◆3 OUT CAFE◆

ドウデモイイ≒イトオシイ。

巡礼の秋

2016-10-18 22:32:38 | 日々


金木犀の香りもいつの間にか終わって、日が暮れるのもすっかり早くなった。
朝夕も寒くなってきて、先週ついに布団を引っ張り出した。
いつも、さっとページをめくったように秋が来る。
今年の秋は数年ぶりに心に余裕がある(公私ともに忙殺されていない)秋なので、
そのせいかわからないけど、なんかやたらとメランコリックだ。
空気中に悲しみの分子が漂っていて、それを吸い込み続けているような感じがする。
秋ってこんな切なかったっけ、と思う。

週末は天気が良かったので、久しぶりに昔住んでた町(といっても電車で1駅となりの町)を自転車でのんびりサイクリングした。
昔住んでた家の隣には小ぢんまりとしたかわいいケーキ屋さんがあって、毎年秋になるとおいし~いサツマイモのタルトがショーケースに並ぶので、それを求めて!
やわらかな秋の日差しの中、通ってた小学校の通学路を走りながら、あ、ここに仲良しの犬がいた、ここにいっぱい猫がいた、ここに友達が住んでた、とか、いろいろと懐かしく思い出した。
そして、あれ、こんな道が狭かったっけ、と思った。
子供目線だったから、世界はやたら大きく見えてたのかもしれない。

この通学路(徒歩20分くらいの距離、結構遠い)、よく夢に出てくる。
現実と非現実が混ざったような、深夜だとか夜明け前だとかの時間帯のシチュエーションで出てくる。
だからまるで夢の中に入り込んだような不思議な気持ちで走ってた。

残念ながらサツマイモのタルトはまだ出ていなかったのでチョコレートケーキ(これまたおいしい)を買って帰った。



昔住んでた家は独身の一人暮らしの女性が住んでるはずだけど、ベランダには大小たくさんの色とりどりの洗濯物が干してあった。結婚されたのかもしれない。し、新しく別の家族が引っ越してきたのかもしれない。

物心ついた時から約20年、この町に住んでいた。各駅停車しか止まらないけど、駅前には大きな公園があって、のどかで、おいしいお店もたくさんある懐かしい町。私はちゃんと手順を踏んで大きくなって、自分で選んでここにいるんだ、と、答合わせをするように自分の足跡をなぞった。

毎年秋になるとサツマイモのタルトにつられるのもあるけど、こんな風に巡礼の旅に出たくなる。
仕事をしていたり、妻として家事をしたりしていると、たまに、子供時代からジャンピングして急に大人になってしまったかのような、あまりにも突然遠くに来すぎてしまったような違和感を覚えることがある。
でも、こうしてひとつひとつ、懐かしい景色を見ながら答合わせをすると、ちゃんとそれなりの月日がたったんだってわかるから、安心して今に戻れる。


そして先々週は秋キャンプに行った。
雨の予報に反してピーカンのいい天気で汗をかきかきテントを張った。


夜は涼しく、鈴虫の輪唱。やっぱり外で食べるごはんは、不思議なほどおいしい!
翌朝はざーざー本降りの雨の中の撤収だったけど、買っておいたレインウェアが早速役に立ったのでまあ良し。
夏にため込んでいたエネルギーを発散するかのように、秋はどこへでも行くしなんでもしたくなる。

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