富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「ガイド・解説員レベルアップ研修」に参加して

2018年01月31日 18時51分33秒 | 世界遺産伝道師協会

「ガイド・解説員レベルアップ研修」に参加して

 

 1月26日(金)午後1時から藤岡市総合学習センターで、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」のガイド・解説する団体等の構成員を対象に世界遺産を構成する4資産を総合的に解説できるためのレベルアップを目的に開催された研修に参加しました。

この研修の実施はシルクカントリーぐんま連絡協議会が行いました。

 内容は、「ガイド・解説員に役立つ話し方」の研修と世界遺産を構成する4資産の最新情報等を各資産のある市町の担当者から、そして締めくくりに近藤会長から世界遺産を構成する「4資産のつながり」についての講義となっておりました。

 なお、この研修は1月24日(水)には富岡市の富岡市生涯学習センターでも同様の内容で行われており、両会場とも大勢の参加者が席を埋めておりました。

 県世界遺産課岡田活用推進係長の進行で始まり、シルクカントリーぐんま連絡協議会近藤功会長の挨拶の後、本研修の講師、安海玲子コミュニケ―ションコーチが紹介されるとともに「ガイド・解説に役立つ」研修がスタートしました。

内容は「ガイド・解説員になった理由」「ガイド・解説員とは?」について、それぞれが自己診断をし、続いて、ガイド・解説員を「お客様が見るのは?」について、最初に伝わるのは外見で、ほぼ一瞬で判断をされること、そして「話すポイント」は受け手が聞いてくれように、話し手は発信の仕方を工夫する。このため聞き取りやすい速度は1分間に350文字程度で、速度を実践してくれ参加者は納得の様子でした。

若干の質疑の後、安海コーチの研修が終了しました。

 休憩を挟み、次は「世界遺産登録以降の各構成資産の取組と今後の展望」てして、始めに「富岡製糸場」を富岡市世界遺産部富岡製糸場保全課の磯貝さんが、次に「田島弥平旧宅」を伊勢崎市教育委員会文化財保護課の須藤さんが、続いて「高山社跡」を藤岡市教育委員会文化財保護課の嶋村さんが。最後に「荒船風穴」を下仁田町教育委員会文化財保護係の高瀬さんが、それぞれの構成資産について世界遺産登録後のこれまでの「保存整備状況」や今後の「整備計画」などについての発表がありました。

 続いて、シルクカントリーぐんま連絡協議会近藤功会長から、「富岡製糸場と関連遺産群」として世界遺産委員会決議文(抜粋)の紹介と「4資産のつながりを考える」として関連図とともに「明治40年代の原料繭統一の実用化に向けた取り組みが世界一の生糸輸出国となったことを、しっかりと伝えてもらいたい。」と述べられていました。

以上で今回の研修は終えましたが、思うに伝道師として、この研修で得られたことを実践の場で活かしたいと改めて思ったところです。

(N島  進 記)

 

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