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怖い糖尿病性壊疽を切らずに治す「ウジ虫治療」

2008-06-03 | ネット記事考察。
糖尿病による壊疽(えそ)。
年間3000人以上が足を失うという恐ろしい合併症だ。
その救世主として今、注目を集めているのがなんとウジ虫という。
ウジ虫のおかげで足の切断を免れている患者も多い。人間を救う「ウジ虫療法」、一体どんなものなのか。

■痛みを感じず、やがて化膿し…

 糖尿病性壊疽は皮膚の傷から細菌やカビが感染し、足などの組織が腐ってしまう病気。
糖尿病では、痛みを感じる神経が障害されてケガに気づきにくい、細菌に対する抵抗力が低下しているため化膿しやすい、動脈硬化のため血液の循環が悪い、といったことが主な原因で起こる。
進行すると、足を切断しなければならないことも多い。

 平成14年の厚生労働省の調査では、治療を受けている糖尿病患者740万人のうち1・6%が壊疽を起こしており、年間3500人以上が足を失っている計算になる。
世界中では、なんと30秒に1本の足が糖尿病のために切断されていることが報告されているそうだ。

■壊死部を食べる!?

 50代の男性・Aさんは右足先にできた傷が治らず、地元の病院を受診。
糖尿病性壊疽と診断された。
このままでは切断しかないと判断した主治医の紹介で、ハエの幼虫に壊死した患部を食べさせる「マゴット(ウジ)セラピー」を受けた。
症状はみるみる改善し、切断を免れて、現在は仕事にも復帰した。

 従来、壊疽の治療にはおもに抗生物質が用いられてきたが、近年は抗生物質に耐性をもつ細菌がふえ、効果に限界が見られる。
そこへ登場したのが「ウジ虫治療」だ。

■8割が切断免れる

 岡山大学大学院心臓血管外科の三井秀也講師は2004年に国内で最初に「ウジ虫治療」を開始。
これまで糖尿病性壊疽の患者約100人に治療を行い、およそ8割の例で足の切断を免れた。

 「ウジを使った傷の治療は、東南アジアやオーストラリアの先住民の間で古くから行われていた。
ウジ虫治療は現代医学がそれを見直した“古くて新しい治療法”。
欧米では年間100万人以上もの患者が受けており、アメリカやドイツ、オーストラリアなどでは健康保険の適用にもなる」

■患部に幼虫を置き…

 治療に用いるのは、医療用に無菌状態で育てたヒロズキンバエの幼虫。
世界中にごく普通にいる種類のハエだが、この分泌液に、抗生物質の効かない細菌をも殺菌したり、組織の再生を促したりする作用があると考えられている。
幼虫は壊死部分だけ食べるため、正常な組織に影響はない。処置は簡単で、誕生後間もない幼虫を患部周辺に置き、専用の器具や包帯で封じ込めておくだけ。
幼虫は3日に1回程度、交換する。

 日本では今のところ、研究費か、全額患者負担(費用は約10万円が目安)の自由診療の扱いだが、全国で約30施設で行われ、関心が高まりつつある。

 「心理的に抵抗感があるかもしれないが、足を切断することに比べればどちらが重要か、いうまでもないのでは。自然のサイクルから確立した治療法で、安全性に不安はない。理解を得て全国に広めたい」と三井講師。<夕刊フジBLOG>


と、いう記事を読んで、凄いインパクトがある記事だ!と思いました。
今までの医療の常識を超えた治療。人体を食べさせる治療。治療中の人はどういう気持ちなのでしょうか?やっぱり食べられている感触は伝わって来るのでしょうか?

気になる点は結構あるのですが...これで命が助かる人もいるのですよね。

理解するのにもう少し時間が欲しい治療法です