朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

ユーグレナは地球を救う

2010-03-09 14:34:30 | 21世紀
ユーグレナ(ミドリムシ)でバイオ燃料をつくる
 2010/03/08の日経の記事を読んで、久しぶりに感激しました。
 日本企業はやはり凄い、の実感です。
 田んぼの水に湧いてくる単細胞生物ミドリムシを培養し、その体内に産生された油分を抽出し、ジェット燃料に使う研究で、東大と新日本石油の共同研究だそうです。1L当たり70円のコストで現行ジェット燃料とほぼ同値段だそうです。
 生産量の比較をすると、面積10,000㎡当たり、1年に取れる油は、トウモロコシ0.2tパーム油6・0tに対しミドリムシ47t~100tだそうです。
 火力発電所から発生する排ガスを培養水槽の中へ吹き込むと増殖速度は、空気を通した場合の20倍に達するそうです。これは排ガス中のCO2で光合成が進んだことによるようです。
 バイオ燃料はトウモロコシ等のでんぷんを微生物で発酵させて、アルコールをつくることとイメージしていましたが、ミドリムシは自分の体ないに油分を作り、これを絞るのみで燃料が出来るのですから、工程も少なくなります。
 新日本石油では、5年で実用化可能といっています。
 素人考えの私の勘ですが、これが次世代エネルギーの本命と感じます。
  
 藻類を乾燥させた健康食品も売られています。
 スピルリナは塩湖に出来る藻ですが、インカ帝国時代からの万能非常食でした。
 アスタキサンチンは、ハワイ・マウイ島のヘマトコッカス藻に含まれる抗酸化酵素で健康食品として売られています。
 ミドリムシ自体も乾燥させてビスケットに入れ健康食品として出回っています。
 油分を絞ったあとの廃棄物も食用になるようで、廃棄物のない完全製品です。

 これが実用化出来れば、CO225%減も見えてきます。

 鳩山さん、出来もしない公約でなくて、良かったですね。

 バイオアルコールは、焼酎製造と同じですから、大量の焼酎粕が出ます。
 この処理は海洋投棄でしたが、禁止され中小の醸造会社は製造中止を余儀なくされました。
 アメリカやブラジルのバイオアルコール工場は、廃棄物を処理出来ず野積み放置でくさいそうです。ミドリムシ万歳