以前の私のブログで他社製ウィッグのクレームで
スリールではない医療用ウィッグのトラブルを更新しました
この時 ブログでご紹介しました通り
この患者さんは山梨から 送られてきた新品ウィッグを
私のもとに持ってこられました。
片道２時間半の道のりです。
何も手の入っていないウィッグをサイズ調整から始めました。
髪は、ほとんど伸びていない状況でした。
免許証の写真を見せて頂き カットをしていきました。
スリールのようにはいきませんが、勝手の分かっている会社のウィッグなので
気に入って頂けるウィッグになりました
最初のウィッグの写真を以前送って下さったときに
人工頭皮部分の植毛が製作するには難しい植え方なのが一目でわかりました。
あのウィッグでお作りするのは、私でも難しいはずです。
彼女は担当者とは話がまとまらず、販売元に連絡しても相手にされなかったようです。
泣きながら、説明をされた時もあったそうです。
メールも無視されたそうです。
販売元は彼女のことを「困ったクレーマー」と思っていたのでしょうか？
困っていたの患者さんです。それでなければ蒲田まで来ないはずです。
どれほど困っていたか、わかりますよね。
藁をも掴む思いだったはずです。
この日の翌日にいただいたメールです。
これ以上、被害者を増やしたくないのでご紹介します。
吉成様
昨日は、他社のウィッグなのに
あんなに時間をかけて作っていただき、
本当に本当にありがとうごさいました。
仕上ったウィッグを見て
以前の自毛と同じ感じになっていたので、
「懐かしい」
と思いました。
半年前の自分になれて、びっくりしました。
本来は、〇〇〇〇〇〇〇で作成したときに
こうなっているはずだったんですね。
でも、3月からの騒動で感覚が麻痺していました。
ウィッグは、不自然で元のヘアスタイルにはならないと思っていましたので
とにかく昨日は、出来上がったウィッグを見て感動でした。
帰りの電車の中でも、帰ってからも、鏡を見ては感動しています。
姪に写真を送ったら
「いいよ。かわいいよ」
と返信が返ってきました。
本当の事を言ってくれる身近な存在の家族が
昨日のウィッグを褒めてくれて
本当にうれしかったです。
やっと、自分らしさを取り戻せたのかな
と思います。
だからと言って、すべてのウィッグ会社のものを
元の髪型に戻せるわけではないです。
魔法使いではないので。（笑）
