手賀沼日記

手賀沼徒然草

CIP、CIF規則の費用負担と危険負担―貿易講座188回

2017-03-13 06:07:37 | Weblog
貿易実務家からの質問あるいは問題提起が多いのが、下記規則に対する費用負担と危険負担の問題である。

インコタームズ2010 CIP(輸送費保険料込)やCIF(運賃保険料込)規則では、保険契約と運送契約は売主が行う。しかし物品の危険(リスク)は、運送人に渡したとき(CIP)、本船上に置かれたとき(CIF)、売主から買主に移転する。しかしながら、
現実に保険契約と運送契約を行うのは売主である故、物品の指定仕向地まで売主が危険(リスク)を負担するのが合理的ではないか。保険会社や運送人に影響力があるのは、売主のほうである。

これは現代の貿易実務家から見ればもっともな考え方であり、一部大手企業の社内貿易ではこの考え方で進められているとも聞く。

現行のインコタームズ2010では、この点に関して、「もし当事者が危険は後の段階で(例えば海港または空港で)移転することを望む場合には、売買契約にこれを明記することが必要である」としている。Should the parties wish the risk to pass at a later stage (e.g. an ocean port or an airport), they need to specify this in their contract of sale.
妥当な考え方であろう。

現行の規定には歴史的な背景があるが、スペースの関係でここでは省略しよう。
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