天上の月影

勅命のほかに領解なし

努力と天才

2017年05月14日 | 水月随想

 元WBC世界バンタム級チャンピオン・辰吉丈一郎選手が7月に初孫が生まれるそうです。辰吉選手といえば、かつて「浪速のジョー」と呼ばれ、一世を風靡しました。私も大ファンでした。
 その辰吉選手がかつていわれました。
  努力に勝る天才なし。
  この汗なくして結果なし。
そういえば、発明家のエジソンも、
  天才とは1%のひらめきと
  99%の努力である。
もうひとついえば、巨人の王貞治選手も、
  努力は必ず報われる。
  報われない努力があるとすれば、
    それはまだ努力とは言えない。
天才といわれる人ほど、はかりしれない努力を重ねてきたのですね。

 梯實圓(かけはし・じつえん)和上も天才としかいいようのない人でした。けれどもまた、努力の人でもあったのです。
 その努力の様子は、私たち門下生のあいだでいろいろと語り草になっています。
 一つだけ申しましたら、和上は若いころ、「あかつきの梯(かけはし)」と呼ばれたそうです。それには二つの意味があって、夜明けまで勉強しつづけるから、「暁(あかつき)の梯(かけはし)」と、勉強に没頭して風呂に入らないから、「垢(あか)つきの梯(かけはし)」だったと聞いています。この努力あってこそ天才が生まれたのでした。

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