山葵blog

大阪でひっそり活動中の占い師山葵のブログ。 Twitter @wasaby_w

ざくロスとわたくし その1 〜状態編 死別直後から初七日まで〜

2017年02月05日 | 日記
18年と5ヶ月一緒に暮らした愛猫ざくろが2016年10月4日に死んだ。
とても大事な猫だった。
親兄弟より長く一緒に過ごした猫だった。
唯一の家族だった。
そして私はペットロスになった。
通称、「ざくロス」である。
現在でも絶賛進行中のざくロスについて書いておきたいと思う。

ペットロスになるとは思っていたけど、ここまで病み具合になるとは正直思っていなかった。
人生で最悪の心理状態である。
このブログを読んでいる方の中にはペットロスになって検索した結果たどり着いた方もいらっしゃるでしょう。
私も毎朝毎晩検索してました。
検索して泣いて、泣いて検索する。
その繰り返しでした。
私の体験が誰かの力になれば嬉しいです。

1.死別直後
もうすっかり冷たくなって硬くなったざくろをベットの下で見つけた時、何が何だかわからない状態だった。
頭の片隅で「遺体をちゃんとしてあげないと、目を閉じさせてあげないと」と冷静な自分もいました。
涙は止まらないけど、してあげないといけないことをこなしていくうちに、段々と現実感が薄れていったのを覚えてます。
Twitterで色々と書き込んでいたのでリプをいただくことで冷静さを少しだけ保てたと思う。

2.最初の夜
友達が集まってくれたけど変なテンションだった。
人は良いことでも悪いことでも何かあった時は脳内から何か物質が分泌されるらしい。
そして食欲は全くなく、何かを食べるということに頭は回らなかった。
みんなが帰った後はざくろを発見したベットで寝ることがどうしてもできなかった。
翌日は仕事に行かなければならなかったので、リビングのソファーで眠ることにした。
ざくろは友達が持ってきてくれた保冷剤をたくさん入れられた段ボールに眠っている。
ソファーから手の届くところに置いて眼を閉じたが当然眠れない。
うとうとして目が覚めて、段ボールのざくろを撫でて冷たさを感じて泣き、またうとうとする。
めざましテレビが始まるまで繰り返した。
ざくろが生きていないことを一晩かけて確認したんだと思う。
京極夏彦さんのデビュー作「姑獲鳥の夏」でホルマリン漬けにした死んだ子供を枕元に置くというシーンがある。
「久遠寺の母がしたことは本当に死んだという自覚を促すなぁ」
変なことに感心しつつ朝を迎えた。

3.火葬までの間
火葬は夜だけど昼からざくろを一人にしなければならなかったので早退することになった。
上司には「お葬式に出なければならなくなった」とだけ伝えて早退した。
私にとっては大事な猫だけど、世の中ではただの猫なのである。
午前中は仕事の途中でも涙が滲んでいた。
そして同じチェックを無駄に繰り返したりミスが多かったり。
仮病を使ってでも休んだ方がいいと後々思いました…。
早退して帰った時に火葬の時に友達に食べてもらう、おいなりさんとティーパックの緑茶を購入。
長いことご飯食べてなかったことに気づいたけど全く食欲なしなので自分の分はスルー。
帰ってから確認したけど、やっぱりざくろは冷たくて動かなかった。
テレビを見ながら少しだけ眠った。
目が覚めたら空腹を感じたので豚まんをチンして食べる。
どんな時でも眠るし、どんな時でもお腹は空く。
生きているということを実感し、ざくろは死んだのだなぁと納得した。

4.火葬
友達が集まってくれて、「女の子だから」とお花を買ってきてくれた。
花に囲まれて眠るざくろは超可愛くて呼んだら目を覚ましそうだっけど、触ったらやっぱり冷たくて硬かった。
みんながたくさん撫でてくれたので頭だけ艶々でした。
おくるみ(遺骨が黒くならないという、謎の高級布団)ごと抱っこしたざくろは軽くて硬くてぬいぐるみみたいだった。
骨上げもみんなでしてくれて、みんなで見送ってくれた。
一人じゃなかったのでちゃんと送ってあげられたのだと思う。
本当にありがたいことです。

5.火葬の夜から初七日まで
家に帰ったら思い出して泣き、ペットロスについて検索して泣き、2ちゃん見て泣き、LINEして泣き、ツイートして泣き。
テレビで猫見ては泣き、Twitterで飼い猫画像見て泣き。
家にいるときはほぼ泣いてたのでコンタクトが目に入らず、「花粉症やねーん♡」と花粉メガネで出勤した。
度が合ってないので酔った。
そして部屋干しの洗濯物は線香臭い。
枕元にはざくろのお骨を置いて寝た。
ちゃんとベットでは眠れました。
18年以上一緒に寝てたので眠れないかと思ったけど、意外と眠れた。
昼間職場ではざくろのことを話さなかったので気を張っていたから疲れたのかもしれない。
案外ペットロスってならないのかもーと思った。
初七日はお経をあげてやりたかったけど唱えられず、YouTubeでお経を流す。
ネットって便利。

続く。
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