思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

残暑の小ネタ集(追記あり)

2011-08-20 19:15:03 | 普段の生活(日常)
一昨日まではまたもやの猛暑でへばって何もやる気が起きなかったが、昨日からようやく涼しくなってきてちょいとやる気が出てきたので、あまり旅と関係ないかもしれないものも含むここ1か月の小ネタを、時系列は無視して適当に集めて更新。先月以前からの継続もあり、今回の新規もあり。


『BE-PAL』11年7月号をようやく入手

できた。先週、ヤフーオークションで。
結局は送料込みで定価730円の2倍近く出費したが、でもさらに浪費せずにこの程度で済んで良かった。価格も含めて対応の上手い方とやりとりできて幸い。こちらの落札から3日で届いた本誌も付録「マルチツール」も状態が思いのほか良かったし。2か月越しの懸案が済んで安堵している。これで最近の寝不足も少しは解消できるか。



今後はビーパルに限らず、書籍よりは限定感のある雑誌の買いどきを逃がさないように気を付けないとね。この号はホントに入手し難かったなあ。過去最悪。ふう。

ただ、僕のように普段から深い思い入れを持ってビーパルを長年買って読んでいるのにまだこの号を入手できていない、もしくは難儀でもう諦めちゃった人も結構いるかもしれない、と思うと心苦しいので、小学館的には完売の今となっては仕方ないが、ぜひこのような手段からでもなりふりかまわず入手してー、と願う。
だからね、ヤフオクでこの号を2000円以上という非常識な価格で出品して明らかに儲けに走っている輩がいまだに散見されるが、そのような多くの人の思いが詰まった雑誌を単なる金儲けのための道具に使う姿勢? はどうなんだろう(しかも金儲けにしては儲け幅が1500円~2000円程度と安い金額だな)。せっかくの記念の号につきあまり汚い言葉は並べたくないので抑えるが、ヒトとして(社会人として)自分の行ないを再考したほうがよいと思うよ。

●武蔵野美術大学の「海のグレートジャーニー」の展示

東京都小平市の武蔵野美術大学(ムサビ)の構内に現在、本ブログでも度々触れてきた関野吉晴さんの6月にゴールした海のグレートジャーニーに関する展示があり、そういえば先月下旬の暑い盛りの日に美術・芸術分野に長けている友人と観に行っていた。
正門から入って2分ほど進んだ「12号館」の前の広場みたいなところに、航海に使用した(インドネシアで制作した)二隻のカヌー「縄文号」(全長6.8m)と「パクール号」(全長11m)が並べて展示されていて、「レパ」と呼ばれる石灰とココヤシ油を混ぜた漆喰がまだ船底の表面にいくらか残っている様子も生で観て触って約4400kmの航海を耐えてきたことを思うとより感慨深い。この計画に4年前から直接携わってきたムサビ関係者は尚更だろうなあ。それに、フネの制作(のための道具作り)から航海までの過程を完全に人力で通して成し遂げた旅だからなあ。



そのそばの図書館を入って1階と、そこから2階にかけての階段横でも「海のグレートジャーニー展」を9月末まで催していて、旅の写真のほかにフネの制作や航海に使用した道具類や帆・織物なども併せて展示中。
来月の終了までにもう1回観に行くつもり。

それで来週27日(土)午後にある、地平線会議の今月の報告会には関野さんが登壇するので、その旅の模様はより詳しく聴けるはず。もちろん行くつもり。まあそこは毎月行っていて習慣づいているけど。

●まだ売れ残っている、アクアステルスソール

先の沢登りで比較的新しい渓流シューズの「アクアステルスソール」について触れたが、そのおまけのアップ写真を挙げておく。靴底はこういう感じ。



で先日、買い物や冷やかしによく行く好日山荘池袋西口店に行くと、僕が昨年に買ったのと同じ靴がサイズは飛び飛びだが結構売れ残っていて(型落ちなので定価の約3割引か)、まだそんなに浸透していない感じなのかね。
このソールの靴、まだ沢登り人口の1割も使用していない感じなのかなあ。最近チェックしている先月出版の『実用 登山用語データブック』(山と溪谷社)の「ウェーディングシューズ」の項で(フェルト底の)渓流足袋は最近は見かけない、とあるがそんなことはないと思うし(キャラバンやモンベルも、ほかのメーカーやICI石井スポーツ・カモシカスポーツ・秀山荘など小売店オリジナル商品でも販売に今も力を入れているように思うし)、まあ靴底の良し悪しが生死を分ける場面も今後はもっと出てくるかもしれないしなあ、とは先日身に沁みたので、履物の選択のさいは(旧来のわらじに戻る、という可能性も含めて)慎重に判断したいものだ。

