goo天気編集部:今回は「ナン」さんの質問に気象予報士の岩谷さんにお答えいただきました。
落葉樹は冬の寒さから身を守るため、樹木は葉を落とすが、その過程で起こるのが紅葉です。樹木の種類や個体差も大きいのですが、最低気温がおよそ7度以下になると紅葉が始まるといわれます。そのため、紅葉は寒い地域から始まり、紅葉前線は北海道から南下し、同時に標高の高い山から下りてきます。おおまかにいうと、紅葉前線は1週間で200キロ南下し、山頂からふもとへは1週間で200〜300メートルの速さで下りてきます。今年の紅葉のスタートは例年より1〜2週間遅れており、東京都心ではイチョウが11月下旬から12月上旬に、イロハカエデは12月に入ってから紅葉する予想です。最近の東京は、都市化や地球温暖化の影響で、気温が高く、12月の紅葉も珍しくはないのです。 ![]() (写真:イチョウの黄葉 東京都千代田区 2005年12月14日撮影) goo天気編集部:温度によって色づきは決まるのですか?例えば10度以下になると茶色になるとか 色づきの良さは、冷え込みと太陽光に関係しています。朝晩の冷え込みで紅葉が始まります。葉と枝の間に「離層」ができ、水や栄養分の行き来がなくなります。カエデなど赤く色づく植物は、葉に取り残された栄養分が光に反応して赤い色素(アントシアニン)を作ります。晴天が続く年には鮮やかな赤に染まりますが、曇りや雨の日が続くと、色づきが悪くなってしまいます。日当たりのよい場所と悪い場所でも違いが出ます。葉が重なったりして光が遮られると、オレンジや黄色っぽくなることもあります。また、元々赤い色素を作らないイチョウなどは、緑の色素(クロロフィル)が壊されて、元々わずかに存在する黄色の色素(カロチノイド)が目立つようになってきます。そのため、黄色の黄葉は天気による色づきの差は小さいようです。 ただ、霜が下りたり、氷が張るような寒さになると、赤や黄色に十分染まる前に、枯れて茶色に変わってしまうことがあります。 ![]() (写真:カエデの紅葉) goo天気編集部:紅葉散策はどこの山がお勧めですか? この回答が掲載される頃には山の紅葉はほぼ終わっているかもしれませんね。美しい紅葉を見るには、気温の差が大きくなるところがお勧めです。東京のような夜でも暖かいところではなく、京都のような盆地では朝晩は冷え込むので綺麗です。山も冷え込むのでもちろん綺麗です。山でお勧めしたいのは標高2000m級の山です。落葉樹の種類が多いですし、登山をしながら、景色の変化を楽しむことができます。 参考までですが、私が今まで登った山では長野県北部の雨飾山(あまかざりやま)でしょうか。ブナやナナカマドなどの紅葉がとても綺麗でした。そのときの様子は、山岳雑誌「山と渓谷」(2003年10月号)に掲載されています。 ![]() goo天気編集部:なるほど〜。さすが登山が趣味の岩谷さんですね。紅葉名所に行かれる際はぜひぜひgoo天気 紅葉名所をご覧ください! |




落葉樹は冬の寒さから身を守るため、樹木は葉を落とすが、その過程で起こるのが紅葉です。樹木の種類や個体差も大きいのですが、最低気温がおよそ7度以下になると紅葉が始まるといわれます。そのため、紅葉は寒い地域から始まり、紅葉前線は北海道から南下し、同時に標高の高い山から下りてきます。おおまかにいうと、紅葉前線は1週間で200キロ南下し、山頂からふもとへは1週間で200〜300メートルの速さで下りてきます。

