エセ社内SEの鬱日記

鬱になったエセ社内SEがぬるくやっているブログです。

北の6ヶ国協議復帰?

2006-10-31 21:46:06 | たわごと
新華社通信の報道で、中国外務省からの発表と言う事で北の6ヶ国協議復帰が
合意されたと言う事なのですが、今一このタイミングで北が復帰する事を承諾
した意図がわかりません。
昨日まではアメリカに同調して韓国が経済制裁を行うなら核戦争だとほざいて
いたわりに、今日には6ヶ国協議復帰という話が出てきてみたり、元から乏し
かった戦略的判断という物が全然感じられません。

ここまでつっぱたのなら、韓国を日米から引き離す事に成功してから、韓国の
説得で戻ったという形を取れば、韓国の対北政策はもっと融和的な物に変化し
た筈です。それを待たずに復帰と言う事であれば、このままでは韓国の盧武鉉
政権が持たないと北が判断したとしか思えないのですが、ただ、今までの行動
自体が盧武鉉政権へダメージを与え続けてきたのですから、今この時点で韓国
に突然配慮するとは思えないし・・・

後は米中が露骨に圧力を掛けたのかも知れませんが、となるとアメリカが日本
をスルーさせる意図が判らなくなってきます。よっぽど後ろ暗い取引で、それ
に日本政府を関与させる事をためらったのか・・・
それもちょっと弱い気がします。

現時点では中国の観測気球的な報道の様な気がしないでもありません。

ひとまず今後を見守りましょう。

この一週間

2006-10-29 13:00:47 | たわごと
この一週間バタバタしていまして更新していませんでした。
ニュース的には色々書くネタがあったんですが。

今週のニュースで一番扱いが大きかったのは高校の世界史未履修の話で
すが、私は高校で学ぶべきは日本史でも世界史でもなく近現代史だと思
っています。
世界史も日本史も中学で一通りの事は習いますし、その詳細を追っかけた
ければ、それこそ今の時代は個人でネットを使って幾らでも調べる事が出
来る。アウトラインだけ中学で教えておけばいいと思うのですが。
それに引き換え近現代史に関しては、中学・高校でまともな授業を受けた
記憶はありませんし、今でもそれは一緒でしょう。
ただ、少なくとも現在の世界情勢等を把握するにも、何故日本が第2次大戦
において真珠湾攻撃を行うに至ったのか等を学ぶ必要があると思うのですが。。。
高校の世界史や日本史は細かい所だけつついて、それらの事柄がどう繋がっ
て歴史を形作っているかと言う事を習わなかった印象しかありません。
本来は流れを学習すべきものをポイントに関してしか教えないから、受験対
策で切り捨てられてしまうのだと思います。

包丁男を取り押さえようとして警察官3人が包丁で切り付けられ負傷し、
結局発砲して犯人を制圧したと言う事件がありましたが、これは結局警棒と
拳銃しか装備していない事が原因の一つだと思います。
それこそ射出型のスタンガン(ティーザーガン)の装備やパトカーへのライア
ットガンの装備を考えるべきだと思うのですが。
特にライアットガンに関してはゴム製の非致死弾を装備して叩き込んでやれ
ば、大概の犯罪者の抵抗力を奪えるでしょうし、実弾訓練が不足している警
察官にとってももし急所に当たったらと言う考えが頭を掠めて、発砲のタイ
ミングを逃す事もなくなると思います。
まぁゴム弾でも当たり所が悪ければ重傷になってしまいますが。
少なくとも現在の警棒と殆ど飾りに過ぎない拳銃で対処できない犯罪が増え
ている事も事実だと思います。

今の自衛隊に必要なもの

2006-10-23 20:55:54 | たわごと
先日Webで小銃自殺した若い陸士の話がありましたが、これって旧軍以来の
悪しき伝統である内務班によるいじめでしょうか?
他にもWAiRの設立当初自殺者が相次いだ事がありましたが、海自の無届渡航
とあわせて、自衛隊でも隊員のメンタルヘルスのケアを目的とした部隊が必要
ですよね。

結局何かで精神的に弱っている隊員がいれば、そこを狙って甘い言葉で罠を仕
掛けるのが情報戦の基本ですから。(例えば金銭的に困っていたり、難病の子
供を抱えていたりと今までのも幾つかの情報漏洩事件はそこに漬け込まれてい
るのが殆どです。)
これを総合的に判断して医学的アプローチ(私も鬱で投薬を受けて回復しつつ
ある人間の一人です。)やカウンセリングと言った臨床心理的な側面からのア
プローチを行っていく必要がある様に感じるのですが。。。

