山葵の別荘

京のお山の斜面の小屋で、ときどき描いたりつくったり。
与太を飛ばすのが仕事です。

熱い購買、その後平熱で描く

2016年11月05日 20時03分35秒 | Weblog
今日はなんだかさくさく洗濯して冬物の準備ができたので
昼過ぎふらりとでかけてみた。

近所の画材屋に立寄り
拡張した隣の紙専門店にも。

すると、「紙詰め放題」という見た事のないものがやっていて、
ウホうとなりぐるぐる6回ぐらい触って回る。
(今思えば『めっちゃあの人紙詰め放題に夢中や』が丸わかり過ぎて恥ずかしい)

よし、と袋をもって真剣に選び始めると、あらら、
実はすごくいい紙が揃っているではありませんか。
これ冊子になってたら多分千円越えするよーというような上質なのが袋詰めして150円也。
久々に購買に胸が熱くなった。
A4、A5、ハガキサイズ各1袋しめて600円弱。
「私、得たよ!!こんなの得ちゃったよ!!」のテンションで店を出る。

画材と紙はもうしばらく買わないと思ってたけど、
やっぱりテンションぶち上がる。

不思議なのは、店内に結構人はいたのに、皆殆ど見向きしなかったのよね。
もったいないなあ…。

学生さんたちは多分潤沢に資金を使えるのね、と。
まあいいですけど。
多分過去の自分もそんなだったなと思う。

今、わりとどんな紙でもいいし
でも、できるなら良い紙をつかいたいという欲はある。

帰って来て、自然とひどいありさま机の上をどうにかなんとかして、
うふふとたのしんだ。

やっぱりいい紙はいいですね。
絵の具と紙は良いものはほんとうにいい。

しばらく描いていないので筋肉が固いような感じだったけど
やっぱりたのしいもので。
もっと常に感覚も腕もほぐしたいなとおもった。
このへん、スポーツとか音楽にも通じるのかなと思う。
やってないと身体がなまるのね。

帰って来ながら、「平熱で淡々と毎日描くのがよいのだろうな」と思った。
部活で毎日発声練習していた高校時分を思い出した。

誰に観せるでもなく、だからへんな力入れないで、
嘘はつかずに、心から楽しんで、ニュートラルを目指せばいい。
こんな簡単なことなんだと思う。
まー、結局きっと熱くなっちゃうんだろうけど、
それはそれで、こんな私なんで否定する事もないし。

机の上は開きっぱの状態で晩酌。
明日も楽しめるとおもうと嬉しい。

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ほんものにあっさりなぎたおされる

2016年11月01日 21時38分12秒 | Weblog
最近大きな反省が有る。
アタマで観る事、感じる事を考えていたのだと思う。

そのうえ上質な目を持つ人の言葉を自分の言葉のようにまき散らすひどいシロモノ(自分)を呈していた。
本物を観ている私、解ってる私を演じていた。

残念な事に、「審美眼を持つ人を嗅ぎ付ける嗅覚」だけは鋭いので、
大抵の人はだませるものだ。
わかってる人かっこいいじゃんというのが根底にあったのだろう。

なんてみっともないんだろう、心底情けない。

だからどう見えるかが判断基準で「本当に自分がどう思うか」の問いに口ごもる。
そのことに自分も気づいていたし、だから居心地のよいところ、
言いくるめることができる場所だけで過ごしていたのだと。
しかもそれに気づいていたのに気づかないフリをしていた。

私はものつくりの入り口にすら立っていない。
そのことに気づいた


本物には、瞬時に自分のすべてがなぎ倒される。
嗜好も、ちゃちな「結論」も。存在も。
だから自分の感じる事で良いんだと思う、そこで噓は通用しない。

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横着したらあかん

2016年11月01日 21時26分34秒 | Weblog
「じぶんひとりになりなさい」

っていうことばがやってきたのは、一年位前だろうか、忘れてしまったけれども。

ともかく、そう思った。

この意味がわかんなくって、けっこう意識が右往左往したけど
あれは、「ちゃんと自分の目で観て、自分で感じなさい」
ってことなんだという、たぶんの、今の自分なりの答えを導いた。

それと前後して今も引き続き、日常はいろいろ
大きな波があったり凪いだりと変化しているけれど

ようやく、人の目や価値観を介してではなく、
観る、感じることをし始めたように思う。
随分と横着をしていたもんだ。そしてそれはとても失礼なこと。

やはりひとりになることは必要だったのだと思う。
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