ワイルドムーン Life

山に暮せば、花に月にもひとりごと───

息子を中東内乱に亡くした老母へ ささぐ──アダモの歌インシャラー

2013年01月26日 18時09分50秒 | ◆山の四季に暮らす

                     ◆今日も聴きづめだ…あの老母の悲嘆が永遠に終わらないように
                      下記は宇藤カザン意訳インシャラー(神の御心のままに)

月明かりが旗を照らす
宝石のようなオリエントを僕は見た
そして僕はその輝きを四行詩にして
世界に向かって歌おうと思った

けれどもエルサレムで
岩の上のひなげしを見て
その上に身をかがめた時
レクイエムが聴こえた

「地上に平和を」とつぶやく
みすぼらしい礼拝堂よ
お前は鳥たちがその翼で隠している
「危険地帯」の火色の文字が
見えないのか

インシャラー インシャラー インシャラー インシャラー

 その道は泉に通じ
あなたは手桶に水を満たしたいと思うだろうが
マリー・マドレーヌよ、お止めなさい
奴らにとって君の命は水ほどの価値もないのだよ

 インシャラー インシャラー インシャラー インシャラー

そしてオリーヴの木は
敵地の囚われ人として
瓦礫の下に眠る
愛しい妻や友に
泣くがごとくその影をなげかける

鉄条網の棘の上で
蝶がバラを見つめ
思慮のない人々は
この僕を
思うようにはさせてくれないだろう

 インシャラー インシャラー インシャラー インシャラー 

地獄の神も天国の神も
心地良さ気な場所に住み着いているが
このイスラエルの地では
子供が震えているのだ

 インシャラー インシャラー インシャラー インシャラー

女たちは嵐の下に倒れ
明日になれば血は洗われるだろう
この道の一つの敷石につき
一人の女の勇気がかかっているのだ

確かに僕はエルサレムを見たのだ
岩の上のひなげしに
身をかがめれば
いつでもこのレクイエムが聴こえてくる

大理石の霊廟を持たない
600万人の魂のレクイエムは
この忌まわしい砂地にさえ
600万本の木を芽生えさせた

 インシャラー インシャラー インシャラー インシャラー

               
               
◆曲を聴ける別意
訳掲載ブログは→こちら
                曲をとりまく変遷 アルジェリア拘束事件を悼む


雨音の早春 窓へ顔よせて

2013年01月22日 10時38分54秒 | ◇秋~冬の樹木


 ◆吹きかける息にくぐもるガラス窓の向こう世界、指先でなすり覗けば

みんなそぼ濡れ、水張りのバケツへ半年つっこみきりな猫柳の切り枝もしっとり赤みを強めている

その束のどの枝も、やまない雨がしみゆくほどにふっくらふくらみゆく冬芽をつけていて

       
                         ◆ほうっとやさしい刷き心地の紅筆みたいに色づいた去年のさまを、想いおこさせるから

そんなふうに花ひらきだした数本の枝を、もうじき窓の内へ……今年も飾りおくんだろうなあ   早春に

 


幸せな畑

2013年01月18日 04時51分18秒 | ◆山頂畑で海原も耕して

                 ◆四季咲き薔薇ペッシュボンボンって、幸せをまぶしたお菓子色

やってくれてますね~   あいかわらず猪の奴めが冬菜を抜き捨てちゃあ、
枯葉でおおってた畝を蹴散らかしとるがな
よっぽど嬉々といそしんでんだろな   段々畑の上下段ともに、隅からすみまで乱痴気騒ぎの跡がある
生え残ってても空豆は根際から折れ、小さなパセリ苗は埋もれてたりやなんか、もうワヤクチャでござりまするがな

なのに、なぜだろね、昨日は「…ま、人生こんなもん」と、あらためて枯葉をA畑の畝へ黙々と敷きなおせたんだった                   
 ◆幸せって、冬日にあたたか色の薔薇がほころんでるのを見つめられること?


そして風邪がぶり返さないようにと、奥の畝が片付いてないのに珍しく日暮れ前に作業を終えた
いつもなら疲れててもキリのいいとこまで無理するのに、あっさり
プレハブへ戻る途中も、ちらほら咲いてた薔薇を何本か眺め回ったりの余裕だった


                          
                           ◆幸せって…人肌心地色の薔薇?