なお、先の沢登りで痛めたと触れた両手の傷の経過だが、傷口は順調にふさがってもう問題なし。ただ、普段のアルバイトなどで患部を強く押す動作があるとまだ痛むけど。でももう切り替えて、次の沢登りに直ちに行きたい気分。ゲリラ豪雨を避けながら今月末以降にまた行けるかなあ。

●『本の雑誌』11年9月号の重大なのとそんなに重大でもない誤り

発売中の『本の雑誌』11年9月号の社史特集の一部に、なぜかミニコミ誌『野宿野郎』も“会社化”という体で取り上げられていて、最近も各所でこっそり取材を受けたり雑文を書いているらしくて30代になっても大人気? のかとうちあき編集長(仮)が2ページ寄稿している。
のだが、20~21ページのその見開き記事中の21ページのほうに誤字が2か所あり、うち1点のほうは近年のこの雑誌の濃い読者にとってはわかりやすい人名なので雑誌的にもちょっとまずいのではないか、(2年前に浜本茂編集長とお会いしたときに、いる、と聞いている)雑誌の校正担当者も見逃してしまったのだろうか、と憂慮したりもする(この問題については編集長(仮)にすでに指摘済み。その後どうするかは知らないけど)。
それともう1点は囲みの年表? のほうにあり、これはこのミニコミに少なくとも4年以上かかわっている濃い関係者? にしかわからないことか。まあこちらのほうはたいして影響ないかも。ただ、事情をそこそこ知っているひとりとしては事実と微妙に異なるので気持ち悪い、うーむ、と少し悩ましいところ。
そのヒントの写真は以下(の場所)。



ああでも、特集全体的には面白かった。今度、神奈川県立川崎図書館にも行ってみよう。川崎に行く機会は年に1、2回あるかどうか程度だけど。

※28日(日)の補足
上記の誤字については、『野宿野郎』ウェブサイトでは改善された模様。

●初体験の図書カード読取エラー

今月上旬、普段の節約のためによくお世話になっている新宿西口の金券ショップ群のいち店舗で買った数枚の図書カードのうち1枚が、その近隣の書店での会計時にカードを通す機械で読取エラーが出て、使えなかった。そんなことは初体験だった。鉄道の切符ではたまにある磁気不良なのか、それとも微かな傷か折れがあったのか。



で、その後の対応はどうするのかなあと流れに身を任せようとしていると、店員がレジ奥から1枚の封筒を取り出してきてカードとともに渡された。そこに宛先が明記されている図書カード発行の大元で東京都新宿区の「日本図書普及株式会社」にカードを郵送すると(切手代不要)、新品のカードに交換してくれる、とのことで早速10日(水)に送ってみると、期間は1週間かかったがきちんと新品のカードが返送されて、元通りというかまたふつうに使えるようになった。当たり前だが、そういう流れで不利益がないようにきちんと対応してくれるのね。
今回は1000円以下の額面のカードだったからまだよかったものの、これが(貧乏人の僕も使うのは稀な)5000円や1万円の高額のカードで起こるとより焦るだろうしなあ。

(幼少時からすでに1から10まで節約に血眼になる人生のために)昔から愛用している金券ショップ経由の図書券が廃れてきたことに替わって近年普及している図書カードというと、正規? の柄のほかに旧来のテレホンカードのように企業・団体の販促用や贈答用にもオリジナル品を作れるぶん、その流通・販売の過程で不良品ができてしまう確率も高まるかなあ、と今回改めて思った。

書店でカードのエラーが出たときにアルバイトっぽい若い女子店員が対応に困って、後方に控えていた社員の助け舟でようやく封筒を出して手続きを踏めたくらいだから、これは比較的大手の書店であってもめったに起こらない珍事なのかね。ちょいと貴重な体験だったか。