それを旧軍以来の悪しき伝統の内務班よろしく、「とにかくがんばれ、死ぬ気
でやれ」と言うのは少なくとも現代戦を戦う軍隊の発想ではありません。
現代戦を戦い抜く兵士達は、全てスペシャリストであり、その養成には時間も
費用も掛かります。MDにかける予算のほんの数パーセントでもこちらに回せば、
余程効果が上がると思います。

実際この分野では先進的なアメリカでさえ、現在のイラク戦争においてはメン
タルヘルスケアが出来ていません。恐らくイラク戦争後にもヴェトナム戦争後
の様にPTSDに悩む帰還兵が数多く出る事でしょう。
それに加えて劣化ウラン弾による湾岸戦争症候群も発生しますから、イラク戦
争の後始末はかなり長引く事でしょう。

これからPKO等の海外派遣任務が本来任務になっていけば、嫌でもメンタルケア
が必要になってくるのですから、今のうちに少しでも米軍から学べるものは学ん
だ方が良いと思うのですが・・・

イスラエルの戦略

2006-10-22 22:56:45 | たわごと
ここ数年のイスラエルの戦略が、以前の確固たる「自国の生存」及び「自国民の
保護」からずれて来ている気がします。
中国に対して兵器技術を供与する事でもっとも自国の頼りになる存在である、
アメリカを不快にさせ、結局中国製の兵器で武装したヒズボラとの戦闘で、
過去培ってきた都市部での戦車戦術を発揮できずに、無視できないほどの
損害を受け、その上ロシアにイラン・シリアに対して武器輸出を停止する様
に求める等という有り様。(ロシアが天然資源と並んで輸出の目玉にしている
兵器を、それ程関係の深くないイスラエルの為に制限するとはとても思えない。)

なぜか今のイスラエルを見ていると、日露戦争においてあれだけの大戦略を練
り上げ、結果的に勝利をもぎ取る事の出来た日本が、その後わずか数十年で如何に
戦争を終結させるかと言う青写真を描けないままに太平洋戦争に突入していった
当時の日本を連想させます。

確かに中国に武器技術の供与を行う事で、結びつきを強めその上で莫大な資源を
輸入し始めるであろう中国にとって、中東における利権を保証する同盟国となる
事は出来るかもしれません。ですが、現時点において中国の軍事力は中東にまで
影響を与える事は出来ません。未来に訪れるかもしれない可能性の為に、現在の
自国の立場を危うくすると言う選択は、現実主義に貫かれたイスラエルの国家戦
略とは相容れないものだと思うのですが・・・

PS3とLinux

2006-10-21 20:58:44 | パソコン・インターネット関連
ばたばたしていた1週間が終わり、気付くともう11月が目の前です。
11月といえばPS3の発売と言う事で、PS3のネタを少し。

PS3のスペックを見ると、ゲーム機のスペックもここまで来たかという
感じのスペックです。メインメモリであるXDR256MBはCPUであるCellと
メモリ帯域が25.6GB/secで結ばれ、グラフィック用メモリもGDDR3256MB
とこれまた高速なメモリを使用しています。これにBDプレーヤーとして
の機能とHDD60GBを積んだモデルで6万円代が予想されているのですから、
現時点ではとてつもなく原価割れしているハードですよね。

正直いってPS3が値下げを行う事はほぼありえないでしょうから、購入
は速攻で行っても問題ないですよね。
で、発売前ですがSCEI公認のPS3用Linuxを発表しました。
ベースはFedoraCore5だそうで、それにCell SDKが付いてサポートありで
約1万ですか。。。ちょっと考えてしまいますね。

IBMがサイト上で無償で公開しているLinux for CBEAで何処まで使えるか
試して見るだけでおなか一杯になりそうな気もしますし。

まぁハードを手に入れてから考えると言う事で。

SONYのバッテリパック回収とか

2006-10-17 20:43:29 | パソコン・インターネット関連
たまにはPC系の小ネタを少し。

今回のSONY製バッテリパックの回収騒ぎですが、確かにSONY側の対応の
不手際が今回の騒ぎの元凶ですが、少なくとも東芝や富士通、日立、
シャープに関しては「お客様に安心してお使い頂く為に」交換と言ってい
る訳で、本来であれば回収しなくても問題ないんですよね。
(現に火を噴いたのはDellとAppleそれにIBMのThinkPadだけです。)
その上自社のVAIO Tでも予防交換を行うそうですし。

まぁサポート窓口への負荷等を考えて予防交換としたのでしょうが、
ここで逆の発想で、「弊社のPCは安全性を重視した設計であり、同じバッ
テリを使用しても火を噴く事などありえません」と言い切ってしまえば、
ある程度Dellとかからシェアを奪い返せたのでは無いかと考えてしまう
のは私だけでしょうか?