でもって正月ボケでナマってたし7時前から爆睡のあげく、まだ夜が明けきらないのに起きている
そうして想っている───寒夜の闇にも、畑は枯葉のおふとんに厚くくるまり眠りについているのだと
           
                地表の世界ではこれからもいろんな災厄が起ころうが、
                生き残る
あまたの虫や微生物たちや野菜たちの根は
                いつの夜も枯葉にぬくむ地中で眠りまどろむばかりと───


食用薔薇ハマナスの移植

2013年01月16日 07時52分25秒 | ◆薔薇バラ殺人的魅力

                    ◆波音とともに思い出す郷里の砂浜には、ハマナスの群落が広がってた
やっと、今日が外仕事初め   すっかり体がナマってる   ノルマは、エンドウ豆への施肥とハマナスの移植だけでいいや
ハマナスは畑の海側斜面
から掘り上げるから、足元が不安定で消耗するんだよねえ~
だから、残しとく八重咲き株のほうへもしも一季咲き薔薇レダを移せたならラッキーってことにしとこう

ツヤツヤ赤いハマナスの実は、見てくれほどおいしいもんじゃない   イチジクの中味がぱさついたような食感だしね
けどもビタミンCたっぷり含有ってことで、採取が今より楽にでき、どんどん繁殖していい他所へ植え直すことした

そこからもね、去年からは海が見えるようになった────
          
                  
                      ◆移植先は、幹元を右へ折れ曲がった道なりサイト


今朝は気温3度   空が明るんだのは、6時半になってからだった 
風邪がまだ治りきったわけでもないから、もっと日が高くなるのを待って外へ出るつもり
でも、今日は冬日が薄いままかもしれない   ゴム手袋での作業になりそうだ


                  琥珀色したローズヒップティのカップから、あたたかな湯気が立ちのぼっている
                  その向こうには、気取ったつもりで口寄せるヒョットコ顔がけむるように浮かんでて
                            ───そんないつかを想い描き苦笑いしている、午前───


冬日の外へ

2013年01月13日 14時35分27秒 | ◆山の四季に暮らす

               ◆かつてA畑はカミソリ刃より切れるススキの原で、入って行くもならなかった
ダメだ  今朝も外仕事に出られない   鈍色に翳った窓外をチラ見するばかりで、昼をむかえそう
あ~、今日こそ畑へ枯葉をまいて、四季成りイチゴ苗も定植しようって、覚悟つけてたはずなのに

風邪はまあまあ治りかけているのよね   けども持病の右膝が、妙に冷やっこく重だるくてさ
───とかなんとかコタツでブツクサこもってるのは、日曜の今日でお終い!  明日からは……明日…からは?                
 ◆このころB畑もススキ原だったけれど、現在は白肌幹木までの幅しか取れない道を通し、上段A畑へも分岐させた
 ◆銀葉植物・ラベンダー・サルビアなどの地味組宿根草は畑道整備過程に絶え、今はランタナがしだれているのみ
山の植栽は当分、道なりの整備を兼ねたものにならざるをえない 
だもので花壇は、奥行きが浅い
ボーダーか、処によっては土留めを植えこむ縦の面だけに限られる
でもそれって工夫しだいで、平地なら決してできない景観が作れるってこと  苗さえたっぷり用意できたらね
上画像でちらほら小花を咲かせているエリゲロン・カルビンスキアヌスにばかり頼りっぱなしじゃ芸無しだけどね 
                              
明日こそ外仕事に出たら、                  ◆この坂上の右から畑へ入る
何を増やし植えていこうか現場で考えよう

 ◆今冬も鈴なりな夏柑が畑道へ転げ落ち───飾り置き堆肥として、見つけたら畝へ順次並べることにしている
ここらは昨春に防獣ネットでふさぎ、段下へ額紫陽花を色違いで2株植えた
春になったら、もう2~3株植えつけるつもりだ    紫陽花は思いのほか乾燥に耐えてくれる

そして今年は、
挿し芽や挿し木して苗を増やしたい  素材がふんだんだと、整地と整備のアイデアもふくらむ
景観にメリハリをつけるため、銀葉物はことにいっぱい   手持ちなら、サントリナに
ケントウレアやヘリクリサムなんか  



旧画像を掲載のため選び見ると、すっかり忘れきってた以前の景色がこれでもずいぶん様変わりしていて、驚かされる
ヌ フ  フ   フ   頑張ってもち~とも変わり映えしないからとサボってることなんか、コロッと忘れきっちゃって
                                 この景色は畑側から見ると、こう変わった→旧記事最下画像

                                
           さてさて 今夜の朝日TV洋画は、とても観たくていた「アバター」だ
                  惑星パンドラの密林映像に、早く々く惑溺したい
                       山のジャングル化には、こんなに嘆き手こずってるのにね