ボビー』の素晴らしい点は、ボビー賛美の台詞がないにもかかわらず、
長引く戦争、公民権運動、貧困、差別に苦しむ人たちにとって、ボビーが
”希望”であっただろうと思わせることだ。さりげない会話の遣り取りから
観客がメッセージを読み取れるかどうかで、好みが別れるだろう。
*******************************
ボビー本人の誠実な声、演説の内容がまっとうであることに気づいて
ハッとした。自分もアンバサダーホテルにいるような臨場感があった。
主役級の俳優たちの絡みが楽しめる上、監督自身も出演しており、
その役が効いている!アル中の歌手(デミムーア)を支えている夫役。
彼がホテルを去るとき、男がホテルに入ってきて悲劇を招く。
ベトナム戦争が若い世代に影を落としていたことは、イライジャ・ウッドと
リンジー・ローハンのエピソードでわかるし、公民権運動の舞台裏は副料理長
ローレンス・フィッシュバーンが教えてくれる。メキシコ移民との逸話が印象的♪
ホテル支配人(ウィリアム・H・メイシー)と妻でホテルの美容師(シャロン・ストーン)の関係にはヒビが入る。シャロン・ストーンとデミ・ムーアの絡みでは
シャロン・ストーンが寛容な人に描かれ”理想”を体現していると感じた。
監督の父マーティン・シーンも妻役のヘレン・ハントと心がすれ違う男を演じ、
色々な階層の人たちが病んでいる時代の空気を映すのに力を貸している。
ボビーの選挙事務所で働く白人青年2人がアシュトン・カッチャーに
LSDを飲まされてハイになる辺りは、ヒッピー文化を連想させ、
映画全体に流れる音楽も当時の雰囲気で楽しい♪
ラスト、ボビーが銃弾に倒れるまでの揺れる映像に引き込まれ、
ショックを受けるが、同時に、喧嘩した人たちが仲直りしたり、
助け合ったりする様子も描かれており、救いを残した仕上げ☆☆☆
アンソニー・ホプキンス、クリスチャン・スレーター、へザーグラハムが
どんな役まわりかは劇場で確かめて
この映画がアカデミー賞作品賞をとってもよかったと思います
仲が悪いと言われているデミ・ムーアとシャロン・ストーンが一つのシーンで映っているだけですごいのに髪の毛に触ってるって驚きました。
エミリオ・エステベスとマーティン・シーンの共演もうれしかったです。
シャロンストーンがすごく重みのあるいい演技してました
なんか、あの二人のシーンもすごくグっときちゃって。。。。
当時の音楽もこの映画を盛り上げていたし、
多くのキャストたちはフィクションとはいえど
すごく入り込める内容になってました。
皆ケネディに希望を託していたのに、、、、。
アシュトン、あのイケてない
イカレ気味ヒッピーを楽しんで演じててよかったなー
お客の二人の若者も良かった
『華麗なる一族』を観ていたら、もうろうとしたので
眠ってしまいました。遅くなってごめんなさい。
>chikatさま、
アンバサダーホテルだけで起きている出来事なので
次第に自分も滞在しているような気分になり、
あのラストシーンを見ていました。
ボビーの演説を物語の展開に被せてつかうなど、
ほんとうに臨場感を演出するのが上手かったですね!
あの二人、仲悪いのですか(笑)
シャロン・ストーンがWメイシーの髪を
本当に切っているのを見て驚きました。編集かな?
マーティン・シーンも息子の映画の出来ばえに
満足していることでしょう
>migさま、
この映画、淡々としているのに、余韻が残ります!
シャロンに謝るデミ・ムーア、とても印象的な
会話でしたね。明日別れる他人には素直になれるのに
近くにいる人にはヤツあたりしてしまった彼女が
可哀想でした。二人とも上手かったですね☆
キャンペーン隊の黒人青年の台詞、ボビーとの
面談後、選挙の様子を読みあげる表情、じんときて
しまいました。アンバサダーホテルに滞在した
おかげで、お似合いの彼女にも出逢えた。
希望を残している監督に敬意を表したい
アシュトンのヒッピー姿は似合ってました
あの二人の幻覚を映像化するのも面白くて、
映画が重くなりすぎるのを防いでいたと思います。
この映画がオスカーでもよかったわ
TB有り難うございます。こちらからも貼らせていただきました。
最近エミリオ・エステヴェスを見ないな~と思っていたら、こんなスゴイことになってたとは、びっくりです。
父さんも相変わらずのご活躍。
それに引き替え弟くんは、アル中だのDVだのろくなニュースがないですね。今、なにしてるんだろう??
パフィンさん ほんっとオスカーの作品賞でも
おかしくない作品でしたよね。
確かにシャロンとデミ 普段で考えるなら入れ替わってもよかったかも(笑)
でも、デミのキャラの美容師さんには、ちょっとプライベートなこと
話しづらいかも・・・なんて思いました。
どうでしょう?(笑)
思わずそうそうそうなのねーとパフィンさんの感想を読みながらうなずき続ける私なのでした。
「ボビー」というよりは「エステベス」について語ってしまった感想ですがTBさせていただきましたー。
昔恋人同士の頃のエステベスとデミ・ムーアを思い出してしまった・・・。
歴史的な背景がわかりやすく説明してある感想に
深く共感してTBをいただきました♪
マーティ・シーンはドラマで大統領を演じてましたが
エミリオ・エステべスは未見でしたので、後で
あの味のある夫役だと知って驚きました。
監督、脚本、俳優まで・・
多才ないい男ですね
弟、チャーリー・シーンは見かけませんね~。
>にゃんこさま、
あの厨房に残されたメッセージが希望の象徴のように
感じられました。厨房スタッフの食事の会話も
好きです。カリフォルニアを取り返すなんて(笑)
シャロン・ストーンは知的で魅力がありますね、
デミ・ムーアは怖い・・全身整形したことを暴露して
稼いでしまう強かさが・・でも、今回は二人とも
良い演技を見せてくれましたね
>sabunoriさま、
若い頃のエミリオ・エステベス、皆さんご存知ですね。私、デミ・ムーアが苦手で当時の映画を見ていないのかもしれません
映画でも、元ドラマーという素敵な役でしたが、
監督&脚本の手腕が素晴らしいと思います
香港、楽しんできてくださいね~。
本日パスポートが無効になったわ
私も全く同感です!この作品にオスカー獲ってほしかった・・・ノミネートすらされてないし(苦笑)
ラストの目まぐるしいショットの中で、劇中に不和を起こした人たちの再生もさりげなく挿入されてて良かったですよね。最近みた映画の中では個人的にダントツの作品でした。
こんばんは~、
baohさんとはホラー以外は映画の趣味が似ているのかしら、同感とは嬉しいです!!
「ディパーテッド」に幾つもあげるなら、この作品にオスカーをあげて欲しかったですよね~☆
いつもbaohさんは流暢に適切な言葉で感想を書いていらっしゃるから、この映画をどう表現されているか、楽しみです。読みに伺います
GGの授賞式のとき、弟チャーリー・シーンがこの映画の紹介してましたよ。
彼も出ればよかったのにね。
音楽も衣装も60'sって感じでしたね。私も大満足でした。
ではでは~。