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サンタナ/ウェルカム

2006年01月05日 00時43分49秒 | ROCK-POP
 「キャラバンサライ」に続く73年発表の第5作です。前作では70年代初期型ニューロックっぽい面が後退し、割とシリアスな精神面というか文学性のようなものが強調され、高い緊張感と音楽主義的なアプローチが印象的な作品でしたが、このアルバムではその流れを踏襲しつつも、いくぶんリラックスし、フュージョン色を強めた趣きになっているのが特徴でしょう。 

 メンバー的にもかなり異動があり、初期型サンタナのポイント・ゲッターであったグレッグ・ローリーがいなくなり、第3作である意味サンタナを喰ってしまっていたセカンド・ギタリスト。ニール・ショーンもいなくなって、バンドそのものがその時々の音楽的方向性にあったセッション・ミュージシャンを適宜補充していくような、ある種のサンタナ・プロジェクトのような形になってきていることを伺わせます(まぁ、サンタナの場合、最初からそういうところはありましたが)。

 収録曲では、旧A面冒頭がドボルザークの新世界をモチーフにしたらしい「家路」が「キャラバンサライ」路線の空間サウンドですが、以降は比較的ポップな曲が並びます。「ラヴ・デヴォーション&サレンダー」、「君の瞳」、「輝ける光」はレオン・トーマスやフローラ・プリムをフィーチャーしたとてもキャッチーな作品ですし、「ソウサリートのサンバ」はフュージョン風味が濃厚なインストで(トム・コスターのエレピがいかにもいかにも)、いずれも大海原を行くような初期のRTF的な心地よさがあります。

 旧B面は.「母なるアフリカ」がアフリカをモチーフにしたやはり空間系サウンドに始まり、「聖なる光」はオケとヴォーカル、そしてエレピをフィーチャーしたスケールの大きな曲。「フレーム・スカイ」はアルバム後半に至ってやっと全開するサンタナのギターが堪能できる11分近い大作インストで、ついでにゲストのマクラフリンがサンタナ以上に炸裂してしまうというオマケのついた凄い曲(ただし、ロックというよりフュージョンっぽい仕上がりですが)。

 という訳で、この作品とても気に入りました。現在聴いてもほとんど古びて聴こえないというのはある意味驚異ですね。そういう意味ではこれまでのアルバムでは一番モダンな作品だったとえるかもしれません。ただし、その分、当時のロック・ファンからは、イマイチ評価が高く無かったというのも分かる気がします。要するに目指しているのが、もうロックではなくてジャズだったんですね、この作品。 

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1 コメント

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はじめまして (しぶちゃ)
2006-02-25 13:32:30
サンタナの記事が沢山ですね。

それも、懐かしい時代の。

僕もこの時代のサンタナ大好きです。



ロータス、フェスティバル、ムーンフラワー。

このあたりのアルバムはアナログを手放して15年くらい聞いてません。

また、聞いてみたいですね。



TBが出来なったので、上のURLに自分の書いた記事を載せました。



ではでは。

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