空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

客観論的世界観と目的論的世界観との違い

2017年08月23日 | 読書・TV感想
こころの時代「唯識にいきる」
唯識の科学性 Aug.20.2017 NHK

科学者と宗教学者との対談
横山紘一(仏教学者)
大栗博司(理論物理学者)

共通した認識
人間も与えられた機能が発揮できている時が幸せである。

異なった認識
正しいかどうかをどのようにして証明するのか。
科学者:共通の言語である数学を使って証明する。
仏教学者:人によってすべて異なるが、
多数の人が幸せな状態となることで普遍性があり正しい。





丸山圭蔵著「生きるよすがを求めて」1997によれば、客観論と目的論の中で、

現代人は宗教家と科学者の互いに相いれない二つの世界観を合わせもっている。
科学技術は妥当性を検証するための方法に共通性があり、世界中どこでも通用する普遍性がある。
目的論的世界観では共通性に劣り、それを信ずる集団でしか通用しない。
そして正しいかどうか検証する手段がない。そうでないことの証明はできないから無敵である。

これによれば
多数の人が幸福になるとは、厳密には限られた集団の中での話であって、
いつでも誰にでもあてはまる普遍性ではないので、正しいことの検証にはならない。
幸せな状態となることが正しいとなると、自分にとって都合のよい面だけが強調されて
歯止めがなくなる。

丸山圭蔵著「生きるよすがを求めて」
(「MARC」データベースより)
生物機械論と生気論、客観論と目的論、還元論と全体論という生物学における生命についての対立的論議をとりあげ、順に考察。
生きているということはどういうことか、生命の本質について生物学的に論考する。
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