確かに危機管理の原則は、最悪の事態を想定する事ですが、設計を見直し
且つ、火を噴いた状況に近い環境を設定しても問題が無ければ、上記の様
な戦略もありえたと思うのですが・・・

まぁ何にせよSONYはPS3の製造量の減少等で、今期は苦しいでしょうねぇ。
ここでしぼんでしまって、とんがった製品を作らなくなってしまうのは、
避けて欲しい所です。(現時点でも以前に比べればとんがった新製品は中々
出さなくなりましたが。)

後PCネタでもう一点。

日本パーソナルコンピューター(JPC)がUltra2 Wide SCSI対応のDVD-RAMを
販売するそうですが、いったいどんなマーケットを狙ったんでしょう?
正直こんな製品を出して売れるとはとても思えないのですが・・・

しかも外付けタイプの直販価格が6万越えって・・・
ぶっちゃけスペックから判断してPanasonicのLF-M821JDにATAPI-SCSIコンバ
ータ回路をくっつけてケースに入れてこの値段は無いでしょう。
しかも内蔵タイプは直販5万って、内蔵用の方がコンバータのサイズ制約が
厳しいでしょうに・・・

大いに疑問に思った製品です。

ちなみに私は殻付きDVD-RAMが好きなので、わざわざDVD±R/RWと別にLF-M721
をつけてます(笑)

朝鮮半島はおいといて・・・

2006-10-16 20:37:01 | たわごと
いや~もう朝鮮半島は北も南も何を考えているのか良く分かりません。

北に一番抗議すべき韓国で、日本の核武装論に関しての抗議を日本大使館
の前でやってみたり(それは別にかまわないのですが、この人達は北の核
実験に関して抗議したんでしょうか?)、北の核実験にはアメリカの責任が
大きいと考える人が43%もいたり(そんな事だから2007年で指揮権を完全に
返還してアメリカが手を切りたがるんだと思うのですが)、歌や踊りが気に
食わないアイドルに接着剤入りの飲み物を差し入れて見たり(これって昔
日本でもあったアイドルに硫酸をかけようとしたりするのと同じ精神状態
なんでしょうか?)、もうめちゃくちゃです。
隣国であり、未だ休戦状態にある国が核実験を行ったのに、この反応は何
なのでしょうか?
もうちょっと危機感があって然るべきだとおもうのですが。

さて、あの人達の事は放っておいて、今日の朝のテレ朝の番組で亡命する
チベット人に対して人民解放軍に銃撃された約70人の集団に銃撃を加えた
映像が流れたらしいのですが、私は見る事が出来ませんでした。
ただ、幾ら亡命を図る集団とは言え、銃撃を加えるのはどうでしょうか?

もちろん中国側に言わせれば、不法に出国しようとした集団を止めるため
に射撃を行ったというのでしょうが、よりによってチベットでそれをやる
のはまずいでしょう。
中国のチベット侵攻は明らかな侵略行為であり、この事は断固として国際
的な問題として取り上げられるべきです。
ただ、北の核実験のすぐ後と言う事で、この事件は軽く扱われてしまうの
でしょう。

ですが、少なくとも中国がそういう国家であるという事は、決して忘れて
はいけないと思います。

ひょっとしたら10年後には戦争を行っている相手なのかも知れないのです
から。。。

船舶検査法について

2006-10-15 18:49:19 | たわごと
船舶検査法に関して、とおりすがりさんからご指摘がありましたが、
この法律は実施者は自衛隊しか規定されていないんですね。。。
勉強不足でした。

それにしても条文をざっと読んだのですが非常に中途半端な法律と
いう気がします。武器の使用は例によって正当防衛・緊急避難のみ
で、各自の判断にゆだねると言う事ですよね。
こんな法律で実際に乗船して検査を行う自衛官の方達は非常に不安
ですよね。きっちり周辺事態法を改正して、きちんとしたROEの元で
任務に集中出来る様になって欲しいものです。

少なくとも日本が核武装するべきかを議論する以前にこの辺りの法整
備の議論が先決だと思うのですが・・・

朝鮮半島の動向と船舶検査について

2006-10-14 20:05:31 | たわごと
さて、北の核実験からの慌しい一週間が終わろうとしていますが、
次期国連事務総長に潘基文氏が任命されました。

北の核実験の方が大きな問題とされ、それ程話題に上りませんでしたが。
今年度末までに北が無くなる可能性は殆どありませんが、潘氏がどう国連
の舵を取っていくのかが注目されます。
まぁこの件に関しては今回の北の核実験が我が国にとっては良い方に働き
ましたね。少なくとも日本に対してそれ程露骨な敵対行動は取れないでし
ょう。

