暗闇に射した光

前日の悔しい引き分けから一日経つも、京セラドームでの負けられない戦いは続いておりまして。
この日はファン招待試合。内外野自由席は無料でした。といっても、いつもと変わらない客入り、いつもと変わらない顔ぶれ。
まー同じ人が何度も来てるってことで、ファン感謝デーということになったのかもしれませんが。年に50試合来てる者として、その恩恵に授かろうではないか。


オリックス先発は西。自身初の二桁勝利を目前にするも、夏場以降は不安定な投球が続いて、なかなか信頼を得られなかったもの。
それが、今日は最後のチャンスとして登板。


西にとって相性の良いロッテが相手であり、ロッテも順位が確定して消化試合となっていることから、気合の入り方が違ったんじゃないかと。
6回まで散発３安打に抑え込み、昨日の千尋よりも完璧な内容でした。



そして特筆すべきは4回裏、2塁打×2本、内野安打1本が続いても得点できないというもどかしい展開。
打者走者は暴走するわ、無理な本塁突入も憤死するわ、高代コーチも松山コーチもかわらんじゃないか。
連敗中の重苦しさを感じた2アウト1・3塁、ここで打席に立った梶本が・・



チームに光を射す、ライト前タイムリーヒットで1点先制。（オ１－０ロ）

5回裏には、ゴッツァンのタイムリー2ベースで、1点追加。（オ２－０ロ）
そして、昨日は序盤にタイムリーを放ちながらも10回裏サヨナラの場面で凡退し、戦犯扱いとなったT-岡田でしたが、
今日は貴重な駄目押し点といえるタイムリーを放って汚名返上？（オ３－０ロ）



西の投球内容からして試合の流れは完全にオリペース。
そして西も西の球数は8回途中で100球を回る程度と完封ペースかと思われたわけですが。



８回表、角中にセカンド後藤が追いつきながらもセンターへ抜ける（エラーかと思われたような）ヒット、
そして井口にサードへの高いバウンドのゴロがベースに直撃する内野安打で不運な形でピンチを招き・・。





ここで手堅く西から平野へスイッチ。

ただ、エースの千尋でも連敗を止めることが出来なかった現状で、
試合の主導権を完全に握る投球ができた西にチームは救われました。
ライトスタンドでは、ベンチに下がる西に対して、応援団のリードのもと、余計なコールなどせずに
盛大な拍手で今日の功績を称えました。


変わった平野は1アウトを確実に取って、試合の主導権は握ったまま。
リーグ記録のホールドポイント数を伸ばしました。



8回裏は、あっさり３者凡退。T-岡田は昨日今日としっかりタイムリーを打っているのに、
最後の打席がボール球を振って全く自分のスイングができていない状況が気になりましたが。
それでも明日またタイムリーを打つのかもしれません。
どんでん風に言うと「何考えとーかわからん。聞いてくるわ」ていうところですか。



緊張の9回表。当然のように66試合目の岸田が登場。


ストライク先行で先頭の工藤を変化球で三振に。
これは昨日のような頑固一徹外角低めストレート攻めではなく、慎重に攻めていて見ていられる！
今江もピッチャーゴロに仕留めて2アウト。そして打席に根元俊一。


ロッテにとって今年最後の大阪。



根元の打球は一二塁間。先ほどは不甲斐ない守備でピンチを広げた後藤の右へ。

それが。















勝利をものにするためには、少しでも隙を作ってはいけないということ。
このプレーに対する気迫があったからこそ、勝利の喜びを噛み締めるとともに、
連敗中の闇の底から新たな展望が開けたような気がします。
















ヒーローインタビュー（ヒロ・イン）は、初の二桁勝利と連敗を止める好投の西。
そして、先制タイムリーを打った“男前”梶本。

「心磨き技を鍛え凌ぎを交わした。その努力糧にして、気高く咲き行け」

打撃不振は長く続きながらも、外野守備へ転向してずっと1軍にいられるのは恵まれてるのかもしれません。
ただ、与えられたチャンスで1回でも成功したからこそ、認められる存在になるのだと思います。


















思えば久々の二次会。私の観戦も4連敗中でしたし。今日は「いてまえ魂」「青波魂」の横断幕前で。
梶本への「よくやった！よくやった！オットコマエ！」コールが繰り返され・・
いつの間にかうちら自身に「いいぞ！いいぞ！オットコマエ！」「ベッピンさんも！よくやった！」コールに。



Bs 3 - 0 Marines
兎に角ようやく勢いが加速。そのまま北の大地へ。
「勝て！勝て！オリックス！」
「バファローズ！バファローズ！決めたれ！」


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