あるのほんだな

「風鳴月」の総合管理人・風月 或の気ままな読書ライフ。

「警視庁特捜班ドットジェイピー」 我孫子武丸 (光文社文庫)

2011-07-10 00:08:23 | 小説-ユーモア
「警視庁特捜班ドットジェイピー」 我孫子武丸 (光文社文庫)


<あらすじ>

相次ぐ不祥事でイメージアップを図るため警視庁初の戦隊『警視庁特捜班ドットジェイピー』が結成された。
集められたのは、性格に難はあるものの、格闘、射撃、コンピュータなどの達人にして美男美女揃いの5人の警官。
一躍世間の脚光を浴びた彼らだが、やがてその知名度が災いして重大な事件に巻き込まれることに。
はたして、結末はいかに。
話題を呼んだ"怪作"を文庫化。
(文庫カバー裏より)


<感想>

本屋で見かけて思わず衝動買いした一冊。
我孫子武丸さんの名前はよくお見かけしていて、調べたら「かまいたちの夜」とかで有名な人か! と吃驚。

内容について触れると、純粋にエンターテイメント。コメディ。

なんていうか、三文喜劇を見ているような…本当に特撮見てるような感覚。

キャラもこてこてに濃いし、ストーリーも転々として面白い。

あと、わりとエロ的なコメディが多いんだけど、さらっとしてて、エロさが感じられないのだ。
逆にそれがすごい。ベッドシーンがなぜあんな喜劇に見えるのか……やっぱり軽快な地の文と、軽快なキャラのおかげだろうか。
下ネタをさらっと書くのって実は割りと難しいと思っているので、勉強になるなーとか。

あと、戦隊モノだから当然みんなにカラーがあるんだけど…色が…地味…笑

ソルジャーブルー、キューティイエロー、デジタルブラック、ビューティパープル、そしてバージンホワイト…

続編で出てくる新しいカラーはゴールドとシルバーだとか……
解説の方も言ってたけど私にも言わして。れ、レッドは……!? 赤はなんで駄目なん……!?

にしてもハチャメチャしていて面白かった。続編が文庫になったら、またきっと手に取るだろうな。
楽しみにしていようと思う。