富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

第2回現地研修会(安曇野・松本方面)を行いました。 富岡製糸場世界遺産伝道師協会

2016年10月17日 19時03分36秒 | 世界遺産伝道師協会

第2回現地研修会(安曇野・松本方面)を行いました。

 

 10月14日(金)、本年度の2回目となる「現地研修会」を35名の参加者で行われました。

 午前8時、大型バスは高崎駅前を定刻に出発し、最初の研修場所「安曇野天蚕センター」へと向かいました。

(天蚕センター機織り)

 車内では近藤会長の挨拶に始まり、井上理事からスケジュールと留意事項の説明があり、引き続き町田副会緒による、本日の研修会に関連する「天蚕」「風穴」「蚕の種類」「蚕種」、そして「座繰り器」の由来など、これまでに培われた多岐にわる豊富な知識の一端の説明を聞きながら、最初の研修地である安曇野市穂高有明の「安曇野市天蚕センター」に予定どおりの到着です。

(天蚕センター)

 「安曇野市天蚕センター」では、その歴史や天蚕の生態などのDVDと館内の各種資料を見学する「班」と天蚕糸を使用した手機織や染色の様子を見学する「班}の2班に分かれ、解説を聞きながらも、それぞれがじっくりと学習をしましたので、40分の予定が約1時間となり、以後の予定に影響を及ぼしました。

(天蚕繭)

 昼食は「村の駅・アルプスの郷」ですが、ここではご主人の計らいで「温かいもの」をとの配慮から時間を短縮することが出来ませんでした。

 次は「稲核(いねこき)風穴・松本市安曇資料館」へ向かいましたが、この車中でも町田副会長から初代富岡製糸場長尾高惇忠が絡んだ「秋蚕事件」のことや現在も九州大学の研究用としての蚕種保存に利用されていることなどの説明を聞いていると資料館に到着しました。

(風穴)

 「松本市安曇資料館」は、梓川沿いにあり、この道を上ると「上高地」方面と「野麦峠」方面へと分かれます。この日は休館日でしたが特別の配慮をいただくとともに、3名の解説者が待ち受けてくれており、早速、3班に分かれて館内と風穴に案内され解説を受けることが出来ました。

 (松本市安曇野資料館)

 今回、見学した風穴は地元の酒造会社が日本酒を熟成するのに利用しているものでしたが、この地方の「風穴」は、古くから食料の保管庫として利用されてきましてが、幕末以来「蚕種」の貯蔵を、この地の前田喜三郎の発案で始まり、その後全国に普及しました。

(見本風穴)

 そして館内では、養蚕業や林業の道具類、生活用具、縄文時代以降の出土品などが所狭しと展示されていました。また、隣接する「みやま織・みどの工房」も見学しました。

(安曇野資料館内部)

 「松本市歴史の郷」には、約30分遅れの到着となりましたが、ここは松本地方の近代をテーマに貴重な建物を集めた野外博物館となっています。

 場内を祖父江さんによる名調子の解説に耳を傾けながら一巡することとなりましたが、始めの「旧長野司法裁判所松本支部庁舎」では、ここの法廷で伝道師が裁判官役と被告人役とに扮して、この時代の裁判の模様を体験することができました。

(祖父江さんの解説)

次に「旧松本少年刑務所独居房」へ、続いての「工女宿宝来館」は、飛騨地方から諏訪や岡谷の製糸工場へ向かう工女の宿として、また、山里の民家としての暮らし向きがうかがえる建物です。そして「旧昭和興業製糸場」ですが、ここは平成7(1995)年まで操業していた製糸工場を設備や機械類も含めて移築をされた建物です。ちなみに、この工場内でNHN大河ドラマ“花燃ゆ”で、富岡製糸場を模したシーンが撮影されたとのことです。その後は、社会運動家木下尚江生家では江戸時代後期に建てられた下級武士の住宅を、そして「展示・休憩棟」では、「男装の麗人」川島芳子記念室やシベリア抑留展示コーナーと山本茂美展示コーナーを巡って見学を終えました。

(「旧昭和興業製糸場」)(旧長野司法裁判所松本支部庁舎」)

最後の見学場所は「旧開智学校校舎」と「旧松本司祭館」ですが、ここは自由見学で、思い思いに散策しました。

開智学校は明治6(1873)年に創立されますが、現校舎は明治9(1876)年の完成で、東京の開成学校(現東京大学)などを参考に大工・立石清重が設計・施工した擬洋風建築の2階建ての木造、寄棟造、桟瓦葺で外壁は漆喰塗、建物正面に中央玄関ポーチ、2階は唐破風屋根で、特徴は東西南北の風見を配した八角塔がそびえ立ち、舶来のギヤマン(ガラス)を散りばめた白亜の華麗な建物です。 

(旧開智学校校舎)

また、隣接する「松本市旧司祭館」は、明治22(1889)年にフランス人のクラマン神父により建築された2階建ての西洋館で、宣教師の住居として使用された長野県最古の建物とのことです。

ここですべての研修先の見学が終わり、振り返ると盛りだくさんで、一つ一つを見るのに予定時間をオーバーしてしまいまたが、充実をした一日でもありました。

帰途のバス車内では、一日を振り返って参加者から感想などを聞くことにしましたが、多くは“天蚕”がらみの感想が聞かれました。そんな中で“ああ野麦峠”に関連して、富岡製糸場での工女たちの長労働時間の有無についての話が出されたことに、近藤会長から「富岡製糸場」では、終始、そのような実態はなかったことの説明がありました。

今回参加をされた伝道師の皆さんには、この研修会で得たものを糧として伝道活動に参加した際に役立ててもらいたいと思います。

高崎駅への帰着は予定より遅れて午後7時過ぎとなりましたが、振り返ると収穫の多かった本日の研修会を無事に終えることができました。

(S.N)  

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