we love philippne

フィリピンに関する情報やニュ-スの切り抜き!

豊川でルソン島慰霊参拝・戦争体験報告会

2006年03月19日 | フィリピンニュース
フィリピン・ルソン島慰霊参拝・戦争体験報告会は、18日午後2時から豊川市勤労福祉会館で開かれた。会場には、兄弟や戦友を戦地で亡くした人などが集まり、同市内に住む加藤勝美さん(83)が、ルソン島での戦いを生々しく語った。

 加藤さんは、戦後60年を機会にルソン島ジャングル生活7カ月、捕虜生活1年の体験を記録しておこうと小冊子にまとめたのを機会に同報告会を企画した。集まった人たちは、小冊子を手にルソン島の遺骨収拾の様子などの写真や加藤さんの戦争体験に目を通した。

 フィリピンの地図を用意して戦場になった場所を示しながら加藤さんは「豊川出身者のフィリピン島戦死者は、233人。このうち、ルソン島は171人。生き残った者の役目としてルソン島を訪れて慰霊巡拝するとともに遺骨収拾も行っている」と話した。

 戦争体験は、このルソン島で44(昭和19)年から終戦まで。45(同20)年1月には米軍の戦闘機による機銃掃射、2月から爆撃、4月に上陸して戦車を先頭に前進する米軍に手りゅう弾と歩兵銃では歯が立たず「転進」という敗走でジャングルの中で次々に戦友を失ったという。

 遺骨収拾は、18年ほど前から始め、これまでに30回以上同島を訪れて580体余の遺骨を持ち帰った。現地の人たちの温かい協力もあり、加藤さんは「今後もできる限り続けたい」と話している。

(2006-03-19)