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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『愚行録』

2017年02月19日 23時35分07秒 | 映画


原作未読ですが、公開初日に観てきた。
いやあ、みんな気持ちいぐらいのクズっぷりでした。

あらすじ

幸せな家族が全員殺されるという事件が起き、一年が過ぎようとしていた。
もう一度、事件の真相を突き止めるべく、
週刊誌の記者である田中武志(妻夫木聡)が関係者へ取材をしていく。

取材していく中で意外な繋がりを見せる登場人物たち。
そんな中、妹の光子(満島ひかり)が育児放棄の疑いで逮捕されるのだが。。。

感想

この映画観て思ったのが、怖いなって。
いや、殺されたシーンが怖いとかじゃなくて。

これ、取材していくとさ、いろんな人が、殺された一家の主人や妻について、
あれこれしゃべるんだけど、その話聞くと、「うわあ、こいつらクズだなあ」って思うんだ。

でも本人たちは、もちろんある程度の罪悪感みたいなものはあるんだろうけど、
あんまり悪いことしました的な意識はなさそうに見えるんだ。
普通に生活している上で起こった事実を淡々と話している。
でも僕はそれらの話を聞いてクズって思ったから、
これ自分にも当てはまるんだろうなあって。
自分としては、普通に生きているつもりでも、他の人から見たらクズかもしれないし、
まわりにも普通に生活していたり、幸せを手に入れた人でも、
その裏には(本人がどう思うかはさておき)クズなることをしているんだろうなって。

もうね「もし不快な思いをさせてしまったら申し訳ないのですが」
って一言添えてから生きたくなった(笑)

殺された夫の田向浩樹(小出恵介)は、渡辺正人(眞島秀和)と会社の同期で、
田向は会社の飲み会で知り合った山本礼子(松本まりか)とその日にヤッちゃって、
一応付き合うっていう形を取るものの、田向自身はあんまりその気はないと。
「会ったその日にヤッちゃう女とか嫌だわ」って。
その話を聞いた渡辺も、結局成り行きで礼子とヤッちゃって、
んで、後から「田向と付き合ってるってなんやねん!」
つってこっぴどく振って、、、いやあ、マジクズだろおまえら、、、って思ったけど、
いや身近にも同じようなことあったような気もするし、
割と笑い話になっていたりするから、ああ、なんだよ、このクズさ、割と身近にあるじゃんって思った。
まあでもこれは礼子がビッチすぎるけどな。。。
(現実には、近場の男と何人も寝てしまうビッチはいるよねwww)

あと俺が「そんなことありえる?」って思ったのが、
宮村淳子(臼田あさ美)は学生時代に、内部性と外部性の格差があるようなことを言っていたけど、
俺、別に学生時代、そんなの感じなかったけどなって思った。
まあ女じゃないし、派手なグループではなかったから、そのクラスタから外れていただけかもしれないけど。

なんでも内部性のキラキラ女子に認められるといいみたいな流れが外部性女子にはあるらしく、
今回、外部性だったけどその美貌でうまく内部性に取り入った夏原友季恵(松本若菜)は憧れだった、
みたいなシーンがあった。
友季恵自身は別に性格も悪くないし、直接誰かを傷つけることもしないし、まったく悪い子ではないのだけど、
なんというか、自分は手を汚さずともまわりが守ってくれるというか、
うまいことすり抜けつつ、嫌なことはいつも別の誰かが自然とやってるっていうか、
なんかあったとき「え、私何もしてないよ?」っていう
「ああ、なんかこういう女子いるよな」っていう感じの子で、、、
個人的にはかなり嫌いなタイプの女子だから、クズって思っちゃう。
(でも松本若菜めっちゃかわいい。めっちゃ好きww)
そんなんだから恨み買って(嫉妬心から来るもの)、殺されちゃうんだけどね。。。

けっこう登場人物が多いし、複雑に絡み合っているので、
すべてをうまく文章で説明できないものの、
いろんなコンプレックスや嫉妬、承認欲求から来る言動で、
自らを満たしたり、人を傷つけたりっていうことの多い、
日常生活に普通に起こっていることにフォーカスしていて、
とてもリアルに感じられる映画だった。

金持ちボンボンの大学生楽しそうー!


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