マーリンズ戦ここ2試合の観客動員数。55,351人。55,266人。満員御礼。スピードを活かした、終盤戦に逆転劇をもたらす試合が続けば、この傾向は続くだろう。そしてメッツ球団にとって嬉しいのが、ヤンキースの調子が悪いこと。今年は観客動員数でヤンキースを超えるのは夢でないかも。私もそうだが、多くのニューヨーカーは二股をかけている。ニューヨークの2球団のうち調子がいい球団のファンを演じる(ただ私はブロンクスに住んでいたこともあり、いづれにせよヤンキースが負けると機嫌が悪いのだが・・・)。最悪な連中だ。
ところでメッツの連勝が6でストップした。連勝がストップした原因をニューヨーク各誌は松井稼頭央に求めた。コンタクトレンズの目の傷から復帰した松井稼頭央を待っていたのは、ブーイングのスタンドであった。3回の守備。Luis Castilloのショートバウンドの打球を処理ミス。続くCarlos Delgadoの1・2塁間を抜けそうな打球をグローブではじいてしまった。いづれも記録はヒット。さらに続く4番Miguel Cabreraのダブルプレイボールの1塁への送球は間に合わず。メッツは1点を失った。3つのプレイのうち、一つでもアウトにしていれば、点を失わなかったが、松井稼頭央にとって、ついていない回だった。結局この3点目が試合の勝ち越し点となった。
Randolph監督は、試合後の記者会見で「完璧に2塁をこなせるまで2年はかかる」と松井稼頭央を援護した。またヤンキース時代、松井稼頭央同様、ショートからのセカンドへコンバートをさせたAlfonso Soriano(現レンジャーズ)の話も引用した。さらにチームメートも、どっちにでも転がるプレイだと、松井稼頭央をかばった。ただRandolph監督も、野球という商売を理解している。観客はすぐにクレームをいうニューヨーカーたちであることを熟知している。なんせ彼自身、ニューヨーカーであるからだ。結局、Randolph監督も観客のコールに折れ、7回の守備から松井稼頭央を下ろした。そして松井稼頭央の気持ちを配慮してか、代わりにセカンドの守備につかせたのは、Miguel Cairoではなく、スパーサブのChris Woodward。
Randolph監督は試合後の記者会見で、今後も松井稼頭央をセカンドスタメンで起用することを言及したが、本当のところはどうだろうか?監督の言葉通り、松井稼頭央がスタメン起用される条件は一つだと思う。ヤンキースが引き続き負け越す、もしくはプレイオフに出れないくらいの成績におさまること。ヤンキースが調子を上げれば、観客動員数維持のため、観客のコールに応え、松井稼頭央の守備をバッシングするニューヨーク各誌の紙面どおりに、松井稼頭央をベンチさせるしかないだろう。
《Randolph監督: 松井稼頭央をAlfonso Sorianoと比較》
"He's still adjusting," said Randolph, once the Yankees' sure-fielding second baseman and longtime coach who tutored infielders. "It's like with Alfonso Soriano or any young player I've worked with; you're going to go through that. He's going to be a good second baseman. I'm looking at two years, or it could be one year."
《松井稼頭央: 日本と観客の反応が違うことについて》
"They don't boo in Japan," he said later through an interpreter. "Here if you make a bad play, they will boo you. If you make a good play, they will cheer you."
《Doug Mientkiewicz: 松井稼頭央について》
"Kaz should be the least of our worries right now," said Doug Mientkiewicz, who batted cleanup yesterday. "We're going to need him and he understands that," Mientkiewicz said. "One bad game should not define who you are."
《Randolph監督: 控えの選手のCairoコールについて》
All those Mets fans, of course, are looking at now, not next year, but Randolph hoped that the "Cairo, Cairo" chant would not affect Matsui."He's a pro," Randolph said. "I had a conversation with him after the game. He's fine. In fact, he was fine before I said anything to him."
《松井稼頭央: 試合後、Cairoコールのインタビュー》
At his locker, Matsui quietly addressed the "Cairo, Cairo" chant, saying: "It doesn't bother me. It's up to Willie to do whatever he does." He also mentioned how much he appreciated Randolph's taking him aside after the game.
"There's always tomorrow," Matsui said.
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ヤンキースでもヤンキースタジアムでファンからAロッド
打たれたピッチャーへのブーイングは当たり前。
日本野球のファンは「OKOKとかドンマイドンマイ」
だが好きなチームこそプロなのだから下手なプレーに私は勝手にブーイングする。
ただ冷静に私的見解ですがツキのその人の持っている運命
かもしれません。
慣れないと言ってもシーズン前のセカンドコンバートは言い渡され松井稼頭央もウィリーランドルフ監督自らのノックに絶えていた。
とかくメジャーではショートが最も守備の要の選手が多いが、それに匹敵する処理をしなくてはならないのがセカンドである。
メッツをワールドシリーズに行かせるならばやはり現状厳しい見解ですが体調を整え怪我に強い強靭な肉体作りは
当然のこと。
例え、あのペドロでも活躍出来なければ3Aに行かなくてはならない。
勝つこと。勝てない選手の起用はしない、これは30球団全てに言えることでしょう。
盤石の態勢を維持し、夢を与えるのがメジャーリーガーだと私は思います。
それとヤンキースの低迷は無関係な気がします。
確かに今は開幕ダッシュに失敗していますがニュヨーカーの過酷な応援を充分理解している軍団だけにこのままで行くとは到底思えません。
松井はいい奥さんと子供にも恵まれNY生活はエンジョイしてると聞きました。
井口が今年メジャーに来たと言え、やはり稼頭央の走・攻・守は西武時代で実証済です。
やはり練習でそつ無くこなしてもいざ活きたボールを捌くレギュラーシーズンではなかなか練習の延長とはいか無いものです。(一応大学まで自分も野球していましたので)
ましてMLB、異国の地。
でも稼頭央がこのままで終わるとは思えない。エラーが多い、それをどう克服するか本人が一番知っているはずですよね。
メッツが勝たなければヤンキースファンとしてもつまらない。周りを気にしないメディアでも結構いい加減なジャーナリストっていますよね。
そんなのシカトして松井が西武時代ダイヤモンドを我が物にしていた時を期待したいものです。