ピカソ・マニマニア

詩と日記 時々ピカソ

追悼・平幹二朗さん   開幕5分前からの静寂 ”王女メディア” 於・世田谷パブリックシアター

2016-10-25 12:07:16 | 観劇

これは 2012年4月13日に 当ブログに載せたものの 再掲です。

 

「間もなく開演です」 開幕5分前のアナウンスで 劇場は静まり

返った。  開演前から観客も緊張。

演劇は沢山見てきたつもりだが初めての経験だった。

 

35年前 日生劇場での初演から 本家本元のギリシャでの屋外

を始め 海外でも幾度となく上演され 日本語で演じられたにも

かかわらず 高く評価されました。

 

2012年 1月14日から6月30日まで 全国50ヶ所での 101回

公演。 78才の平幹二朗さんの 一世一代(得意芸の演じ納め) 

の 王女メディアです。

 

 

ギリシャからやってきたイアーソンと恋に落ちたコルキス国の王女

メディアは イアーソンの目的、金羊毛の略奪に 父に背いて手を貸し

共にギリシャに逃げます。  ここでイアーソンから王位を奪った領主

を殺し コリントスへと逃げ この地で 二人の息子をもうけ  よそ者

として暮らします。  位もない貧しい暮らしに嫌気がさしたイアーソン

は 国王の娘との結婚を決めます。  二人の息子と共に国外追放の

宣告を受けた メディアの血塗られた復讐の一日の物語です。

 

 

     メディアの独白

 

さあ、迷わずおぞましさにつき進もう

女と生まれた身ではないか

 

善いことなど何も思いつかないが

企みにかけてなら、何をやっても

失敗なしと 生まれたこの身 

 

この私をかよわい 意気地のない女だと

誰にも思わせておくものか

 

領主の娘と領主を殺し 我が息子2人も手にかけ

 

首尾は上々

一番憎い夫は生かしておく

 

苦しめ苦しむがいい

 

私は籠絡した隣国の太守に

添い 再び子を生(な)してみせよう

 

 

 

紀元前5世紀の詩人エウリピデスの 現代にも通じる悲劇。   

平幹二朗さんは能役者のように 朗々たる声と 威厳ある高い肩で 

圧倒的な存在感を示されました。

  

 

一番後ろの補助席で観たのですが 世田谷パブリックシアターが こんなに狭いと感じられたのは 初めてで、この一回きりです。 (追記)

 

 

      風呼   でした          

 

     

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