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  理阿弥の 題詠blog投稿 および 選歌・鑑賞など

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鳥羽省三さんのうた

2009年05月09日 | 八首選 - 題詠2009
鳥羽省三さんの歌から8首。


095:卓
かくありし時過ぎ二人の子の在れば宵は囲めり麻雀卓を

094:彼方
彼方此方(をちこち)の鬼遣る声に怯えつつママが目当てのスナックに行く

045:幕
営幕を突如どよもす雄叫びの謙信参ると確かに聞こゆ

044:わさび
山峡(やまかひ)の水辺に生へる草の葉に顔を寄すればわさびの香のす

025:氷
氷下魚(こまい)とてその身の白き魚あり凍れる海を割りて漁る

013:カタカナ
カタカナで書けば<ステキナワタシ>だが鏡を見ても素敵な私

011:嫉妬
嫉妬とふ単語に女ふたり居て互ひに嫉(そね)み妬(ねた)み合ひたり

006:水玉
水玉のシャツ着て街を行くときは何故かはじけてステップを踏む



わさびの歌が、伊豆に遊びに行ったことを思い出させてくれました。
田舎育ちでありながら、すっかり自然と触れ合う機会を失った自分ですが、
自然詠を鑑賞すると、過去の様々な感覚が呼び覚まされます。

お気に入りは「カタカナ」の一首。
前半に「~だが」を持ってきながら、後半を「見れば」で受けず、
「見ても(やっぱり)素敵な私」とした、
この微かな捩れに矜持を感じます。
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