ホワイトキャンディーラブ

アイドルのこと、日常のこと、アニメのこと、など

図書室の恋2

2017-05-18 20:51:29 | 日記
「あんた誰と?その本は今日はれいなが借りるったい!!」
「はあ。そう。俺はたまたま見てただけだから。」
そういって俺は本をとろうとした手を引っ込めた。
それにしても強引なやつだな。どうしても読みたいのか?

「それ、面白いの?」
「なに言いようとね。面白いから読みたいっちゃん。あんたフジーサキ・ミリーン先生知らんと?」
「知らん」素直にそういった。
「はあー。これだから若い男は。通称ペコリーン先生。れいなこれでも読書するったい。あんたも本くらい読みーよ。」
ああ、こいつスゲーなと思った。容姿は完全にアイドル科なのに。英語科の生徒なのか気になったがあえて聞くまいと思いフェードアウトしようと「じゃ」と言ったそのとき、
「ちょっと待ち、
 れいなの名前は鈴木れいな、香住丘中学アイドル科一年A組、もち図書委員。将来は図書委員長やけんね。あんたも本好きならよろしくね。やっぴー!!!」
泣けてきた、久し振りに学校でまともに人に認識されたんだ俺。クラスでの浮き具合にもう学校ではだめだろと思っていたので嬉しいと同時に涙腺が緩んで……
「なん泣きよーとよ。ほらあんたも自己紹介しー。男やろ泣かんと。」
俺はクラスと名前と普通科なのを告げた。

「フムフム。これからヨロ。れいなたちもう友達やけん」

嬉しかった。ともだちと言う単語。また泣きかけてまぶた拭って涙こぼれないように、鈴木れいなと視線を交わす。アイドル科はさすがだ可愛い。不良ぽいけど。

あとあと、この出合いが俺の運命を変えていくが、それはまた別のお話。

               完 
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