エセ社内SEの鬱日記

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世宗大王と旧帝国海軍の建艦思想

2007-05-27 21:50:14 | ミリタリー
と言うわけで、前回の更新の際に書いた韓国初のイージス艦「世宗大王」について
書きたいと思います。
この艦ですが、いわゆるKDX-Ⅲとして計画されていた艦です。
主要武装として、Mk-45 127mm砲×1、Mk41VLS(80セル)SM-2Block4、
SSM-700K海星SSM4連装発射機×4、国産VLS48セル(天竜巡航ミサイル×32発、
アスロック同等国産ミサイル×16発)、RAM21連装発射機×1、ゴールキーパー
30mmCIWS×1、Mk32 3連装短魚雷発射管×2、リンクス哨戒ヘリコプター×2と
極めて重武装な艦となっています。韓国海軍において外洋で活動可能と目され
る艦はKDXシリーズの計画・就役済み併せても12隻で、他は沿岸での使用を主
目的とした、フリゲートやコルベット、それにミサイル艇等になります。

この為外洋で作戦可能な艦艇の数が少ない事から、西側海軍の基準を超える
重武装をKDX各艦に施しています。この数が少ないから個別の艦に重武装を行
うと言う考え方は、旧ソビエトの建艦思想や、旧日本帝国海軍の建艦思想に
見られるものであり、結果としてトップヘビーやダメコンの難しさを招いて
しまいます。そもそも、韓国海軍の置かれている状況においてイージス艦が
必要でしょうか?

イージス艦はそもそも艦隊防空を担当する事が初期の目的であり、空母等の
重要な艦艇(ハイバリューユニット)を防護する為に開発されました。
日本がこんごう級を装備した当初の目的は、冷戦下における有事の際に米第
7艦隊の空母護衛が目的だったといってもいいでしょう。
その後の国際情勢の変化で、弾道弾迎撃の役割が重視され始めていますが、
本来は艦隊の防空を担当する艦種です。

それなのに、対地、対艦ミサイルをこれだけの数装備しているのは、この艦
をどういった運用をして行くのかと言う戦略がまるで見受けられません。
せいぜい、日本の海上自衛隊のイージス艦建艦計画に対抗してと言う事位で
しょうか?だとしても、イージス艦の装備の前に汎用駆逐艦をもっと装備す
る事の方がより重要であるはずです。

この辺の本末転倒な建艦計画に関しても、自国の国力を考慮せずに突っ走っ
た、旧日本帝国海軍に通じる物がある様に感じます。
現代戦において重要視するべきは、情報の共有により一つのシステムとして
の艦隊の能力であり、個別の艦にどれだけ重武装を行って、攻撃力を高める
かでは無いのですが。
いずれにしても、旧日本帝国海軍の陥った仮想敵国に対抗する為だけの建艦
計画によって、自国の国力をすり減らす愚行と同じものにならなければ良い
のですが。


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