断章、特に経済的なテーマ

暇つぶしに、徒然思うこと。
あと、書き癖をつけようということで。
とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。

Contributions in Stock-flow Modeling

2012-10-13 01:36:33 | MMT & SFC
先日、たまたま東京に出かけた時、

" Contributions in Stock-flow Modeling
Esseys in Honor of Wynne Godley "

という書物があったのを見かけた。
ハードカバーで、いい値段がついていたので、
ソフトカバーが出るのを待って、アマゾンで買うかどうか
ひとしきり逡巡したが、
結局、購入した。

知らなかったが、
Wynne Godley 氏は、結局、2012年、つまり、
今年に、亡くなっているんだそうだ。
先日、L. Randall Wray について書いた時に、
ほんの少し言及したが、そこに記した
Marc Lavoie との共著(ハードカバーは2007年)
"Monetary Economics" が、
結局、最後のテキストとなってしまったわけである。

まあ、非主流派の中で、
あまりにも主流派に(方法論的に)近すぎる、とみなされて
あまり評価されていなかった人が、
一見すると主流派的な方法論の中に、
実は、主流派はもちろん、他の非主流派(非主流派の主流派)の
射程も越えた問題を提起していることが
晩年になって(非主流派内の主流派から)認められる、という、まあ、
稀有な例である。


本書には、
フィリップ・アレスティスやマルコム・ソーヤ、アンワー・シャイク、
ジェイムス・ガルブレイス、マル・ラボワ、
Dimitori B. Papadimitoriou、L. Randall Wray といった
まあ、日本でも比較的目にする機会の多い(といったって、
非主流派を愛好する人にとっては、という意味でしかないが)
人々が寄稿している。(ラボワは邦訳ではマルではなくて
マルクという名前になっていた。。。まあ、英語風に発音すれば
当然そうなるわけだが)
逆に言うと、Louis-Philippe Rochon、
Sergio Rossiや、アラン・パルゲ、アルバロ・チェンチーニ、
あるいは、ドゥルプラスあたりの旧アンテルバンシオン派や
レギュラシオンでもアグリエッタあたりが
寄稿していない、というのは、ちょっと残念な気がする。
まあ、SSA = CoV グループや、レギュラシオン(リピエッツあたり)は
仕方ないが。。。(レギュラシオンでも、ボワイエが寄稿していない、というのは
また別の意味で残念な気がするが。。。まあ、ボワイエも
CoV の本に寄稿していたけどなあ。。。齢を重ねて、かえって
とんがってきたか ? )

マルクス派からシャイクしか寄稿していない、というのは、
ある意味で、マルクス派の限界を示している、という気がしないでもない。
(Papadimitoriou さんってのは、あれは、マルクス派なのかねえ。。。。?
ご本人に訊いたわけではないので、よくわからないが。。。)
なにも、Godley に好意的な立場である必要性はないが、
資本制経済の強制的調整過程として crisis を位置づけるなら、
今日の市場経済を前提にすると、
ストックとフローの関係というものが視野に入らざるを得ないような
気がするのだが。その辺は、スーザン・ストレンジあたりの
カジノ資本主義論の問題提起を真剣に受け止めれば、
当然流れ出てくる問題意識じゃないのかなあ。。。
「死者が生者をとらえる」のは、
何も有形固定資産=機械設備だけじゃない。
いまや、大量の金融資産のほうが
はるかに、生者を支配しているんだよ。
(金融資産=ストックというのは、
定義上、明らかに「死者」だよね ? )
金融資産が、機械設備を支配しているんだよ。
死者ですら、その上の死者に支配されているんだよ。
ゾンビを支配するのは、カゲカゲの実の能力者なんかじゃない、
ゾンビはその上のゾンビに支配される。
生者は、自分は、カゲカゲの実の能力者だ、と、自分では信じていても、
結局は、ゾンビに支配されてしまう、
それが、現実の資本制ではないだろうか。。。。?
生産の現場に着目するのは、いい。
しかし、いったいどこからどこまでが「生産の現場」なんだ?
「生産」の定義は、なんだ?
「諸観念の生産」もまた、「物的生産」の基礎であり、
「物的生産」の(副)産物であるわけだ。金融資産という死者は、
まさに、この「諸観念」に働きかける。物的な肉体を持つ
死者が、物的な肉体を持つ生者を支配するように、
物的な肉体を持たない死者は、物的な肉体を持たない生者を
支配する。同時に、物的な肉体を持つ死者も。
こうした重畳関係を、重層的関係を、批判できなかったら、
現代社会において、マルクス派を名乗っている意味は
無いんじゃないだろうか。。。!

SSAだって、そうだよ。”ボスたちは何をしているのか ? ”
ハイハイ、いまやボスたちは、
株をいじったり、国債を転がしたりしているんだよ。。。
だけど、はっきりさせなきゃならない。
ボスたちですら、ちょっと油断すれば、
ゾンビに支配されてしまうのである。
そして、それが、我々の労働環境を、生産関係における
管理体制を左右するところにまで進んでいるんだよ。
なんで、日本(に限らず、アメリカだってそうだよね)の
製造企業が、中国やタイに、メキシコやブラジルに製造拠点を移しているのか、
なぜ、それが可能なのか、
単なる(狭い意味での)物質的条件だけじゃないだろう?

と、まあ、自分でも何を言っているのかわからなくなってきたが、
ま、いいや。
(恵比寿クリーミートップ、うまい!!
酔いが回ってきた。そろそろ寝なきゃ。)

どうでもいいが、
「死者が生者をとらえる」とか
" ボスたちは何をしているのか ? "
とか、意味、分からなくていいですから。
と、言うか、もしも、あなたが、40歳未満で、
こうした言葉を、何の違和感もなく、
「ああ、あれのことだな」と、理解できるとしたら、
(学者さんならともかく)そりゃ、
人生考え直したほうが、いいですよ。。。。
まあ、「カゲカゲの実」ぐらいは、知っておくほうが
いいかもしれないけど。。。。
ジャンル:
経済
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