海貨業者とは聞きなれない言葉ですが、通関荷役業者とか乙仲あるいはまれに「ステベ」とも呼ばれます。英語ではFreight Forwarder あるいは単にForwarderと呼ばれることが多いのですが、その業務の範囲はそれぞれの国によって多少異なります。
要は輸出業者あるいは輸入業者である荷主と船会社の間に立ち、通関、船積、荷下ろしなどを行なう、貿易にとっては重要な仕事を担っています。わが国の場合、大商社と大船会社の間で苦労することも多いようですが、一部の発展途上国では、社会的地位もなかなか高く、本来の業務にとどまらず、国際ビジネスに関するコンサルテイングを行なっている場合もあるようです。
尚、わが国のみならず、一部の有力な海貨業者は、その集荷能力を背景に小口貨物を集め、荷主の立場で船会社などを使い、独自に国際輸送事業に進出しています。このような業者をNVOCC (Non-Vessel Operating Common Carrier) と称しています。わが国では、フォワーダーという場合があります。これから貿易を始めよう、あるいはすでに小口ビジネスをやっているような企業には使い勝手のよい存在です。
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