Whats Up Matsui?
松井秀喜 ヤンキース
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  ヤンキースは結局今季から高額な球団選手年棒に対して課せられる贅沢税を一部納めなくてよくなる。ヤンキースは昨年おおよそ60億円の贅沢税を納めた。それが今季から30億円の削減が認められることになった。なぜか?それは新しい球場の総工費8億ドル(約872億円)をヤンキースが負担するためだ。

  カラクリは?それは球団オーナーと選手組合による包括的労働協約により、新球場建設に係わる費用を、贅沢税算出の基礎となる金額から控除することが認められたからだ。この結果、ヤンキースは贅沢税が30億円減ることになる。情けない取り決めだ。Smith Collegeの経済学部教授Andrew Zimbalistに言わせるとこれは、「大リーグのヤンキースに対する助成金だ」と。全く同感だ。

  しかしこの間接的な助成金の話はまだ続く。この新しい球場建設費用のために調達される資金源は、ヤンキースが発行する40年の債権(年間50億円程度の返済計画)。これらが全て無税。ゴールドマンサックスとバンカメの頭脳と共謀してヤンキースは発行する計画だ。これによりヤンキースは合計12億円程度の節税となる。

  ニューヨーク市長のBloombergは、この特別措置の見返りとして、現在市が負担しているヤンキースタジアムの維持費を2009年までの5年間ヤンキースが負う(5年間で約30億円)ことで歳出減になると発表した。加えて市が70億円かけて建設する10,000台収容するヤンキースタジアムの新駐車場の管理・運営は全て市のものになり、新たな歳入になると胸を張って壇上で語った。

  細かい計算はしていないが、明らかにヤンキースは新しい球場を建設をすることによって利益を得ることになる。地下鉄の開発費等を積み上げると1,000億を超える球場開発。これはドジャーズ、ジャイアンツ、カーディナルズが自費で建設した球場を大きく上回り、大リーグで最も高額な球場になる。

  1923年建設のヤンキースタジアムは、1912年建設のフェンウエイパーク(レッドソックス)と1914年建設のリグリーフィールド(カブス)に次いで、3番目に古い球場だ。しかし、現在でも充分に機能していると思う。州議会と市議会で合意されて始めて着工開始となるが、早くもそれに圧力をかける団体が登場した。一番高い球場で一番高い年棒の選手たちのプレイを止める動きは成功するか?陰ながら応援したい。


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