車止めピロー:旧館

  理阿弥の 題詠blog投稿 および 選歌・鑑賞など

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keiさんのうた

2009年12月06日 | 八首選 - 題詠2009
keiさんの歌から8首。


011:嫉妬
一心にパン生地を捏ねているうちに嫉妬している私が見えた

013:カタカナ
ロボットはロボットのままでいたいから喋る言葉はいつもカタカナ

014:煮
ぐすぐすと小豆が煮えるあと一歩踏み出せぬ私を責めている

037:藤
特急は何本通過する気だろう どんどん遠くなる遠藤さん

064:宮
団欒をしいんと聞いている守宮(やもり)深まってゆく秋のベランダ

071:痩
路線図は複雑すぎる夏痩せの人差し指に負担がかかる

076:住
真昼間の住宅街に忍び込むすうっと足の伸びゆく日差し

097:断
真夏日の横断歩道ゆがみだす左右前後を過ぎるロボット



71番。
うまいなぁ。確かに路線図はゴチャゴチャしてる(特に首都圏)。
こういう誰もが感じていることを、言語化できるのが才能ってもの。
効いているのが「夏痩せの」。こういう作者本人への引き寄せが、
一首をたんなる「あるある短歌」以上のものにする力を秘めているんだと思う。

11番。
これも好きな一首。
生地をこねる力の入れ具合に、いつもと違う自分を感じたんでしょう。
無意識のうちに、肉体そのものが教えてくれる自分の精神状態。
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理阿弥さんの歌 (シプレノート)
理阿弥さんが私の100首の中から8首選んでくださり、ご自身のブログ(車止めピロー