北に関しては日本独自の経済制裁はそれ程影響を与えないでしょうが、
少なくとも我が国は国際世論を味方につける事が出来ました。
国連の制裁決議に関しては、軍事的制裁と言うオプションを外す事になっ
たのは、幾ら実際には行う事が出来ないにしても、ちょっと交渉カードと
しての価値を下げてしまいましたね。まぁ名を捨てて実を取ったと言う事
ですと考えれば良いのですが。

実際の制裁の一環として行われるであろう船舶検査で、日本が実際の任務
に付かず、アメリカの後方支援からになるのはしょうがないでしょう。
まだ、訓練を始めたばかりで自国を巻き込んだ軍事衝突に発展する可能性
が高い事案からはじめるのは、厳しいでしょうし。
今回はアメリカの後ろで支援を行い、事案の検証を詳細に行った上で、
将来別の事案で実任務に就くほうが良いでしょう。
それに、まだ海保と海自の連携に関してもそれ程法整備等が十分とはいえ
ない状況ですし。

ちょっと気になったのが、今回の船舶検査に関して海自が正面に出る事が
ほぼ最初から議論の対象になった事です。これは、海自に対して任務を割
り当てると言う事が、それ程抵抗を受けなくなったという風に理解すれば
良いのでしょうか?

以前ならプルトニウムの海上輸送の警護すら、海保にやらせる程だったの
が嘘の様です。ただ、実際の実施を考えれば、日本の周辺海域である以上
海保と海自が分担して任務に当たるべきであり、その辺の議論が出なかっ
たのが残念です。もしその辺の議論が出たら、有事の際の海保への指揮権
の海自への移譲等の法整備の研究が進んだと思えるのですが。
(そして私の持論である海保の攻防省隷下への移行と言う方向へ進む事も
考えられたのですが・・・)

北の核より中国の核

2006-10-10 21:14:50 | たわごと
一晩経って大分報道も落ち着きましたね。
ただ、今日は新聞休刊日だったので、明日の各誌の一面はこのネタでしょう。

私今回の騒動ではじめて知ったんですが、T-4に積む集塵機なんてあったんで
すね。ただ、何でT-4なんでしょう?別にF-15やF-2に積めない訳では無いでし
ょうが、やっぱり亜音速域での燃費の問題とかでしょうか?
それだったら、それこそ用途廃止のP-3Cに積んだ方が効率がいい様な気が・・・
若しくはEP-3CあるいはUP-3Dに集塵機を積むとか。

とりあえずT-4の意外な用途が分かった事が今回の騒ぎの私にとっての収穫です。
てっきり高等練習機と連絡機と言うイメージしかなかったもので・・・
まだまだ勉強が足りないですね。

ただ、今回の騒ぎで気になるのが、皆北の核を気にするのですが、テポドン2より
遥かに洗練された東風シリーズと、もっと爆発威力の大きい弾頭を戦力化している
中国の事は、スルーされているんですよね。
こっちの方が遥かに危険で、実際日本に狙いを付けている物もある筈なのに・・・

しかも北が核実験をしたその日に嘉手納への配備用のPAC3の搬入を邪魔する一部
団体があったそうで。。。
確かに沖縄の米軍基地の多さとその負担は理解しますが、PAC3の搬入を邪魔して
何の意味があるんでしょうか?
自分達も米軍基地を狙った核の巻き添えになるかも知れないのに、その防御用の
PAC3の搬入を邪魔して何の得があるのか聞いて見たくなります。

後ハワイにTHAADが配備される事が決まった様ですが、正直2009年までに物にな
るのでしょうか?
何かTHAADやABLの開発にも日本がずるずると引き込まれて行きそうで私はちょっと
心配です。少なくとも日本に関しては、THADDやABLで迎撃出来る余裕は、テポドン
シリーズや東風シリーズには無いと思います。
そういう意味でイージス艦のSM-3とPAC3の組み合わせによるMDは正解だと思って
います。欲を言えばTHAADの様な高空での迎撃ミサイルではなく、現在のPAC2と
同じ位のカバーエリアを持つ、弾道ミサイル迎撃も可能な長射程の地上配備ミサ
イルがあると良いのですが。(03式中SAMの発展型で行けませんかね?)

とりあえず北の核は暫く静観していれば良い。
ただ、はっきりと彼らに理解させなくてはいけないのは、どんなに駄々をこねて
もアメはもらえないという事です。
けれども恐らく盧武鉉大統領は、ちょっとほとぼりが冷めれば、人道援助の名目で
食料やセメント等の資材をまた北に与えるのでしょう。
本当に困った隣人です。