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若冲の京都 KYOTOの若冲 in 京都市美術館 2016

2016-11-17 | 美術展

若冲生誕300年とうことで、

2016年は若冲year!

京都市美術館へ。

思ったより、かなり充実していた展覧会でした。



①鯉図ズ
44番から4作品連続で並べてあります。
ほぼ同じ構図。
でも、鱗はどれ一つとして同じものはなく、まさに筋目描きを堪能できます。
墨の滲みだけで輪郭を描く方法です。
墨だけなのに、ほんと鱗が光ってるように見えます。
濃淡なんですよね。ほんとどうやって書いてるんだろう。めっちゃ忙しいと思う。
自分は、44の鯉が好きですね。
ほんと生きているみたい。

②布袋図
あっかんべーをしている布袋さん。
にこやかに笑っている布袋さん。
いまでもゆるきゃらでいそうな感じ。
自分は、この2作品をみて、泣きそうになりました。
ちょっとゆとりを持って生きて行ってもいいんだな、と。
…この作品のために、図録を買いました!
いいわ、やっぱり。眺めてると。
ちなみににこやか布袋さんはアップでも収録。あっかんべー布袋さんは表紙。

③蕪図やカソ涅槃図など。
植物や野菜をテーマにした展示。
野菜とかっていうと、西洋の中世の静物画(なんて大きなくくり!)とは全く違って
野菜なのに、人格があるっていうか。
優しいですよね。なんか話してきそうな。
何回かこういうのも見てますが、初めての感覚でした。
…布袋さんを見た後だったからかな。

④花卉番鶏図
花びらが白い縁取りで描かれてる…
しかも全部。
こういうのって珍しいのかな。
鶏の体に大きくかぶってる構図も…。
時に動物より植物が最前面に来る作品ありますね。

⑤石灯籠図屏風
こういうのも自分は初めて。
点描写で石灯籠を描いています。
石の感じがまさに、こう。写生ではないのにこのリアル感。
灯籠の中は火がともっていて、夕方から夜になる感じ。
水墨画なのに、ここまでイメージできてしまう。
というのは、思い違い?
…図録では、朝の早い時間だろうか?と書いてありましたw
真実は…若冲のみ知る!

⑥老松鸚鵡図
こちらも松が鸚鵡の前の構図。
鸚鵡はきれいですね。
本物なので繊維感がぎりぎりわかるかな、展覧会の距離では。

⑦百犬図
100匹わんちゃんです。
構図は動植綵絵の群鶏図をイメージしますね。

⑧松竹梅群鶏図
水墨画では、淡いタッチのみのもの、淡い動物に濃い背景(松とか)のものが
多いと思いますが、こちらは、どちらも濃いタッチで描かれていて
とても迫力がある水墨画。

⑨米俵に鶏図、麦穂に鶏図など
こういう組み合わせは、若冲!っていう感じします。




ほんと、いろんな引き出しをもっている画家だと思います。


かなり、充実している展覧会でした。





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