●『PEAKS』とは直接絡めず

『PEAKS』の読者企画「リーダーズ・セッション」に応募した件は、発売中の『PEAKS』11年9月号のアタマの報告にもあるとおりにやはり応募者殺到らしく、僕にも先月下旬に落選の報告メールが届いていた。モデル役の読者はカッコイイ・かわいい男女がわんさか登場するのだろうね。日頃から不摂生の肥満児は画的にお呼びでない、か。まあとにかく、来年の誌面を楽しみにしよう。
よーし、『山と溪谷』と『岳人』よりも歴史が浅いぶん? 誌面づくりに関するツッコミどころが毎号満載の『PEAKS』とその関連ムックに、今後も引き続き容赦なくじゃんじゃんツッコミを入れていくぞー(もちろん、ただの粗探しによる憂さ晴らしのためにやるのではなく、僕が特に溺愛する野遊び関連の出版文化の質の低下を食い止めるために監視? しながら物申す姿勢は今後も変わらず)。ちなみに最近、この雑誌制作にかかわっている編集者やライターとツイッター上で絡む機会も徐々に増えてきて面白くなってきたしね。

●地デジ化まっしぐら

先月からの問題の極私的地デジ化、最近アルバイトをちょこちょこやっているおかげで(今月は金運が上向きで働き口が先月まで以上に多くて助かる)安めのHDDレコーダーでも買ってつなげて、来月上旬から移行できそうな見通し。最近も地デジ・BSともに良質の番組が多くて別室のHDDレコーダーを間借りしていくつか観てはいるが(特に良かったのは、NHKBSプレミアム『世界の高峰 グレートサミッツ エベレスト 世界最高峰を撮る』か)、もういいかげんなんとかしたいよなあ。
今日の午前中に決勝があった今夏の高校野球も満足に観られなかったし(今夏は優勝した日大三高ではなく、光星学院に勝ってもらって東北により活力を、という線になってほしかったが、そこはまあ真剣勝負の果てのあの大差の結果だから)。
地デジ、もうすぐなんとか。


以上。


※11年8月28日(日)の追記

以上と思ったのだが、なんか忘れていたので小ネタに追記というのもヘンだが、まあいいや。3点追記。

●結局は今夏も15日に時間をずらして靖国神社へ

ほぼ毎年触れている今月の15日の(9月2日という論者もいるが、一般的にはやはりこの日で強く認識されている)「終戦の日」の午前中からの靖国神社参拝、今年は息巻いて行くつもりはなかったのだが、その日の午後に東京都内へ急遽出かける用事ができたため、ついでに夕方に参拝してきた。
その時間になるとさすがに昼間の暑い最中によくある黒塗り街宣車と警視庁との物々しい衝突劇? も収束して警察車両もほぼ捌けていて、かなり落ち着いた雰囲気になっていた。
拝殿に参拝するにも昼頃だといつも1時間以上並ぶものだが、夕方だと10分程度で済んだ。時間帯にもよるのかもしれないが、このときは僕よりも歳下っぽい若者が結構多かったなあ。



写真はデジカメを忘れたので、PHSで。だからちょっと粗い。

●映画『コクリコ坂から』は真っ当な青春映画

まあ今夏最大の話題作であろうスタジオジブリの映画『コクリコ坂から』を遅まきで先週ようやく観た。先月の全国公開数日前の試写会に当選していたが、都合が悪くなって観逃がしていて悔しかったからなあ。観て、やっとすっきりした。

で、ここ数年は映画公開の時期に合わせてNHK総合でジブリの制作現場に密着したドキュメンタリー番組もセット? で放送されるようになってきているが(昨年の『借りぐらしのアリエッティ』のときのもまだ記憶に新しいね)、9日(火)に放送されたこの映画絡みの『ふたり 宮崎駿×宮崎吾朗 コクリコ坂・父と子の300日戦争』を後日に録画で観ても面白かった。これまであまり触れられなかった宮崎家の変遷が改めてなんとなくわかった。
ただ、この制作にまつわる衝突や葛藤やらなんやらは番組中でもちろん見受けられたが、思ったよりも激しくはなく(実は似たもの父子の腹の探り合いが中心?)、最近の各種媒体のインタビューなどもチェックしているが吾朗氏は『ゲド戦記』の頃に比べると肝が据わった感じで駿氏はそれを見守る、という、お互いをそろそろ? 認め合うというか理解が深まってきて、初めて本格的にひとつの作品で脚本と監督で協働した感じか。それに作品の筋にもあった旧いものを残す、認める雰囲気がそのまま映画にも反映されていたように思う。今回は駿氏も吾朗氏もどちらかが欠けていてもダメで、ふたり揃ったからこそ成り立った作品だと思った。番組後半に触れていた、3.11直後にジブリ全社的に自宅待機命令を出したことへの駿氏の激怒ぶりや現場への叱咤も、ああいう吾朗氏にはまだ難しい現場監督的な旗振りがなかったら先月の公開は厳しかっただろうし。

