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死去のタイ国王 動物愛護の救世主

2016-10-18 05:35:17 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍

死去のタイ国王 引き取った野良犬の子 日本語に翻訳の絵本も

2016年10月15日 東京新聞 夕刊

【バンコク=山上隆之】
13日に死去したタイのプミポン国王は愛犬家としても知られた。
狂犬病の撲滅に向け、野良犬を捕獲処分するのではなく、予防措置や去勢手術を施すよう呼び掛けた。国王がかわいがっていた愛犬「トーンデーン」も野良犬の子。
公務の際に国王に寄り添う姿がたびたび報道された。
国王は1998年、捕らえられて処分されそうだった野良犬4匹を王宮に引き取り、そのうちの1匹が産んだ雌犬がトーンデーンだった。
タイ語で「赤銅」を意味する。
国王は2002年にトーンデーンに関する本を自ら執筆。
「人の言葉が分かる犬」「感謝する気持ちを忘れない犬」などのエピソードを紹介し、70万部のベストセラーになった。
トーンデーンは15年に死んだが、今でもタイ国民から敬称の「クン」付けで呼ばれることが多い。
トーンデーンの話は日本語にも翻訳され、子供向けの絵本「奇跡の名犬物語」(世界文化社)として出版されている。
翻訳したタイ政治社会論が専門の赤木攻(おさむ)・大阪外国語大名誉教授(72)は「国王は、野良犬でも立派な犬になることを強調されている。命を大切にして感謝の気持ちを忘れずに、という国民へのメッセージが込められている」と話す。









野良犬から王室へ「シンデレラ物語」 ~ 動物愛護の救世主

2010年1月6日(水) 読売新聞 国際面より

タイ国王の愛犬
タイ中部ホアヒンの小高い丘の上。
野良犬1600匹以上が暮らす保護センターの中央に、りりしい犬の石像が立つ。
11歳の雌の雑種犬「トーンデーン(タイ語で赤銅色の意)」。
野良犬から生まれてプミポン国王の愛犬になるというシンデレラストーリーが人々の心をつかみ、タイでは知らぬ者のない犬だ。
国王の提案で2003年に建てられたセンターには、「トーンデーンのような犬が欲しい」と訪れる人が絶えず、毎月10匹前後がもらわれていく。
保健省によると、野良犬の殺処分はトーンデーンが国王にもらわれた1998年頃から次第に行われなくなり、代わって、避妊や去勢などの措置が積極的に講じられるようになった。
センターのソムサック・カルナピタック所長(46)は、「トーンデーンは野良犬の救世主となり、国民に動物愛護の大切さを思い出させた」と話す。
国王は98年9月、バンコクの病院起工式に臨席した際、近所の住民が世話していた野良犬4匹が行政当局に処分されそうになっていることを聞かされ、処分中止を要請した。
末端の行政に介入するのは異例だったが、国王は同年12月、助けた野良犬の1匹が産んだ子犬を引き取り、体毛の色からトーンデーンと名付けた。
国王が02年に出版した著書「トーンデーン物語」は65万部のベストセラーになった。
同書によると、トーンデーンは、国王のそばにいる時はきちんと前脚をそろえて伏せ、国王の動きからは決して目を離さず、気遣う態度がひしひしと伝わってくるという。
国王が散歩中などに小休止する時は、近くに座って外側に顔を向け、まるで護衛兵のような姿勢をとり続ける。
忠義を示すエピソードは数限りない。
著書は漫画化され、トーンデーンの生い立ちを紹介する実写版DVDも飛ぶように売れた。
ココナツの実を前脚でしっかり押さえて歯できれいにむく特技や、レントゲン撮影の際は何も言われなくても自ら体の向きを変えるなど「相手の心を読む」能力。
それらをトーンデーンが持つことは、子供から大人まで、タイ人ならおなじみのストーリーだ。
トーンデーンを「普通の犬だが普通でないところがある」と言って愛する国王は、昨年9月から発熱などのため入院中だ。
トーンデーンは今、バンコクのチトラダ宮殿で「元気に国王の帰りを待っている」(王室関係者)という。
今年元日のタイ各紙は、入院前の国王がトーンデーンと納まった写真を一斉に掲載。
国民は、国王と愛犬の心の通い合いに改めて思いをはせていた。
(バンコク 田原徳容)

タイ王室と動物
プミポン国王が野良犬の保護事業に多額の寄付を行う一方、シリキット王妃が運営する財団では、ゾウ使いが飼育できなくなったゾウを買い取ってジャングルに戻す保護活動を続けている。
だが、都会で観光客相手に芸をさせられるゾウは今も多く見られるほか、野良犬保護施設前に大量の犬が袋詰めで放置される事件も後を絶たず、動物虐待が社会問題となっている。



奇跡の名犬物語
 
― 世界一賢いロイヤル・ドッグ トーンデーン



著者:プーミポン・アドゥンヤデート(タイ国王)
/赤木 攻【訳】/木村 修【絵】
出版社:世界文化社(2006/12発売)
サイズ B5判/ページ数 63p/高さ 23cm
価格:¥1,365

内容説明
国王が救った野良犬は世界一賢い犬だった。
忠誠心・がまん強さ・覚えのよさ・子犬の教育・礼儀作法。
タイ国王が自ら書いた話題の本。

著者紹介
プーミポン・アドゥンヤデート[プーミポン・アドゥンヤデート]
1927年生まれ。1946年6月に19歳の若さでチャクリー王朝第9代目の国王に即位。タイ国民から敬愛され、名君として絶大な支持を得ている。世界で最も在位の長い国王で、2006年6月には在位60周年記念祝賀式典が行われ、日本からは天皇皇后両陛下が出席した。幅広い分野に関心をもつ学者国王としても有名。大の愛犬家でもある。
赤木攻[アカギオサム]
1944年岡山県生まれ。前大阪外国語大学長(タイ政治社会論)。現在は、日本学生支援機構参与(東京国際交流館館長)。長年タイ国との親善に尽力し、日本タイ学会会長、日本タイクラブ代表などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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