映画とライフデザイン

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映画「カイロタイム  異邦人」 パトリシア・クラークソン

2014-05-08 06:07:05 | 映画(洋画:2013年以降主演女性)
映画「カイロタイム 異邦人」はエジプトの首都カイロを舞台にしたやわらかい恋愛映画だ。

アメリカ映画の名脇役として貴重な存在のパトリシア・クラークソンが主演
エジプトを舞台にした映画は珍しい。以前より危険度が増しているという噂を聞いているが、ジャケットをみるとエジプトらしい雰囲気のいい風景がバックだ。ストーリーは大きな起伏もなく、観光案内を見ているような感覚で映画を見た。

女性誌の編集者ジュリエット(パトリシア・クラークソン)は初めてカイロを訪れた。彼女はそこで、パレスチナのガザ地区で働いている国連職員の夫マークと待ち合わせ、休暇を一緒に過ごす予定だった。しかし、空港で彼女を待っていたのは、夫ではなく国連で夫の元警備担当をしていたエジプト人のタレク(アレクサンダー・シディグ)だった。マークはガザ地区でのトラブルで到着が遅れるため、信頼できるタレクに妻の出迎えを依頼したのだった。

ジュリエットは見知らぬ異国の街で、いつ来るかわからない夫を待ちながら心細い思いをしていた。そんな彼女の姿を見て、タレクは街を案内して回る。歴史ある街並みや建造物の数々、エキゾチックな異文化の匂い…、はじめは不安でいっぱいだったジュリエットだが、タレクの紳士的なエスコートでしだいにカイロの街や人々の魅力を知るようになる。

仕事と子育てで忙しかった彼女にとって、これほどのんびりと時間を過ごしたことも、妻でも母でもなく、一人の女性として扱われることも久しくなかったことだった。やがて、ジュリエットとタレクは、お互いが好感を持っているだけでなく、しだいに強く惹かれ合っていくのを感じていた…。(作品情報より引用)

1.カイロの街
イスタンブールに比較すると、映画に取り上げられることが少ない。主人公が宿泊するホテルの階下にナイル川が流れる。古代文明から世界史を見つめてきた川だ。川を隔てた先には高層ビルだけでなく、イスラム寺院が立ち並ぶ。近代化されたカイロの風景だが、いったん主人公が街中に出ると、不気味な男たちから声を次から次へとかけられる。女性一人で行くには物騒な印象を受ける。

2.パトリシア・クラークソン
名前を知らなくても、彼女の顔を見たら「あの人ね」と感じる人は多いだろう。自分がブログにアップした彼女の出演作を数えてみたら10近くあった。「エデンより彼方へ」「エレジー」あたりの活躍が印象深い。教養のありそうな中年女性の役に指名がかかることが多い。そこでは女性上司役や老年齢の紳士の恋相手など脇役が多いが存在感がある。現在54歳なのでまだまだ出るだろう。ここで彼女を恋をする女にしたのは、50代過ぎて恋と縁がきれそうな年頃の女性から支持を受けたい意向があったのかもしれない。欧米でカイロに遊びに行くのはこのくらいの年齢でないとむしろ行く余裕がない。自分とは同世代だけにいつも気になる存在だ。

3.映画「旅情」とダブるところ
デイヴィッドリーン監督キャサリーンヘップバーン主演の「旅情」は、ベニスに旅するアメリカのキャリアウーマンの旅行先での恋物語である。現地のイタリア人と恋仲になる。そういった意味では共通しているが、キャサリンと違い所帯持ちの設定である。パトリシアは不倫までは至らない優しい恋だ。ともに観光案内的なムードで美しいバックを楽しむ感覚で映画を見れてしまう所が共通点だろうか?そういう映画があっても悪くないと自分は思う。


4.ピラミッド
結局2回ピラミッドに行く。いろんな観光案内を見ると、ピラミッドのまわりには大勢の観光客いるがここではそれをシャットアウトしたかのような映像だ。なかなかムードがある。


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