おかげで、その番組で脚本と絵コンテの意図をちょいと予習できたのが、観るうえでむしろ良かったかも。より楽しめた。

まあでも人によって感じ方は異なるだろうが、僕的には中盤で海が寝込んで幼少期に遡るくだりは『魔女の宅急便』と『新世紀エヴァンゲリオン』が多少入っていたように見えたなあ(この場面は『おもひでぽろぽろ』みたいだ、という人もいるようだね)。
あと先日どこかの週刊誌の記事で駿氏と『紅の豚』からの付き合いの加藤登紀子が、駿氏と吾朗氏の作品の違いはディテール(細部)のつくり、と触れていたが(『ゲド戦記』はそれが足りなかったゆえに平板で深みが出ていなかったから批判も多かった?)、そこも今回は特に「カルチェラタン」の描写でかなり改善されて、あの内部の高低差もつけながらの良い意味でごちゃごちゃした雑多な動きは『千と千尋の神隠し』に近いが、でも全体的にはちゃんと吾朗色が出ていた。
基本的には青春映画なので、若気の至り? の感覚はどちらかと言うとやはり年齢的にも駿氏よりは吾朗氏のほうがやりやすいはず。序盤で『耳をすませば』ばりの、海と俊をより親密にさせる道具としての(ジブリ映画の肝のひとつの)自転車も上手く機能していたし。
観終わった直後の感想として思い浮かんだ言葉は「青春」の2文字に尽きる。

あと、当然ながらジブリ映画というと画のことがよく言われるが、挿入歌とBGMの入れ方が予想以上に良かったなあ。

とかとか、今作で大きく伸びた吾朗氏、良かった。ジブリ以外の場で映画は創れないとも言っているので、早くも3作目も期待しちゃう。

●運ぶのはモノよりも人が主体? の檜原村のモノレール

13日(土)の沢登りネタの後半で、下山中にモノレールの線路があった写真を出したが、それの大幅な補足。
最近、東京都内の図書館でちょっとした調べ物をしていたとき、読売新聞(東京)多摩版11年8月3日(水)付朝刊に、最近の檜原村の事象を取材した短期連載「檜原の夏」で藤原地区の交通について触れた写真付きの記事を発見した。
ついでにweb記事も発見。

それによると、08年から西東京バスが乗り入れていない藤倉バス停よりも西方の奥地に運行している「デマンドバスやまびこ」のこととともにモノレールにも触れていて、実際には全長約3m、座席3席、雨避けもある車両? だそうで。
これは村が04年に地元の高齢者向けに約9000万円かけて村内5か所に整備したとのこと。写真を見るとその車体? は遊園地や大きな公園でもたまに見かけるような、ミニカートやジェットコースターよりも簡素なバー型の手すりも付いた座席の前方に剥き出しのエンジン、後方に荷物入れがあり、牛歩の速度で動くらしい。
でもそれでも年配の方には利用頻度はどうであれ、毎回の急坂の上り下りの移動は大変なので(たしかに下山時にコンクリート敷きの曲がりくねった急な細道を下っていても、斜度は最もきついところでは30度以上あったか)、特に日常の買い出しで荷物が多くなる帰路の上りでこの運行はかなり助かるはず。

先日、最初にこの線路を見かけたときは、以前に神奈川県・静岡県や愛媛県のみかんなど柑橘類の栽培が斜面であっても盛んな土地にもよくある収穫物専用の小型レールなのかと思っていたが、人も運ぶ、というか主に人を運ぶための、もうちょい大型の交通機関? だったとは。
せっかくそんな事情を偶然知ったのでまたの機会にこれが実際に動いている様子も見に行きたいし、あわよくば乗せてもらいたいなあ。


これで計10点とキリが良いか。
ホントに以上。


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