空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

あるがままにとは

2016年10月19日 | 記事のコメント
[起]
自己実現は、仏が常に働きかけている大悲からくるものであって、一切衆生に仏性がある
とされる我国古来の一乗思想が、平等性や無条件、無差別の思想につながっている。

すべてが神様仏様からお預かりしたものであって、他から奪い取る思想ではないから、
俺のものだ(あるいは俺たちのものだ)の概念が無い。
即ち分け隔てのない世界とは自由な世界、ありのままの世界。損か得かではなく
中庸というバランスとハーモニーの(働きの)世界へとつながる。

     法華義疏(ほっけぎしょ)

[承]
仏教では多い少ない、大きい小さいあるいは成功失敗なる二元分別は迷いの心であるという。
要は損得のような二元分別ではなく、二元というありのままのバランスとハーモニーの世界である。
例えば実態(実数)のみの社会ではなく、 比較できないもの(虚数)との一体化である。
例えばその人が持つ精神の高さとが評価されるバランスとハーモニーの社会である。
そもそも二つの世界の認識によって、はじめてバランスというものが生まれる。
そこからどちらを選べば損か得かという排除・選択や強制ではなく、
信じるものが救われる!といった条件付でもない。 求めよ!といったうっとおしさも無い。
バランスとハーモニーにより、いいなと思ったことをそのままできる自由である。
ただただ、ひたすら一途にいいプレーを続けようとする生き方であって、成功も失敗もない。

[転]
しかし日本人はそれを口には出しにくい。現代日本社会の「空気」がそれを阻む。
「人生は短い!だから挑戦しよう」と勇ましくてかっこよい。
「夢は?」「やりたいことは?」「達成したいことは?」「目指すべき姿は?」と問われていても、
自分がいいなと思う事は自由にできない。これが即ち典型的な承認欲求の存在だ。

人生は短い!だから挑戦しよう 竹中平蔵

人の目を気にせずに自分らしくいられることは、幸せの要素のひとつであるという。
役には立たないけれど、大らかに生きるための価値あるもの、わけ隔てのない世界を目指す。
いわば自分探しの世界であるが、日本社会の中で言い出しにくいのであれば、
いっそ「ありのままの生活へ」とした方が分かりやすいのかもしれない。
自己実現とは絶対的自我の目的を追求しようとするものだそうであるが、それが仏の大悲から
賜ったものだと言ったって、絶対的自我なんて大げさなものではなくてもバランスと
ハーモニーの心さえ忘れなければ、やりたいようにさせてもらう人生だってありだ。
好きで生まれてきた訳でもないのだし。

[結]
「あるがまま」とはありのままの状態、ひたすら一途にいいプレーを続けようとする生き方であって、
人間本来の自然で多様な姿を体現し続けることで、いいなと思ったことをそのままできる自由である。
集団社会の中では自我の心構えや拠りどころとは違って、無制限な自由とはいかないだろうから、
バランスとハーモニー、自然と一体となることといった条件付きながら、自分らしさを見失わなければ
やがてありのままのすべてのが受け入れられ、それが人間の救いとなり心の豊かさや幸福に繋がるのだ
そうです。
承認欲求はあまりにも巨大であるがゆえに、取り込まれてしまうことのない様に身近にある自己実現も
忘れないようにしよう。



参考1:池田 信夫 2016.10.14 問題は「ブラック企業」ではなく日本社会にある」 より
広告代理店やマスコミのような古い会社がいつまでも淘汰されず、若者に非生産的な労働を強制することに問題がある。
その最大の原因は、日本の資本市場や労働市場が機能しないため、新陳代謝がきかないことだ。
東大を出た優秀な人材が起業しないで、電通のような終わった会社に就職し、所得や社会的地位は高いが人生を無駄に過ごす。
それは彼女にとって不幸であるばかりでなく、社会にとっても損失だ。
 問題は労働時間ではなく、会社を辞めるオプションがないことだ。「この会社はブラックだ」と思うなら辞めればいい。
それを妨げているのは、高橋さんの頭にも深く焼き付けられていた日本社会の「空気」なのだ。

参考2:若新雄純 2015年1月9日 マズロー「自己実現」の誤解と「ありのまま」 より
  
社会環境は激変し、企業組織や大人たちは「夢は?」「やりたいことは?」「達成したいことは?」
「目指すべき姿は?」などと問いかけてきます。
僕たちはそれを、しばしば「自己実現」と説明され、そのぼんやりとした何かを追いかけてきました。
 多くの若者が「欠乏欲求」をある程度は満たせてしまうような、現代の成熟した日本社会では、
それが顕著に現れてきたのだと思います。
そして、それが次元の高いものだったとしても、一度出現してしまった(覚えてしまった)以上、
その欲求を満たすことができなければ、心理的な健康は阻害されてしまうとマズローは指摘しています。
「企業の成長」と「個人の成長」の間における大きなジレンマがありますが、その過程において、
「無気力」「草食系」「さとり系」などと揶揄されるような価値観の“ズレ”が生じてしまっているのではないでしょうか?
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